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2019.03.18 / その他施工実例 キッチンの位置を大幅に変更してリビングを快適空間に
今回のお施主様は当初リノベーション前提での中古物件探しからさせていただいておりましたが、たまたまお施主様がご自身で物件を見つけられ一目惚れされたようなかたちで購入されました。従いましてそのような状態での購入のため、当初のリノベーション前提での物件価格を大幅に上回る金額で購入されたため、リノベーションの予算が大幅に絞られたのでその範囲内で最大限できることを前提にさせていただくことになりました。
その内容は、お施主様が一番ネックと思われていたリビングにある和室をなくし、リビングを一体にすることで明るく広く使いやすい空間にするようにさせていただくことでした。またその他にさせていただいたことは、玄関のシューズボックスを大型にさせていただくことと、寝室の床を敷詰めのカーペットからリビングと同じ無垢フローリングにさせていただくことです。
もちろん予算が許せば全体を、とお考えにもなられましたがやはり浴室や洗面等々の水回りを含めると予算が跳ね上がるために時期をみて段階的にされるということになりました。幸い築年数の浅い物件でしたので水回りもきれいにお使いでしたし、すぐに取り替えが必要というレベルではなかったことも一因としてございます。
なのであくまでリビングを快適にお使いいただけるための空間にゾーニングすると言うことが今回のリノベーションの最大のテーマでした。そうしたところこの築年数のマンションには珍しく、リビングの中央部分を貫くように上下にキッチンの雑排水を流すためのパイプスペースが通っていることが判明しました。なのでキッチンの位置を大幅に変更することをせずにそのパイプスペースを前提にゾーニングさせていただきました。
またお施主様のご要望でリビングにベッドも置けるようにして、なおかつ収納も確保したいと言うことでしたので、オープンな可動棚にし、可動棚を上部に移動していただければ、棚のなくなった下部にベッドが置けるというような設えにさせていただきました。また別に出来るだけ大きな収納を取りたいと言うご要望もありましたので、リビングを入ったところに扉付の収納を造らせていただきました。
そしてキッチンはかなりお施主様のこだわりが詰まった場所で、当初一般的なシステムキッチンや元々あったキッチンを使うことも視野に入れて検討しましたが、シンプルな業務用キッチンを特注することにして下部をフリーでお施主様のお好みで広く使えるようにさせていただきました。またガスコンロもいろいろな種類のものを検討された結果、少し高価ですが機能的でかつスッキリしたデザインのものを選ばれました。
そして何と言っても一番はモザイクタイルをキッチン面には全面張り、居室面には一部だけ張るというお施主様のこだわりがかわいい感じの仕上がりに一役を担っています。ということで今回は部分リノベーションにはなりましたが、掛けられる費用を一番されたいところに集中して使って頂くことでリボーンキューブテイストを盛り込んだ効果なリノベーションをすることができました。
そして最後に今回ネーミングさせていただいた“mignon”はフランス語で「すてきな、すばらしい、かわいい」と言うような意味があり、まさに今回のリノベーションに相応しい名前だと思いつけさせていただきました。
今回リノベーション頂いた空間をお施主様のお好みにかわいく素敵にお使い頂けるのが目に浮かぶ作品になりました。
■物件概要/1996年新築(築後14年)・京都市中京区・個人邸リノベーション・延面積52.21m2 うちリビング部分約30m2・構造:RC造10階建8階部分
■主要各部仕上および素材/天井:スケルトンの上AEP塗装仕上・壁:PBの上AEP塗装仕上・リビングおよび寝室床面:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・大型シューズボックス・クローゼット建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイクタイル張り、業務用ステンレスキッチン・キッチン水栓:TOTO製等
