その他施工実例

2019.03.30 / その他施工実例広い専有面積を活かしてご家族3人+ワンちゃんがゆったりくつろげる 北欧テイストのマンションリノベ

今回のお施主様は新築時からお住まいになっている自宅マンションを築年数が14年ほど経過され劣化してきたこともあり、当初から使い勝手が悪いと思われていたリビング空間などを一新するため、弊社にリノベーションをご依頼いただきました。そしてご依頼後、打ち合わせを進めさせていただいてから、リノベーション金額の減額調整不調やそれに伴うプランの修正、また大幅なプラン変更やご主人様の転勤など様々な要因が重なり、2年以上を経過してようやくリノベーションが完了することとなりました。その間お施主様に置かれましては、諦めずにモチベーションを保ち続けていただけたことに本当に感謝しております。

 

それではどのようなリノベーションをさせていただいたのかについてご説明させていただきます。まずお施主様の全体的なご要望として、イメージは北欧のシンプルかつ高機能な空間にしたいということをご希望されてました。そして、とにかく収納を充実させてすっきりと暮らしたいというご要望でした。またご家族3人でご使用されるため、普通にゾーニングすれば十分な広さの専有面積のはずなのですが、それらのお施主様のご要望を落とし込んでいくと意外に余裕のない状態になりました。

 

では、より具体的にお伝えしていきます。まずエントランスは、少しでも広く感じられる空間を取りたいというご要望と大容量のシューズクローゼットをご希望されましたので、それらを出来る限り満たすようにエントランス土間部分を広めに取り、視覚的にも狭く感じないよう、その正面一面をすべてシューズクローゼットにし、扉を開けたところにはミラーを設えました。そうすることですっきりと無駄なく広く感じられるようエントランスをゾーニングしました。
トイレは、ちょうど梁下になるため高さが確保できない分少し幅を取り収納を造り、ミニマムですが必要十分な空間を確保し圧迫感を感じない空間に仕上げました。
寝室は、ベッドが2台置けるよう大きさをミリ単位でヒアリングし広さを確保し、またデッドスペースがないように収納を造り、WICもハンガーポールなどを工夫して作ることで出来る限り有効に確保し、機能的に収納していただけるように設えました。またミニマムですが、WICと反対側にお施主様のご要望で、デスクを置いて書斎としてもお使いいただけるようスペースを確保しました。
子供部屋は、こちらも置かれるデスクや本棚、ベッドなどの大きさをヒアリングさせていただき、それらがキチンと収まるようにスペースを確保した上で収納を取ることで、ほどよい広さの空間を造らせていただきました。
洗面室と浴室は、洗面室ついても細かく置かれるものをヒアリングさせていただき、洗面台引き出し部分の奥行きや高さまで計算し製作させていただきました。また、洗面ボウルは出来るだけ大き目をご希望でしたのでそのご要望を満たすように設えました。
浴室はシンプルで落ち着きのある色合いのユニットバスを選択いただき、大きさを含めてご希望に叶うように設えしました。
そしてメインであるLDKは、出来るだけ広く明るくとりたいというご要望でしたのでバルコニーに面して、出来るかぎりリビングを広く取り、明るく広がりを感じられる居心地のよい空間に設えしました。キッチン前にカウンターを造り、奥様もお仕事をされていることから、普段はそのカウンターで簡単に食事がすませるように設え、ご家族が揃われる時には広いリビングでゆったりと食事をしていただけるようテーブルを配置できる空間にゾーニングさせていただきました。
以前のキッチンは幅が狭く、L字型で使いづらかったため、それらを改善できるように幅の広いI型キッチンを採用して対面式にゾーニングし、キッチンバックにはどこに何を置かれるかをヒアリングした上で収納を製作し、無駄なく使いやすく設えました。そしてキッチン空間全体を真っ白なモザイクタイルで仕上げさせていただき、明るく清潔感を感じられるキッチンスペースに設えさせていただきました。カウンター上とリビングの食卓スペースになる部分にはペンダント照明を配置し、あたかもカフェなどに来られたような気分を楽しんでいただけるように設えました。

 

今回の大きなデザイン点として、玄関からリビングまでの長い壁面一面をシナ材に塗装を施して仕上げるリボーンキューブらしいデザインの空間とすることで、全体が一体感のある落ち着いた空間になるように仕上げさせていただきました。床材は壁面のシナ材との調和が取れるよう、オークの自然な風合いが心地よい複合フローリングを採用させていただきました。これらが高次元で融合した空間を創らせていただき、お施主様のご要望が叶ったことで、快適にお住まいいただける空間となりました。
長い年月不便に感じられていたことが解消され、快適でおしゃれにお住まいいただける空間を創らせていただけたのではないでしょうか。

 

今回のネーミングは、弊社よりご提案させていただいたネーミング案の中から“suuri(スーリ)”を気に入っていただけましたので命名させていただくことになりました。意味はフィンランド語で“素晴らしい”ということです。それは今回お施主様と一緒に創り上げた空間がまさにそのような空間であるということから、この作品にぴったりのネーミングではないでしょうか。
最後になりましたが、今回のリノベーションもお施主様と一緒に時間は掛かりましたが楽しく打ち合わせさせていただき、最終的にお施主様に喜んでいただき、快適でくつろげる空間を一緒に創らせていただけたことに深く感謝して終わらせていただきたいと思います。

 

■物件概要/2002年新築(築後14年)・京都市中京区・個人住宅リノベーション・延面積86.51m²・構造:RC造14階建5階部分

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上(一部スケルトンの上AEP塗装仕上)・天井:スケルトンの上ケンエース塗装仕上(一部PBの上AEP塗装仕上)・床材:オーク複合フローリング(オスモ塗装仕上)、ベッドルーム床:タイルカーペット(TOLI製)、キッチン床:塩ビタイル(TOLI製)、玄関床:300角タイル貼仕上・キッチン壁面:モザイクタイル仕上・シェルフ、クローゼット、建具:シナベニアの上OSCL塗装仕上・キッチン:プレーンK(サンワカンパニー製)・便器:LIXIL製・ユニットバス:TOTO製・その他:リビングペンダント及びブラケット照明(MAXRAY製)、レンジフード(アリアフィーナ製)等

 

■リノベーション期間/約2ヶ月(解体工事期間含む)