ビフォーアフター
2019.03.25 / ビフォーアフター RADIUS[ビフォーアフター 更新]
分譲マンション1室リノベーション/収益物件
【間取り】
before(左):10帖のLDKと10帖の和室が分断されており非常に狭い印象でした。
After(右):キッチンとリビングの間の壁は構造上とれないため完全な1室空間には出来ませんでしたが壁面にアールを用いることで広がりのある1つの空間になる様に工夫しました。
【エントランス】
before(左):玄関部分が非常に狭く、空間的にも広がりが無くせせこましい印象でした。
After(右):玄関部分を広く取り駐輪も可能なほどの広さにしました。床から天井までの玄関収納を設けて下駄箱等をおかなくても良いように工夫しました。照明もウォールナットの壁面を照らして趣のある空間に仕上げました。
【リビング】
before(左):和室は暗く使い勝手の悪い印象でした。
After(右):壁面に収納を取り入れ飾りながらも充分な収納力を確保できるようにしました。照明も間接照明を取り入れ広がりのある空間に仕上げました。
【ダイニング・キッチン】
before(左):30年前のキッチンであることから使い勝手が悪くまた汚い印象でした。
After(右):業務用のステンレスキッチンを採用してシンプルで清潔感のあるキッチンに仕上げました。またキッチンと反対側に床から天井までの収納を設けて食器等キッチン廻りの全ての物を収納できるよう仕上げました。
【バスルーム】
before(左):3点式のユニットバスで暗くて狭い非常に使い勝手の悪い印象でした。
またキッチンの壁が木目合板を貼ってあ非常に暗い印象でした。
After(右):全面モザイクタイル貼りにして明るく広々としたホテルのようなバスルームに仕上げました。またベランダに洗濯物を干せないのでビルトイン式のイタリア製洗濯乾燥機を設置しました。
【リビング】
before(左):和室に1間半の押入がありましたが収納が充分でなくタンス等があり非常に狭い使い勝手の悪い印象でした。
After(右):広い方の壁面一杯に収納兼オープン棚を設けて充分な収納とデザインの良い家具を合わせ持つ様な仕上げにしました。
また床材は天然のバーチ材(ムク材)を採用して質感を高めました。
【リノベーションコンセプト】
この物件はRe:BORN cube project第一弾目の作品であり、RADIUS(半径)の意味を持つ単語を作品名としました。作品名からも連想出来る様に室内に半円部分(アール)を設け、部屋の圧迫感を和らげています。
また当初のコンセプトではm2数の少なさからワンルーム的なスペースを考えていましたが、当初の間取のLDKと和室の間の壁が取り壊し出来ない事が判明した為、壁を残した形でのデザインを余儀なくされました。
しかし結果的には壁面があることにより、収納スペースをふんだんにとる事が出来、このm2数の物件としては、充分すぎる収納を確保しました。
これにより当初よりのコンセプトである、出来る限り部屋内をシンプルに必要最低限の家具など好きな物に囲まれて暮らすと言う事が可能になりました。(m2数が少ない→収納も少ない→部屋が物であふれる)
またもう一点は、いかにm2数の少なさを感じさせないスペースをデザインするかでした。これも通常、上記の様に狭いスペースに容量の多い収納を確保するとなると、必然的に使用スペースが狭くなります。
この作品においては部屋内の壁面一面が収納になっていますが、床面から天井まで立ち上げるのではなく、中間部分と上部がへこむ様な形にし、奥に間接照明を仕込む事により、奥行き感をだしています。
この手法により狭さを感じないどころか、スケルトン状態よりも広く感じるスペースが完成しました。
デザイン的にはバーチ材の無垢フローリングとウォールナットの突き板(収納及びアール部分)そして壁面部分の躯体(コンクリ)に直接ホワイトのAEPを塗装する事により、ヨーロピアンでありながら都会的な空間に仕上げました。
かと言って部屋が主張しすぎず、住み手が如何様にもアレンジ出来る、住みたいと思う空間、また住んで楽しい空間造りを目指しました。
洗面部分も洗面・トイレ・浴室を一つのスペース内に配し、単体では間仕切り等により狭く感じてしまいがちな水回りを広く・開放的に、ホテルライクなライフスタイルを提案しました。また洗面内の内装も白のモザイクタイルを使用し、明るく清潔な空間に仕上げました。
その他玄関部分にもモザイクタイルを配し、敢えて通常より広く玄関を取る事により、視覚的に部屋を広く、清潔で明るいイメージに仕上げました。