■リノベーション期間/約1ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.18 / その他施工実例 レトロなマンションのリビングと水回りに絞った こだわりの部分リノベーション
今回の案件も中古物件のご紹介からリノベーションまでの全てをお手伝いさせて頂きました。また、今回は遠く北海道からのお問い合わせで、数ヶ月にわたるメールでの物件のご紹介からご成約に辿り着きました。そう言う流れでしたので、現地内覧に際しても京都にいらっしゃるパートナーの方にお出で頂いたのみで、ご本人さまには直接ご覧頂かないままご契約へと至りました。(ご契約に際してもパートナーの方に代理人になって頂く形で進めさせて頂きました。)とは言え周囲に高い建物が一切ない11階建マンションの南西角部屋7階住戸と言うことで、大文字をはじめとした抜群の眺望と陽当たり&通風のあるお部屋でしたので自信をもってオススメすることができました!(築年数はそこそこ古めでしたが、広さに比して価格の方がかなりリーズナブルだった点もオススメでした。)
リノベーションに際しては当初の予定よりも物件購入の方のご予算が上回ったため(本来はもう少し小さめのサイズで、そのぶん価格帯も低めの物件をお考えでした)、その点を相殺するべく予算を抑えたリノベーションプランを検討しました。そうは言うものの現状のお部屋は浴室こそ比較的新しいめでしたが、今まであまり本格的にリフォームなどの手を入れられたことがない状況だったのと且つ65m²とそこそこの広さがあったため、全体的にまんべんなくと考えると早々に予算不足に陥ってしまいますので、それほど傷んでいなかった和室ふた部屋と十分に使えそうだった浴室は基本そのまま残す形で「部分リノベーション」して行く方向でプランを固めて行きました。
このためゾーニングはそのままでキッチンおよび洗面まわり、そしてリビングを中心にお客さまのご要望を落とし込んだプランニングをご提案させて頂きました。ちなみにリノベーションの打ち合わせにつきましても、ご契約の後しばらく経ってから物件の確認のためと売主さんとの取り引き(残金決済)のために京都にお越し頂いた以外は、メールでのデータのやり取りと質疑応答によって打ち合わせをさせて頂きました。(そう言う意味では同様に遠方にいらっしゃって京都で「中古購入×リノベ」をお考えの皆さまにはご参考にして頂けるのではないかと思います。)
また、その他にもコストを抑える方法として壁や天井の仕上げをクロス貼り替えのみで収めたり(DIYにてご自身で塗装される下地としてウッドチップ入りの壁紙を使用させて頂きました)、細かな点ですが棚板なども同様にご自身で塗装して頂くこととして無塗装でお渡しさせて頂きました。ただ、リビングのフローリングには強いこだわりを持っておられましたので、そこそこ値は張りましたが、以前より“リノベーションの折には是非これを使いたい!”と、思いを温めて来られた「ニセアカシア」と言う木材の無垢フローリングを使わせて頂きました!
こうして部分的ながら手を掛けたところには妥協なくお客さまの思いを詰め込んだリノベーション空間が誕生したのでした!また、作品名は今回もお客さまからの提供で、当初よりこだわりをお持ちだったフローリング材の「ニセアカシア」によせて、この木材が“蜜源植物”であること、そして今回のリノベーションにおけるメイン素材であるステンレスとフロストガラスがそれぞれ“蜜絞り機”と“蜜瓶”を彷彿とさせることから「HATIMITU」とネーミングされました。どちらかと言うとエッジの効いたデザインイメージからするとギャップを感じる部分もありますが、そのギャップが良い意味で今回のリノベーション空間そのものを現している様に思いますので、そう考えるとまさにピッタリのネーミングではないかと思います!
