その他施工実例
2019.03.12 / その他施工実例京都嵐山ヴィンテージマンションをラフ&お洒落にリノベーション
今回の案件も物件のご紹介からリノベーションまで、トータルでサポートさせて頂きました。また、緑の多い住環境と広さの点に特に重点を置いておられたため、お問い合わせ当初は北区・左京区方面にて主に一戸建をご紹介させて頂いておりました。しかしその両方のご要望を満たすとなりますと、今度は交通便がかなり不便になるなど、なかなかピッタリとご希望に当てはまる物件がない状況でした。そうして1年半くらいが経過した頃、通勤可能で緑の多い住環境エリアと言うことで“嵐山方面”を希望エリアに加えても良いとのご連絡を頂きました。
そうして、それから間もなく今回のマンションが売りに出て来たためご紹介させて頂いたところ、周辺環境・交通便・床面積ともにご要望を満たしていると言うことで大変気に入って頂くことができご購入頂くに至りました。立地的には阪急嵐山駅5分(嵐電駅も徒歩圏内)で通勤にも不自由なく、何と言ってもスグ目の前に嵐山の河川敷公園が広がると言う抜群の住環境で、加えて共用の屋上からは渡月橋をはじめとした嵐山界隈の景観をパノラマ眺望できると言う旅行者が泣いて喜びそうな贅沢な眺望がありました。
物件的には築後40年が経過していたものの建築当初は屈指の高級マンションだったことを窺わせる瀟洒な佇まいを有しており、まさにヴィンテージマンションと呼ぶに相応しい建物でした。専有面積も89.40m²と街中のマンションでは考えられない稀少な広さがあり、室内からの眺望は抜群と言うほどではありませんでしたが山の木々を間近に感じることができ、また採光・通風共にとても自然な感じの快適な住戸でした。何よりも専有面積が圧倒的に広かったためリノベーション後のイメージが広がりやすかったのが良かったと思います。
リノベーションに際してのご要望は、ファッションブランド発祥の「ジャーナルスタンダード」テイストのインテリアを好んでおられたことから、コンクリート・ウッド・アイアン・ステンレス等の素材を活かしたラフさを残した空間をつくることでした。打ち合わせに際しては、他ジャンルではあるもののお客さまご自身もプロのデザイナーさんであったことから、写真等の資料をご用意頂くと共に手書きのラフプランもご用意頂くなどしてイメージをお伝え下さいました。そう言う意味では多くの部分に強いコダワリをお持ちでしたが、先の通りお仕事柄打ち合わせにおける意思疎通もスムーズで、まさに絶好のコラボレーションとなりました!
ゾーニング的にはウォークインクローゼットを有したメインベッドルームと将来的にふた部屋に可変できるフリールームとリビングダイニングと言う2LDKながら、エントランススペース等を含めかなりゆとりのある専有面積の広さを活かしたものとなりました。(キッチンスペースもお二人並んで料理を楽しんで頂けるゆとりの広さを確保しております!)こうして、お客さまのイメージ通りのラフさを残したお洒落なコダワリ空間が誕生したのでした!
作品名の「iyia mas(ヤマス)」はお客さまより頂いたネーミングで、デザインコンセプトとは直接的に関連しませんが、何でもハネムーンで訪れられたギリシャの言葉で“乾杯!”を意味するそうで、新しい住まいでご友人たちを囲んで美味しい手料理を振舞いながら皆でワイワイやりたい・・・とのご夫婦揃っての想いに沿ってネーミングされました。ネーミングの通り、このお部屋でワイワイ楽しく日々“乾杯!”のグラスが合わせられるシーンが目に浮かんで来そうです・・・!
■物件概要/1974年8月新築(築後41年)・京都市西京区嵐山中尾下町・区分所有マンション・個人住宅リノベーション・専有面積89.40m²・構造:RC造4階建
■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:スケルトンの上AEP塗装仕上(壁面はPB貼り仕上)・床仕上:無垢オークフローリングオスモ塗布仕上(寝室・WICサイザル麻カーペット、フリールームタイルカーペット貼り仕上)・浴室:既存利用・洗面室:オリジナル洗面化粧台(ミラーキャビネットとも・シナOSCL塗装)、床Pタイル貼り仕上・WC:LIXIL(アメージュ)、床Pタイル貼り仕上・玄関:モルタル土間仕上・建具および特注家具:シナOSCL塗装仕上(WC建具のみシナAEP塗装仕上)・キッチン:モザイクタイル囲いオリジナル対面キッチン(イケアキッチン、特注業務用キッチン使用)、床Pタイル貼り仕上・その他:チェッカーガラスはめ込みオリジナル室内窓制作、玄関網戸建具取付他
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)