Topics

2019.03.13 / その他施工実例 パリのおしゃれなアパルトマンをイメージした ワンルーム空間リノベ

今回の案件は「cross」の内覧会へのご来場をキッカケに物件のご紹介からリノベーションまでの全てをお手伝いさせて頂きました。
たくさんの物件をご紹介させて頂くなか、街中にありながら静かで暮らしやすそうな環境、また交通および買物便の整った立地、そして東南角部屋でL字型にとても広いバルコニーがある点などを大変気に入って下さりご購入を決めて頂きました。(さらに低階層の住戸ながら見晴らしも良くその点も気に入って頂きました。)
マンション全体としても直近に大規模改修を終えられたばかりの状態で築年数を感じさせない美しさを保っており、また中規模のマンションならではの落ち着いた佇まいがありました。
お部屋の専有面積は60m²弱と当時のファミリータイプマンションとしては最も一般的な広さのもので、また他の大多数の物件と同様に洋室2部屋、和室1部屋そしてリビングダイニングと言う典型的な3LDKの間取にゾーニングされていました。
リノベーション前の状況も壁や天井などの内装を貼り替える程度で十分にお住まい頂けるくらいの状態ではありましたが、上記の通り専有面積に比して細かく割り過ぎなゾーニングがかえって使いにくそうな印象でした。(将来的に3人家族くらいでのお住まいを想定されていたため、1〜2LDKくらいのゾーニングが理想的でした。)
打ち合わせに際しては当初より過不足のないご予算をご提示頂いていたため比較的スムーズに滞りなく進めることができ、見積もりの場面でも最初の見積もりでジャストな数字を提示させて頂くことができました。(もちろん仕上や下地を含め現状利用できそうなところは利用しながら、できるだけ基礎工事の部分の予算をカットし他に予算を回せる様考慮しながら進めました。)

 

リノベーションに際してのデザインコンプトは、お客様のお好みである“ パリっぽさ ”をわざとらしさなく表現することと、東南角部屋でバルコニーに囲まれた開放感を最大限に活かした「光と風」が通り抜ける“ ゆる〜い仕切り ”の1LDK(正確には1LDK+ウォークインクローゼット)の空間をつくることでした。そのためビジュアル的には“ 淡いパステルカラー ”の色壁をどこか一面にアクセントとして使うこと、そしてゾーニング的には透け感(抜け感)のある家具で空間を緩やかに間仕切ることなどが早い段階で決まりました。
この様に全体のゾーニングプランやデザインコンプトの方は早期に決定したのですが、お客様的に最後まで悩まれたのが床材の種類と色目、それに家具の色目で、最終的には床材は素材そのものにかなり表情のあるアンティーク加工済のクリ材の濃い目のフローリングを選ばれ、また家具や他の木部の色目の方も床の色目とあまりコントラストが付き過ぎない様、若干濃い目の色目を選ばれました。

 

こうして、お客様のイメージ通りの落ち着いた大人な雰囲気の“パリっぽさ”のあるリノベーション空間が誕生しました。
今回の作品名である「Doux(ドゥ)」は、フランス語で“ 柔らかさ ”や“ 心地良さ ”の意味を持つ単語だそうで、東南角部屋の陽当たりの心地良さや流れる空気(風の通り)の柔らかさ、また空間そのももの心地よさと間仕切りの緩やかさ(ちなみに間仕切り家具の向こう側はベッドスペースになっています)などからイメージしてネーミングさせて頂きました。いつもながらそのまんまなネーミングではありますが、空間のイメージにピッタリではないでしょうか。

 

■物件概要/1987年1月新築(築後25年)・京都市中京区蛸薬師通大宮西入因幡町・区分所有マンション・個人住宅リノベーション・床面積59.50m²(壁芯)・構造:RC造7階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面仕上:PB貼りの上AEP塗装仕上・天井仕上:スケルトンAEP塗装仕上・床仕上:無垢クリフローリング仕上(アンティーク加工品)・浴室:INAXシステムバス(リノビオ)・洗面室:オリジナル洗面化粧台およびサンメント枠付全面ミラー貼り、床Pタイル貼り仕上・WC:INAX(アメージュ)、床Pタイル貼り仕上・玄関:500角タイル貼り仕上・建具:シナOSCL塗装仕上(各建具とも無垢真鍮製金物使用)・リビングシェルフ、ローシェルフ、カウンターテーブル、棚板等:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイルタイル貼りオリジナル対面キッチン(LIXILシステムキッチン ラクエラ取付)・その他:バルコニー全面ウッドデッキ仕上(レッドシダー貼りの上オスモ外部用クリア塗装仕上)、TOSOバーチカルブラインド取付(WICのみSINCOL遮光遮熱カーテン取付)