この様に本作品には、元来本物件が持つ部屋の狭さを感じさせない為、様々な視覚的工夫を施しました。そしてデザイン的にもシンプルで主張しすぎないけれども、存在感のある空間にしました。
【リノベーション概要】
●主要各部仕上および素材/床材:バーチ無垢フローリング・壁面および天井:スケルトンAEP塗装仕上・バスルーム外部アール壁面:ウォールナットCL塗装仕上・各部壁面収納家具および建具:ウォールナットCL塗装仕上・バスルーム:洗面台、バスともに造付のうえ床、壁面モザイクタイル貼り・玄関:モザイクタイル貼り・キッチン:業務用流し台、調理台およびガス台、レンジフードSUS/HL貼り●リノベーション期間/約1ヶ月間(解体工事期間含む)
【物件概要】
●所在地/京都市中京区壬生賀陽御所町 賀陽コーポラス901号室●交通/阪急京都線「大宮駅」徒歩1分●構造/鉄骨鉄筋コンクリート造●専有面積/35.64㎡・バルコニー面積/2.01㎡●築年月/昭和47年1月●リノベーション竣工/平成16年6月初旬●設備/関西電力・大阪ガス・京都市公共上下水道・エアコン1基・照明器具一式・マルバー社製洗濯乾燥機・エレベーター●その他/24時間在駐管理人●販売価格/1,380万円(税込)●賃貸募集条件/賃料:90,000円・管理費等:11,100円・月額合計:101,100円・保証金:300,000円(解約時50%引)・2年更新・更新料:賃料2ヶ月分
2019.03.25 / ビフォーアフター EDGE[ビフォーアフター 更新]
賃貸オフィス SOHO 1室リノベーション
【間取り】
どこにでもありそうな、決定力に欠けた事務所の1室を、中央にシェルフを配したゾーニングでSOHOとして使用できる空間にしました。また、居住機能を持たせるために、シャワーブース・ランドリースペースも新たに設けました。
【オフィスゾーン】
オフィスゾーンは来訪者や快適性を考慮し、緑の見える窓側にゾーニングしました。
【水まわりの配置】
コストを抑えるために、トイレ・キッチン等の配置は変更せずにプランニングしました。
【シェルフ、デスク】
シェルフ部分の一部には、デスクを配し、事務机等を持ち込まなくても、1〜2名のオフィスワークが可能なスペースを作りました。
【プライベートゾーン】
シェルフを隔てた反対面はプライベートゾーンとして使用できるようにゾーニングしました。
【緩やかなゾーニング】
シェルフ上部には間接照明・植栽を配置し、各ゾーン境界の圧迫感をなくし、緩やかなゾーニングを考慮しました。
【オーディオ・TVなどの配線】
プライベートゾーン側のシェルフ棚には、オーディオやTV等の設置も考慮し、あらかじめ配線等をほどこしました。
【リノベーションコンセプト】
”EDGE(エッジ)”が建つのは、京都御所の緑を丸太町を挟んで眺められる立地です。物件自体は比較的新しい事務所ビルですが、物件が平均的すぎ(賃料条件・広さ等)決め手にかける為、長い間空室が続いている物件です。
リノベーション前の条件が約12坪・11.5万円という条件ですが、1〜3人位の比較的小規模の事務所を始めよう・もしくは既に運営している時、事務所の賃料プラス自身の住居賃料を考えると負担が大きいのではないかと考えSOHO的に使用出来る空間にしようと考えました。
他の部屋は現在の所全て事務所仕様ですが、幸いオートロック・セコムなどビル自体のセキュリティーもしっかりしている為、住居としても充分転用出来るものでした。
今回リノベーションするに当たり、12坪という限られた空間にいかにうまくオフィスと居住スペースを組み込むかがポイントとなりました。
その為、水回りは最小限の大きさ(シャワーのみのシャワールーム・キッチンも既存のスペースにはめ込めるもの)におさえ、少しでもオフィス・居住スペースの空間にもっていける様にしました。
その中でworkとprivateを分けた空間を造らなければならないのですが、閉塞感が出ない様パーティションで区切りアッパーライトをつける事により空間に広がりを出しました。
またアッパーライトの間にグリーンを配する事により、ライトの陰影で空間に表情を持たせる事と、目前に見える御所との一体感を表しました。
work・privateが分かれているが、閉塞感がなく互いに融合しあう”EDGE”の効いた空間に仕上げました。SOHO的に使用する事はもちろん、住居が別にある場合でも残った部屋を打ち合わせ室等に使用する事も充分可能です。
パーティションの片側が全て棚になっている為、収納容量も豊富でオフィスで使用する書籍などの収納も可能です。