■物件概要/1976年9月新築(築後37年)・京都市上京区堀川通寺之内上る東入扇町・区分所有マンション・個人住宅部分リノベーション・施行床面積約37.2m²・構造:SRC造11階建
■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:ルナファーザー(ウッドチップ入壁紙)クロス貼り仕上(和室2室は珪藻土クロス)・床仕上:無垢ニセアカシアフローリングオスモオイル塗布仕上・浴室:既存利用・洗面室、WC:ワンルーム化の上TOTO壁付洗面ボウルおよび便器取付の上床Pタイル貼り仕上(内部一部壁面ホーロー貼り仕上)・玄関:Pタイル貼り仕上・棚板:シナ(施主により塗装)・キッチン:全面SUS貼りの上オリジナルダブルシンクL型キッチン設置(業務用特注キッチン使用)、床Pタイル仕上・その他:洗面室まわりタイルおよびテンパーガラス貼り仕上・給湯機交換・和室押入内部改造の上ハンガーパイプ取付
■リノベーション期間/約1ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.15 / その他施工実例 築後40年の一戸建てを大きなルーフバルコニーで開放的に
築後40年とかなり古い鉄骨造りの建物を1棟全てリノベーションしました。
はじめ建物を目視したときには、ほとんど手入れをされていないこともあり、雨漏りがひどく躯体を含めて錆が建物全体に廻っており再生するのは不可能ではと言うのが率直な感想でした。
その後、建物の一部を壊し躯体等の主要部分を確認しましたら、それほど状態が悪くない事が判明し、お客様と打ち合わせの上、躯体の補強をした上でリノベーションをすることになりました。
リノベーションする上でのポイントとして、現況が鉄のサッシでかなりガタがきておりましたが再生すれば味が出ると感じており、お客様はあまり乗り気ではありませんでしたがこちらの意向を受け入れていただき、そのまま生かす方向で考えていただきました。
また、これはお客様からのご要望もあり、この建物を再生する上で一番のポイントである4階部分のルーフバルコニーからの眺望を生かすことを大前提でリノベーションすることになりました。
この上記の2点が今回リノベーションする上での最大の特徴です。
あとはリノベーションする箇所が多い事もあり、出来るだけシンプルに仕上げて費用がかさまないように考慮しました。
このようにして大変眺望の良い部屋と一体になった大きなルーフバルコニーを持つ今回の「VISTA VISTA」が誕生しました。
■物件概要/1965年新築(築40年)・京都市左京区鹿ヶ谷・一棟ビルを個人住宅にリノベーション・床面積94.63m2・構造:鉄骨造
■主要各部仕上および素材/壁面、天井:PB下地AEP塗装仕上[リビング・ダイニング]床材:オーク無垢フローリング・収納家具および建具:シナフラッシュ0S/CL塗装仕上(1階書斎および4階の収納、建具とも)・天井:PB下地AEP塗装仕上[和室]床:黒目縁無畳[主寝室]床材:チーク無垢フローリング[屋上テラス]床材:チーク無垢フローリング(防腐塗装仕上)・バスルーム:洗面台、バスともに造付のうえ床、壁面200角タイル貼り・玄関:モザイクタイル貼り・玄関ドア:スチール黒革クリア仕上・キッチン:松下電工システムキッチン(人大トップ、IH式3口コンロ、魚焼グリル、食洗機付)、ステンレス製レンジフード[全室]照明器具一式(ダウンライト及び間接照明)
■リノベーション期間/約2ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.15 / その他施工実例 公団住宅をリノベーションで完全バリアフリーに
紡績工場跡地の広大な敷地に建てられた、総棟数48棟の大規模な公団住宅で、周辺の環境は緑が多く、京都でも屈指の人気を誇る物件ですが、間取や内装は昔の公団の典型的なもので、間仕切りが多く、南北に開口があるものの風が通らないなど、決して使い勝手の良いものではありませんでした。
また、浴室などの設備も旧式のもので、浴槽の横に大きな据置式の給湯器がありました。