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.13 / その他施工実例 広い南庭に開けたウッドデッキと 明るいリビングの開放的な一戸建リノベ

今回の作品も物件探し〜ご購入〜リノベーションまでの全工程をご依頼いただきました。
最初にお施主様にお会いしてお話しを伺った時のご要望は、専有面積の広いマンションで駅から至近そして比較的築年数が浅く管理の行き届いたところをご希望でした。そしてそのご要望に沿っていくつか物件をご覧いただきましたがなかなか気に入っていただけるものがなく範囲を広げて積極的に物件をご覧いただきました。しかししっくりこられる物件が見つからずに日が経っていきました。
そのようなことからマンションではご希望の物件が見つからずに難しいのではいうことからその後一戸建にシフトしつつ物件をお考えいただくようになり1年近くお探しになられました。しかしそれでも気に入られる物件が見つからず、かなり探しあぐねておられた頃に売りに出された今回の物件をご紹介させていただきましたが、当初資料をご覧いただいていた時は予算オーバーしていることや間取などの感じもそう印象がよくなかったため、すぐには内覧いただきませんでした。しかし一度内覧しようということになり実際に物件をご覧いただくと思った以上によい印象を持っていただけました。そして売主様のご事情もあり早期に売却されたい意向で予算オーバーな価格についても交渉がスムーズに進みトントン拍子でお話を進めることができ無事ご購入いただけることになりました。

 

今回の物件は建物の規模もそこそこありお施主様のご希望を充分満たすことができるのは間違いないのですが、それにもまして持て余すぐらい広い南庭があることがこの物件を気に入っていただけた大きな要素でした。逆に持て余すぐらい広いということで当初はどう使うかがいろいろ考えられすぎ逆に難しいということやその分コストも掛かるという難しさもありました。しかしその広い南庭のお陰で充分すぎるほどの陽当りと広がりを確保できるためそれに越したことはないという風にお考えいただきました。そしてその広い南庭も含めてリボーンキューブで有効にそしてトータルにデザインしてリノベーションさせていただくことになりました。
今まで建物のリノベーションはいろいろ手がけてきましたが広々とした庭がとれるほどの作品はあまりなかったため、外回りのデザインも含めてトータルにリノベーションさせていただくのは今回が初めてということになります。  では具体的にどのようなご要望をお施主様がお持ちであったかということですが、まず今回の建物は元々わざわざ2階に階段を上がって玄関を設けてあり、その玄関から続くリビングも2階にゾーニングされていたのですが、立地が坂を上がったところになるため、坂を上がってきてまた2階まで階段を上るのは少し気が重いというお話しで1階に玄関を移設したいということが一番のご希望でした。そのため今回玄関を1階に移設してリビングも同じく1階にゾーニングし直すことになりました。

 

広いリビングからは広い南庭に面したウッドデッキを望みその向こうに広い南庭が繋がるというレイアウトにさせていただき存分に南からの陽を取り入れていただけるようにしました。
2階には広めの寝室とこれもかなり広めのウォークインクローゼットを設け、将来的に子供部屋になるであろう部屋を予備室として設けました。そして元々部屋であったところを逆に1部屋分南に面した吹き抜けにゾーニングして1階のリビングから気配と明るさを確保しました。将来的には元々部屋だったところなので手狭になり、もう1部屋個室が必要になった場合にはその吹き抜けをなくして部屋にも変更できるようにという考え方でゾーニングしました。
次にキッチンや水回り、寝室などの壁面にはお施主様のご希望でお好みのカラーを取り入れました。特に水回りに関してはカラーを取り入れることもありリボーンキューブでお馴染みの建具や家具を木目にせず、ホワイトのメラミン化粧板で設えるようにしました。それによりいつもと違いすっきりとシャープな仕上がりになったのではないでしょうか。
その他についてはお施主様のご要望通りできるだけシンプル且つすっきりとした空間に仕上げさせていただきました。