この様に事務所としてだけでは空室が続く物件であっても、リノベーションの観点から物件を見直すと、立地などの物件的価値とリノベーションによる新たな付加価値と共に生まれ変わらせる事が可能です
【リノベーション概要】
●主要各部仕上および素材/床材:タイルカーペット・壁面:PB下地AEP塗装仕上・天井:スケルトンAEP塗装・各部建具:オーク単板貼りCL塗装仕上・造付パーティション(背面シェルフ仕様・アッパー間接照明埋込)兼デスク:オーク単板貼りCL塗装仕上・キッチン:ステンレス製業務用流し台およびガスコンロ・シャワールーム:シャワーブースユニット、給排水を含め新設・ランドリースペース:給排水含をめ新設●リノベーション期間/約1.5ヶ月間(解体工事期間含む)
【物件概要】
●所在地/京都市中京区御幸町通竹屋町上ル毘沙門町 松屋ビル202号室●交通/地下鉄烏丸線「丸太町駅」徒歩7分・京阪鴨東線「丸太町駅」徒歩7分●構造/鉄骨造●専有面積/39.34㎡●築年月/平成2年1月●リノベーション竣工/平成17年1月末●設備/関西電力・大阪ガス・京都市公共上下水道・エアコン1基・照明器具一式・シャワーブース・造付パーティション兼デスク・エレベーター●その他/セコム警備システム●賃貸募集条件/賃料:月額145,000円(共益費込)・セコム警備料:月額5,250円・月額合計:150,250円・敷金:500,000円・3年更新・更新料:なし
【リノベーション費用】
オフィスビルの一室 / SOHO
専有面積39㎡
480万円
2019.03.25 / ビフォーアフター godaan[ビフォーアフター 更新]
分譲マンション1室リノベーション/賃貸物件
【間取り】
before(左):6帖の和室ふた間続きの2LDKで現在のニーズに合わない間取になっておりました。
After(右):ベッドルームとリビング、キッチンと言う構成にして充分な収納をとりあまり家具を必要とせずシンプルにお使いいただけるような間取にしました。
【リビング】
before(左):リビングを分断するようにある天井の梁が空間をより一層狭く感じさせていました。
After(右):天井からの梁の部分にオープンな棚を設け視界をそちらに誘導することにより空間を広く見えるようにしました。また天井にじかに塗装をして空間をより一層広くしております。照明は調光が出来るようにして外の明るさに応じて調整できるようにしました。床材はこの空間になじむように無垢のチーク材を採用しました。
【ベッドルーム】
before(左):和室になっており非常に暗く使い勝手の悪い印象でした。
After(右):リビングとを間仕切るのではなくオープン棚により仕切ることで空間の広がりを感じられなおかつプライバシーも保てるようにしました。もちろんこちらも照明は調光出来るようにしました。
【ベッドルーム】
before(左):1間の和風の収納がありやはり使い勝手の悪い感じでした。
After(右):オープン棚と同じ素材と色で統一して1間半の収納を設けました。そのように統一することにより収納の存在が感じられず一体の空間として落ち着いた部屋になりました。
【キッチン】
before(左):30年前のシステムキッチンで古く使用に耐え難いものとなっておりました。
またキッチンの壁が木目合板を貼ってあ非常に暗い印象でした。
After(右):メンテナンスのしやすさを考えて全面ステンレス貼りにしました。キッチンも業務用でシンプルで使いやすくしました。全体としては飲食店の厨房の様に仕上げました。
【エントランス】
before(左):玄関部分が狭く、玄関ドアや壁面が木目合板貼りで暗く狭い印象でした。
After(右):左右の壁にラインを入れその向こうのオープン棚と一体感を出すことにより空間としての奥行と広がりを感じてもらえるようにしました。またその事によりコントラストが生まれて視覚的にも楽しめる仕上がりになりました。
【バスルーム(洗面)】
before(左):洗面室に簡易な手洗いがポツンとあるという印象でした。
After(右):全面タイル貼りの明るい洗面・バス・トイレの1室空間としました。それぞれも仕切を硝子でわけることにより明るい広がりのある空間にしました。
【バスルーム(バス・トイレ)】
before(左):簡易なユニットバスと狭いトイレで非常に暗い印象でした。
After(右):壁面の床から天井までの一面を鏡貼りにして明るい広がりのあるバス・トイレとしました。浴槽も大人一人がゆったりと足を伸ばせて入れる大きさにしました。また便器や水洗金具等のデザインもシンプルなものを採用しイメージを統一しました。