これらの欠点を取り除き、終の棲家として再生させるべくリノベーションを行いました。ポイントとしては、ジャズなどの音楽が似合う、大人の1人暮らしに相応しい落ち着きのある空間にすること、また将来に備えて室内の段差を全て解消しバリアフリー化することでした。
特にコンクリートの躯体壁で囲まれ、移動ができない浴室をベースに、トイレ・洗面・ランドリーなどのサニタリールームと一室空間化し、さらに段差をなくしてバリアフリー化する事には、レイアウトの決定など苦労しました。
お客様と打ち合わせを重ねながらご要望を取り入れ、最終的に南北に広いリビングを配した、落ち着きのある1LDKの空間が完成しました。
その他のポイントしては、レコードや書籍など多くのものを収納できる様、リビングにシェルフを設置し、さらに間接照明で演出することにより、リビング中央に下がっている大きな梁から視線を逸らす効果も狙っています。
もうひとつは生活感の出やすいキッチンを収納扉内に仕舞える様にし、来客時には扉を閉じれば生活感を隠せる様に配慮しました。
こうして風や木々の音、小鳥のさえずりが心地よく聞こえる空間、「listen」が完成しました。
■物件概要/1979年新築(築後27年)・京都市左京区高野・東大路高野公団・個人住宅リノベーション・床面積61.49m2・構造:SRC造
■主要各部仕上および素材/壁面:PB下地AEP塗装仕上[ベッドルーム 一部シナOS塗装仕上]・天井:スケルトンAEP塗装仕上・床材:無垢ボールドパイン(ブラック塗装拭取仕上)・バスルーム:造付のうえ床、壁面100角タイル貼り・玄関:100角タイル貼り・シェルフ、クローゼット、建具:シナOS塗装仕上・キッチン:業務用流し台およびガス台(2口ガスコンロ)
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.15 / その他施工実例 珪藻土塗りや物干しスペースでアレルギー対策
リノベーションのポイントは、お客様が親御様より受け継いで来られたアンティークの和・洋の多くの家具や絵画などがしっくりと納まること、そして趣味で収集された季節の小物類をディスプレイできるスペースを作ること、また将来自宅兼オフィスにも利用できる様、来客打ち合わせ用の広いエントランススペースがある空間を作ることでした。
打ち合わせに際しては、お客様がご所有されている家具や絵画の実物の写真を拝見させていただき、どこに何を置くかをご相談し、想定して行きながら間取を決めて行きました。
専有面積の広いお部屋で、大胆なゾーニングが可能だったため、かなりゆったりとしたエントランスゾーンから、寝室とリビングのふたつのプライベートゾーンへ出入りするゾーニングとしました。
所用の来客の際はエントランスで応対、親しい方の来客の際はリビングへお招きし、寝室は完全なプライベートと言う風な利用を想定してのゾーニングです。
季節の小物類はエントランスのディスプレイ棚と、リビングのローシェルフにディスプレイできる様にしました。
キッチンはお料理好きのお客様のご要望で、親しいご友人を招いてワイワイ楽しく語らいながら、お料理を楽しんでいただけるアイランド型とし、生活感が消せる様に、キッチン背面は扉で隠せる様配慮しました。
また、アレルギー対策が施された住まいをご希望だったため、全壁面を天然素材の珪藻土塗りで仕上げ、洗濯物もバルコニーに出さずサニタリースペースで物干し、乾燥できるスペースを作りました。
この様にお客様の様々なご要望を取り入れさせていただき、お客様のライフスタイルをかたちにした「Grass」が完成しました。
■物件概要/築後30年・京都市右京区嵐山・区分所有マンション(個人住宅リノベーション)・床面積80・構造:RC造
■主要各部仕上および素材/壁面:珪藻土仕上・天井:ウッドチップ入下地クロス貼りAEP塗 装仕上・床材:無垢チーク(天然素材オイル仕上)および一部300角タイル貼り・バスルーム:INAXユニットバス・洗面台造付のうえ床300角タイル貼り、壁面珪藻土仕上・玄関ホール:300角タイル貼り・シェルフ、クローゼット:チークOSウレタン塗装仕上・建具:シナOS塗装仕上・キッチン:ステンレス、チークOSウレタン塗装仕上オリジナルアイランドキッチン、背面ガス台(3口ガスコンロ)
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)