 

立地的に若干寒冷地であることから当初は床暖房や蓄熱暖房も検討されたのですが実際にはコストが掛かり過ぎることやランニングコストも同じように掛かることから採用せず、全ての窓をペアサッシに替え、床下や天井などの断熱を計ることで寒さを和らげ、コストとランニングコストの比較的掛からないエアコンを選択いただきそのエアコンの容量を通常よりもかなり大きめにとることで暖房効率を上げるように設えさせていただきました。
そしてまた何と言っても最初にお話しした広い南庭をどのようにデザインするかということになり、まず来客用のガレージを設けそれでも余る広い南庭には一面芝生を敷き詰め、枕木とウッドデッキで仕上げるように設えました。今回芝生を一面に敷き詰めるように設えたのはお施主様が植木の手入れをあまりされなくてもいいようにというご要望があったため、手入れを要す植木は植えないということにしました。
結果的にはシンプルな南庭になったのですがその分すっきりと使いやすい南庭になったのではないでないかと思います。
南庭に繋がるウッドデッキには日よけのために可動式のテント屋根を設けさせていただきまるでカフェにいるかのような設えにさせていただきました。

 

このように今回建物だけでなく外回りも含めて全てをトータルにリノベーションさせていただけたことで統一感のあるリボーンキューブらしいデザインの仕上がりになったのではないかと思っております。
今回の作品名は「noter」とさせていただきました。意味はフランス語で「音符」です。理由はお施主様がご夫婦ともに音楽に大変親しまれていることからイメージしました。お施主様のイメージにピッタリなネーミングではないかと思います。
お施主様にゆったりとお住まいいただき、ぜひ落ち着かれた頃にお伺し南庭も含めてどのように素敵にお住まいになっているのかを拝見するのが本当に楽しみなリノベーション作品となりました。
今回も大変楽しくリノベーション作品を一緒に造らせていただけたことに感謝を込めて締めくくりたいと思います。

 

■物件概要/1987年新築(築後25年)・大津市・個人住宅リノベーション・延床面積119.82m²(壁芯)・構造:木造スレート葺2階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PB下地の上AEP塗装仕上(一部シナベニア下地)・天井:PB下地の上AEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモワックス仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイクタイル囲いの上、INAX製システムキッチン・便器:INAX製アメージュC・その他:キッチンおよび洗面収納(メラミン化粧板仕上)、洗面入口建具(チェッカーガラス入り引き戸)・サッシ:一部入替え・ガラス:ペアサッシ・屋根:スレート瓦葺き替え・外壁:塗装塗り替え・外部鉄部:ペンキ塗り替え・玄関:スチール製玄関ドア、スチール製窓・ウッドデッキ:セランガンバツ、SPF材(オスモ塗装仕上)・外構:芝生、枕木、橋梁工事、ブロック積み、ヨウ壁、カーポート、オーニングテント等

 

■リノベーション期間/約2.5ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.13 / その他施工実例 「珈琲と音楽が楽しめる光の家」 広めのワンルーム空間をおしゃれに家具で間取るマンションリノベ

今回の案件も中古物件のご紹介からリノベーションまでの全てをお手伝いさせて頂きました。また、今回はお問い合わせ頂いてからごく短期間のあいだに物件の方もお決め頂き、とんとん拍子な流れの中でこのたびの完成を迎えました。
実際のタイムスケジュール的には、昨年の9月の1週目くらいに初めてお問い合わせを頂いたあと早速メールでいくつかの物件をご紹介させて頂き、翌週にはその中のひとつの物件をご内覧頂き、さらにその場でその物件を即決して下さり、その後住宅ローンの仮審査の結果を得て9月末頃に売買契約を締結、そして残金決済(引き渡し)までおよそ2ヶ月間の猶予を頂き、その間にリノベーションプランの打ち合わせを進め、引き渡しより少しだけ遅れた12月下旬頃に着工、そしてこの2月初旬に完成となりましたので、お問い合わせ(ご相談)からリノベーション完成(お引っ越し)までほぼ6ヶ月と言うことになります。また、時期的に年末年始を挟みましたので、それがなければあともう少しくらいは早く仕上がっていたと思います。(よく皆さまより物件探しからリノベーション完成までどのくらいの期間が必要ですか?と言う質問を頂くのですが、そういう意味では今回のケースがその最短モデルではないかと思います。)