【リノベーションコンセプト】
プロジェクトとしての基本コンセプトとしては、古い住宅の欠点もそれぞれの個性と捉え、古いからこその魅力(ヴィンテージ感)も活かし、時とともに深みの出る空間にすると言う発想です。
また、今回の作品は作品名を「godaan」(インドネシア語で「誘惑」を意味します。)とした様にアジアンテイストたっぷりの癒しの空間に仕上がっています。
さらに、1LDKの間取でありながら、閉塞感を感じる壁は一切設けずにシェルフ(棚)が間仕切りとなっている点がポイントです。
これにより側面に開口部がないことによる閉塞感という欠点を補うと同時に部屋のほぼ中央を横切る大きく張り出した梁の存在感を消し去り、空間の広がりや採光にも配慮されています。
シェルフには住まれる方の好みの雑貨や本、食器などをディスプレイしていただけるようになっており、住まれる方の個性でより自分らしい部屋を完成していただけます。
この様に住み手に委ねる「遊び」の部分を残して、暮らしながら自分の好みの部屋に仕上げてもらえる部屋(デザインを押しつけすぎず、余白の部分を住み手に委ねる。)を提供することもコンセプトのひとつです。
もうひとつのポイントは景観の悪さ(南向きバルコニーの2階部分ですが、接道が傾斜している関係で室内からの目線が1階とほぼ同じ高さになります。)を補うために、既存のサッシの内側(室内側)に重厚感のある木枠の建具をつくり、その中にウッドブラインドを仕込むという方法をとりました。
これによりアジアンテイストがさらに深まるとともに、外部との視界を遮り完全な異空間にいる様な感覚が得られ、また南からの採光も得ることができています。
室内の壁面や天井はモルタルによるシゴキすらもすることなく、よりヴィンテージ感を感じられるように荒々しいままに塗装を施しています。
またこれによりコストダウンも図っています。(もうひとつのコストダウンとしては既存の納戸やボイラー室はあえて間取変更せずに、納戸はクローゼットに、薄暗らかったボイラー室はペイントによって清潔感のあるランドリールームに変えています。浴室やキッチンの位置もコストダウンの観点から既存の位置としています。)
最後のポイントは照明です。プロジェクト全体を通しての考えとして、照明が与える視覚効果や癒し効果などを最大限に活用したいと考えています。
各部の照明は全て、かなりの微妙な調光が可能になっており、生活シーンに合わせた照明設定が可能になっています。
また、今回の作品ではシェルフの所々に埋め込んだ照明球に網目状のカバーを被せ、それらが織りなす影そのものもデザインの一部になっています。
この様にそれぞれの物件がもつ欠点も新たなアイデアにより再生し、全く新しい空間として生まれ変わらせるリノベーションを、作り手である我々自身もワクワク楽しみながら行っています。
【リノベーション概要】
●主要各部仕上および素材/床材:チーク無垢フローリング(チークオイル拭取仕上)・壁面および天井:スケルトンAEP塗装仕上、一部PB下地AEP塗装仕上・各部建具:シナフラッシュOS/CL塗装仕上、一部AEP塗装仕上・シェルフ(家具):シナ合板張合せ(照明球埋込)OS/CL塗装仕上・バスルーム:洗面台、バスともに造付のうえ床、壁面モザイクタイル貼り・玄関:モザイクタイル貼り・キッチン:業務用流し台、調理台およびガス台、レンジフードおよび壁面SUS/HL貼り●リノベーション期間/約1ヶ月間(解体工事期間含む)●リノベーション費用/930万円(デザイン費・デザイン監理費・シェルフ家具・エアコン・照明器具一式・電気工事費用・給排水およびガス配管取替費用・解体撤去費用・消費税等全て含む)
【物件概要】
●所在地/京都市東山区清水四丁目 シャトー清水204号室●交通/京阪本線「五条駅」徒歩10分・市バス「五条坂停」徒歩3分●構造/鉄骨鉄筋コンクリート造●専有面積/56.20㎡・バルコニー面積/7.89㎡●築年月/昭和46年5月●リノベーション竣工/平成16年8月初旬●設備/関西電力・大阪ガス・京都市公共上下水道・エアコン2基・照明器具一式・植栽・エレベーター●その他/バルコニー南向・管理人日勤●賃貸募集条件/賃料:120,000円・管理費等:15,400円・月額合計:135,400円・保証金:400,000円(解約時50%引)・2年更新・更新料:賃料2ヶ月分
【リノベーション費用】
分譲マンションの一室 / 住居
専有面積56㎡
800万円