その他施工実例

2019.03.30 / その他施工実例ヴィンテージ家具が似合う鉄骨造3階建一戸建リノベ

こちらの案件は、中古物件のご紹介(ご購入)〜リノベーションまでの全てをお手伝いさせて頂きました。また、最初に来社頂いたのが昨年10月初旬頃で、およそ2ヶ月後の11月下旬には、早くも物件をお決め頂くと言うスピード決定となりました。とは言え、その間は小振りな木造家屋や京町家をはじめ幾つもの物件をご紹介させて頂き、さらにそのうちの幾つかを実際にご内覧頂きました。物件の選定に当たって気にされていたのは、建物の耐震性や断熱性などの基礎構造の部分で、基本的には耐震補強工事を前提にお考えでした。そんな中、当初のご予算を相当額上回るものの、“新耐震基準”で建てられた重量鉄骨造の今回の物件と巡り会われたのでした・・・!

 

建物的には、上記の通り構造的にも安心出来る新耐震基準の強固な重量鉄骨造で、かつ比較的近年に外装全面の塗装やり替え工事も終えられていましたので、そうした点も含めまして安心してご検討、ご決断頂くことが出来ました。打ち合わせ際しましては、リノベーションデザインの点はさることながら、先の通り建物基礎構造の部分の点を重視しておられましたので、建物全体の断熱性の向上や遠い将来を見越された緩やかな階段への架け替え等の基礎的な点にも相応の予算配分をしつつ進めさせて頂きました。(その他にも1階に数千冊におよぶご主人さまの蔵書を所蔵されるお積もりでしたので、床や壁面の補強等もあわせて対応させて頂きました。)その他には、奥さまがそれまでにコツコツと集めて来られた、“イームズ”をはじめとするヴィンテージ家具に似合う空間づくりをコンセプトにコンセプトを固めて行きました。

 

あと、お見積もり額の点につきましては、建物全体のボリュームがあったことと、前述の通り建物の断熱化(元々比較的断熱性能が高いと言われている鉄骨ALC構造でしたが、木造住宅と同様全壁面および天井・床にグラスウールを隙間なく充填すると共に、ほぼ全窓をインプラスもしくはペアガラスへと変更しました)および階段の付け替え等々の比較的予算を要するご要望が複数あったため、結構な予算オーバーとなりましたが、どれもが優先順位の高いものばかりでしたので、最終的には大幅にご予算をアップして頂くことでそれぞれのご要望を叶えて頂くカタチになりました・・・。そうして、建物全体としても非常に性能が高く、かつデザイン的にも理想のイメージを叶えたカタチのリノベーション空間が完成したのでした・・・!

 

作品名の「iro*iro(イロイロ)」のネーミングは、お客さまよりご提供頂いたもので、このお家にお引っ越し頂いてから、毎日が嬉しくて、家に居る・帰る喜びで一杯だとのご感想をお持ち頂いているとのことで、さらに大好きな家(空間)に暮らすことが、お仕事やプライベートでのモチベーションアップや成果にも繋がることを実感して下さっているのだそうで、そんな気持ちをフィンランド語で、“喜び”と言う意味を持つ「iro(イロ)」と言うコトバで表現して下さいました・・・!(さらに、先の通りコツコツと集めて来られた北欧やアメリカのヴィンテージ家具に合う様、“色”にもコダワられたことから「ilo(イロ)」を2つかけてネーミング頂いたそうです。)と言うことで、これからも色々な歓びがこのお家であることを心よりお祈りしております!

 

■物件概要/築年数不詳・京都市北区大将軍東鷹司町・一戸建・個人住宅リノベーション・延べ面積約133.19m²・構造:鉄骨造3階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:PB貼りの上AEP塗装仕上(一部クロス貼り仕上)・床仕上:無垢ラスティックタイプオークフローリング貼りの上オスモクリア塗装仕上(一部無垢パインフローリン貼りおよびCF貼り仕上)・浴室:LIXILアライズ1616タイプユニットバス・ラバトリー:オリジナル洗面カウンター制作の上、床Pタイル貼り仕上・WC:オリジナル手洗カウンター制作の上、床Pタイル貼り仕上(Panasonicアラウーノ使用)・玄関:600角磁器タイル貼り仕上・建具および特注家具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイルタイル貼りオリジナル造作キッチン(特注業務用キッチン使用)・その他:ファサード全面やり替え工事、全面(壁面、屋根、床面)断熱工事、全面ペアガラス入れ替え工事、書斎床面耐荷重補強工事、他

 

■リノベーション期間/約2ヶ月(解体工事期間含む)