基礎の補修には、ひび(クラック)の補修や無筋基礎の有筋化などがあります。
璧を補強すると言つても、闇雲に壁を強くするのでは偏心率(重心と剛心の距離〉は改善されません。必ず、精密耐震診断の結果から補強の必要な個所を割り出し、 的確な位置に的確な強度の壁を補強する必要があります。
土台が腐朽または蟻害を場合や、柱下が痛んでいる場合など、土台の取り替えや柱根継ぎをおこなう必要があります。なお、取り替え材には必ず防腐・防蟻処理を行なってください。また、腐朽・防蟻対策として、床下に調湿炭を敷き詰めることも効果があります。
その他にも、診断の総合評点に反映される「屋根の軽量化」や、反映はきれませんが部分的な欠陥の改善として「接合 部の補強」など、重要性の高い補強があります
壁が強くなることで、柱のホゾ抜けが起こりやすくなります。 それを防止するために、ホールダウン金物を使用し、コンクリート基礎と柱を直結します。
またホールダウン金物にほ、壁の中に金物を収める「内付け」と、外側に設置する「外付け」があります。
重量のある日本瓦を、軽量な材質に取り替えることも、耐震性の向上に有効です。
建物の内部では強い壁の設置ができない時には、筋交いと同様の効果を発揮するバットレスを外側に設置します。