 

物件の方は立地的には地下鉄延伸でますます便利で暮らしやすくなった中京区の「西ノ京」で、築年数はそこそこ経っているものの、行き届いた管理運営を窺わせる落ち着いた雰囲気を持つマンションでした。そして特筆すべきは7階南向きからのその眺望で、遮るものが一切ない景色の抜け感は即決頂くに十分値するものでした。(その他にも“ペット可”と言う条件が合致したことも即決頂けた理由になったと思います。)お部屋の専有面積は63m²弱と一般的なファミリータイプの広さでしたが、お客様がご希望されていた“ 将来的に2LDKに可変可能な1LDK空間 ”を実現するのにジャストなサイズ感でした。(逆にお客様的にはもう少し小さめの面積でも良いとのご希望でした。)

 

元の間取りは和室と洋室が各1部屋ずつの2LDKのゾーニングになっていましたが、その間取りの配置がイマイチで和室の裏側にあるキッチンや中途半端なカタチでゾーニングされている洋室など、せっかくの南向きの良さが活かされていないともすれば暗いイメージのお部屋でした。しかし、リビング(およびキッチン)と和室を隔てているカベを取り除けば、リビング南面が全面ガラスのカタチになり、大変明るい空間に生まれ変わることは容易にイメージできました。さらにカベ側(北向き)に向いていたキッチンを対面タイプ(南向き)にすることで、その素晴らしい景色を眺めながら日々の炊事を楽しんで頂けるスタイルにリノベーションできることを現地でご説明させて頂きました。

 

打ち合わせに際しては、お客様の方で“ リノベーション企画書 ”と題した要望書をご用意下さり、その中でオーディオ(音楽鑑賞)がご趣味でインテリアにも造詣が深いご主人と、珈琲(淹れること)やアートがお好きな奥様のそれぞれの要望を満たした空間のイメージやマテリアルなどについて、文字とビジュアルの両方で分かりやすく提示して下さいましたので、ファーストプランから細部の仕上げに至るまでかなりスムーズに進めて行くことができました。(あと家具や電化製品や衣装ケースに至るまでそのサイズの方も全て網羅して記載頂いていましたのでプランの方に落とし込みやすかった点もとても助かりました。)

 

その具体的なご要望とは“ 珈琲と音楽が楽しめる光の家 ”と言うもので、デザイン的にはシンプル&スマートながら、どこか無骨さとレトロっぽさが感じられる様な空間で、完成写真にあるリビング側面のコンクリートベンチもそうしたお客様のリクエストから生まれたものです。また、細部のディテールにもかなりこだわられ、電気のスイッチやコンセントカバーや照明器具、そしてドアノブやタオルハンガーなどの備品に至るまで細かにご指定および支給頂きました。(今回調光スイッチの方も従来のモノとは異なったアメリカ製のレトロデザインのスイッチを見付けて来て下さったものを取り付けさせて頂きました!)
さらにコストダウンが必要な場面では、エアコンやキッチンのガスコンロ(ハーマンガスコンロ)を自らネットオークションで落札して支給して下さるなど、お忙しいなか逆に側面からサポートして下さいました。

 

こうして細部に至るまでそのこだわりが詰まった無骨さとレトロな雰囲気がミックスした、お客様のイメージ通りの“ シンプル&スマート ”な空間が誕生しました!
今回の作品名である「switch(スイッチ)」は、お客様より提供して頂いたもので、大阪から京都へ生活の拠点を“ スイッチ ”されること、また従来型の住まいからリノベーション空間へとその暮らしを大胆に“ スイッチ ”されること、さらに文字通り電気の“ スイッチ ”などにも一方ならぬこだわりをお持ちだったことなどの意味を込めてネーミングされました。
あとはこだわりの家具やインテリアやオーディオなどを実際に配置され、さらにそこに経年変化が加われば、よりレトロで味わい深い空間へと変化して行くものと思います。

 

