その他施工実例
2019.03.15 / その他施工実例こだわりのインテリアが映えるシンプルな空間
今回は、大阪屈指の閑静な住宅地に建つ敷地面積6,124m2、延床面積9,497m2と他に類を見ない規模の高級マンションの一室をリノベーションさせて頂きました。
事業主様よりご依頼頂いたこのお部屋の特徴は、マンションとしては希少な157m2の専有面積と22m2もの広さのルーフバルコニー、そして何と言ってもそのルーフバルコニーから南に広がる絶景の眺望でした。日中は梅田スカイタワーまでもが一望でき、夜は宝石の様にきらめく夜景を眼下に望める贅沢な眺望がとても印象的でした。
リノベーション前のお部屋の状態も、高級マンションに相応しい風格のあるものでしたが、この眺望や広さを生かし切れていないゾーニングになっていました。
リノベーションに際して最も重要視したコンセプトは、まずこのお部屋のポテンシャルを最大限に引き出す事、すなわちこの眺望をいかに全体の一部として取り込み ”気持ちのいい空間”にするか、と言う事でした。
もうひとつは、リノベーション完成後のお部屋を「箕面クレアコート×リノベーションプロジェクト」のモデルルームを兼ねた ”リノベーション完成済み販売物件”にされるご計画であったため、このお部屋をご購入された方が実際にお住まいになる際に、ご自身のインテリアの好みを反映して頂く事ができる余白がある様、シンプルなデザインにする事でした。
リノベーション前は廊下や和室等に小さくゾーニングされていた間仕切り壁や建具を全て取り払い、リビングルームは31帖のワンルーム空間とし、リビングルームから続く13帖のルーフバルコニーもオープンエアーなセカンドリビングとしてお使い頂ける様にしました。
さらに玄関ホールとリビングルームの間仕切り壁とドアを透明のガラスにする事によって、玄関ドアを開けた瞬間に眺望との一体感が感じられる様にしました。
全体としては157m2と言う専有面積ながら、敢えてゆとりのある贅沢な2LDKのゾーニングとしました。
また、廊下や和室で分断されていたために、完全に孤立した空間になっていたダイニングキッチンもリビングルームとつながりのある動線でお使い頂ける様、透明のガラスドアでの仕切りとし、それぞれの部屋の間に位置するテラスを京風の坪庭に設える事で、この坪庭を通じても行き来して頂ける様にしました。こうして、キッチンでお料理をしながらリビングルームの様子を感じて頂ける様な、つながりのある空間に生まれ変わらせる事ができました。気候の良い時期には、この坪庭にある月見台に座って、ティータイムやカクテルタイムをお楽しみ頂いても良いと思います。
最後に今回の作品名である「gioia」については、この言葉の持つ「歓喜、宝石」と言う意味がお部屋のイメージにピッタリとだと思いネーミングしました。
このお部屋を訪れられた皆様が、玄関のドアを開けられた瞬間に、眼の前に広がる眺望をご覧になって「とても気持ちいい!」と笑顔で仰って下さいます。
また、夜は昼間のオープンエアーな爽やか雰囲気から180°表情が変わり、まさに無数の宝石を散りばめた様な美しい夜景と星空をしっとりと堪能して頂ける空間へと変身します。このネーミングから、お部屋の雰囲気を少しでも感じて頂ければと思います。
■物件概要/1993年3月新築(築後15年)・大阪府箕面市箕面二丁目11-53 箕面クレアコート407号・区分所有マンション・販売物件リノベーション・床面積157.11m2・バルコニー面積×2カ所合計43.59m2・構造:RC造8階建・総戸数35戸
■主要各部仕上および素材/壁面、天井:PB下地AEP塗装仕上(寝室×2室 クロス貼り仕上げ)・床材:無垢オークフローリングオイル拭き取り仕上・洗面室:ブラックウォルナット突き板張り造付洗面カウンターのうえ床磁器タイル貼り・WC:ブラックウォルナット突き板張り造付手洗カウンターのうえ床磁器タイル貼り・玄関:磁器タイル貼り・造作家具:ブラックウォルナット突き板張りのうえクリア塗装仕上・建具:ブラックウォルナット突き板張りのうえクリア塗装仕上(一部テンパーガラスドア使用)・キッチン:磁器タイル囲いオリジナルアイランドキッチン(TOYO KITCHEN STYLE BAY使用)・ウッドテラス:SPF材防腐塗装仕上・京風坪庭:造作月見台、鞍馬石および玉砂利敷き仕上・その他:リビングルームアルミサッシ入替え
■リノベーション期間/約2ヶ月(解体工事期間含む)