■物件概要/1972年2月新築(築後42年)・京都市中京区西ノ京北壺井町・区分所有マンション・個人住宅リノベーション・床面積62.41m²(壁芯)・構造:SRC造9階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面仕上:スケルトン(一部PB貼り)の上AEP塗装仕上・天井仕上:スケルトンAEP塗装仕上・床仕上:無垢オークフローリングオスモオイル塗布仕上・浴室:INAXユニットバス(リノビオ)・洗面室:TOTO壁付洗面ボウルおよびIKEA製ミラー貼り(施主支給品)、床Pタイル貼り仕上・WC:既存利用(レトロな形状のため修理の上敢えて利用)の上床Pタイル貼り仕上・玄関:300×600角磁器タイル貼り仕上・建具:シナOSCL塗装仕上(各建具とも施主支給無垢真鍮製金物使用)・リビング家具、棚板等:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイルタイル貼りオリジナル対面キッチン(業務用特注キッチン使用)・その他:リビングコンクリートベンチ制作、寝室仕切りウッドブラインド(タチカワブラインド)施工

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.13 / その他施工実例 シンプルなダブルステンシンクの小さなかわいい一戸建リノベーション

今回の作品はリノベーションさせていただく中ではそう古くない築21年の木造2階建の一戸建建物です。今回のお施主様も物件の購入からリノベーションまでの全てをワンストップでお手伝いさせていただきました。
今回の物件探しは今の時代に相応しく、お施主様ご自身がネットで物件を見つけられ立地などをある程度把握いただいた上でリボーンキューブにて内覧の準備をし、一緒に内覧しどのようなリノベーションが可能かを現地で確認いただくようなカタチで進めましたのでいつものように物件探しで苦労するようなことはありませんでした。契約なども非常にスムーズに進みましたのでその分リノベーションに専念させていただけました。

 

今までと全く違う要素として耐震診断をリボーンキューブが登録している木耐協という協会に登録されている専門業者にご依頼いただき、診断〜実際の補強工事までを実施されたということです。今回の物件が木造2階建で比較的築年数が新しいと言うこともあり耐震補強工事においてもそう大規模に工事をしなくてよかったことやリノベーションをするためにその流れの中で耐震補強工事も施工できたことで余分な費用が掛からずリノベーションの工程に織り込めたため、リノベーションが完成した状態では全く耐震補強をしたことが解らず見た目のデザインにも響かずに仕上がったことが大きなメリットでした。
また税制面でかなり優遇されるため耐震補強に掛かった費用はそれで賄えるというメリットもありました。

 

それでは具体的にどのようなリノベーションをさせていただいたかについていつものようにご説明させていただきます。当初のお施主様からのご要望がシンプルでナチュラルな感じと言うことや、木とステンレスの素材を用いたいとのご希望でした。
ですので1階は元々和室とキッチンに仕切られていた空間をLDKのみにゾーニングし直し一体感のある広くて明るい開放感のある空間に設えさせていただきました。
玄関からはスリット状に木柱を配して目線をゆるく遮りながらも一体感があり木の質感を感じられる空間にしました。また玄関を元のチープな引き違い扉から重厚なスチールドアに取替えることですっきりとおしゃれで統一感のあるデザインに仕上させていただきました。
LDKの東窓にあった出窓を掃き出しサッシに取替えたことでそれまでよりも明るく開放的な空間に変わりました。
水回りはお施主様の強いご要望で浴室を1坪タイプに広げさせていただき広めの空間にさせていただきました。ですがその分洗面室がタイトな空間になりましたが洗面台を必要最低限で設置させていただくことで違和感をなくして必要充分な設えとさせていただきました。
同じくトイレも必要最低限を確保しながらも快適で使いやすい空間に設えさせていただきました。

 

何と言ってもお施主様の一番のこだわり空間であるキッチン部分ですが写真の通りの壁面までオールステンレスで仕上げ、さらにワイドでシンプルなフロート型のシンク付キッチンを設置しなおかつ壁面にも業務用キッチンを設置してシンクをとりダブルシンクに設えシンプルかつ機能的なキッチンとさせていただきました。
2階は1階にコストを掛けた分できるだけコストを抑えるために階段は既存利用にしてクロスの張り替えとタイルカーペットに貼り替える程度に留めさせていただき、唯一お施主様の強いご要望もあり収納部分を取り壊して室内に変更し壁面に窓を1箇所新設させていただきました。
外部は外壁と屋根の塗装工事をさせていただきそれまでの少し違和感のあるブルーの外壁からオフホワイトの落ち着きのある外観に変更させていただきました。以上のような内容で出来上がった今回の作品は限られた空間を上手くゾーニングしてお施主様のご要望を満たしつつ、非常に使いやすくシンプルにデザインされた空間に仕上がったのではないかと思っております。
その空間に相応しい今回のネーミングですが“ soufflé ”とお施主様が命名されました。意味はフランス語で“ そよ風・呼吸・息吹 ”です。理由はお施主様が風通しのいい明るく穏やかな空間をイメージされたことからです。

 

最後になりましたがこれからお引越しされお施主様なりに住みこなされていくことと思いますのでぜひしばらくお住まいいただき落ち着かれた頃にお邪魔してどのように素敵にお住まいいただいているかを拝見したいリノベーション作品となりました。そして長く愛着を持ってお住まいいただけることを願って今回の作品のコンセプト説明を終らせていただきます。本当にありがとうございました。

■物件概要/1992年新築(築後21年)・京都市西京区・個人住宅リノベーション・延面積75.72m²・構造:木造スレート葺2階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:メープル無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:業務用キッチン(壁面SUS貼り)、サンワカンパニー製フロートキッチン・ガスコンロ:リンナイ製4口コンロ・便器:TOTO製・その他:既存サッシ入替え、玄関土間300角タイル張り・玄関ドア:スチール製(SOP塗装仕上)・外部:外壁、屋根(高圧洗浄後塗り替え)等

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事、耐震工事期間含む)

2019.03.13 / その他施工実例 収納にこだわった広めの玄関土間をもつマンションリノベーション

今回の作品は以前にリノベーションさせていただいたことがある“mosaoque”と同マンション内でご縁がありリノベーションさせていただくこととなりました。今回のお施主様も購入からリノベーションまでの全てをワンストップでお手伝いさせていただきました。
どのような流れでご依頼いただいたかについてですが、リライフプラスというリノベーションを主に扱っておられる雑誌で中古マンションを購入いただきリノベーションさせていただいた“kiki”という作品を取材していただきました。その雑誌をお施主様が新築も含めて物件をお探しになっておられた時にまたまたご覧になってリノベーションという方法があるということをお知りになり、当社にご相談にお越しいただいたことがきっかけでした。
お施主様にどのような物件をお探しかをお聞きしたところ今回の物件(売りに出た当初からリノベーション向きだと思って温めていました)に合致していたのでご紹介したところ気に入っていただけ、ほぼ即決で決めていただけました。少し前から売りに出ていたこともあり価格も下がられたところだったため、お話しが非常にスムーズに進み無事購入いただけることとなりました。
本当にうまくタイミングがあったと思います。ということで物件が比較的早く決ったためすぐにリノベーションのご相談を進めさせていただくことができました。

 

では具体的にどのようなリノベーションをさせていただくことになったかということですが、まずゾーニングに際してお施主様のご要望がご主人の趣味が多彩なため書斎が必ず欲しいということ、そして収納を上手にとりたいということ、また最初にお問い合わせいただくきっかけになった“kiki”のような空間が好きということ、などでした。
そのご要望を踏まえゾーニングに際しては玄関を入ったところに少し広めの土間をとりそのままデスクに向かえるようにレイアウトし、収納もその土間からできる限りとるようにしました。
キッチン部分は奥様のご要望を取り入れキッチンバックにゴミ箱や食器および電子レンジや炊飯器などのお手持ちの家電などがきちんと収まるように収納をレイアウトさせていただきました。
その他にもリビングにアップライトピアノやテーブルセットそしてソファなどがきちんとレイアウトできるように全てのサイズを確認させていただきながらゾーニングしました。
寝室はそう広くなくてよいとのご要望でしたので必要最低限の広さにし、そのかわりウォークインクローゼットを広めにとりお手持ちのローボードなどがすっきり収まりなおかつ充分な収納量を確保できるように設えました。

 

このように今回のリノベーションポイントとして当初のご要望にありました通り奥様が収納に重点を置かれていたため全ての収納部分について数センチ単位までを割り出して図面に落とし込みました。
またキッチン部分に話が戻りますが、今回のお施主様も対面キッチンをご要望になられていたこととリボーンキューブでよく採用するモザイクタイルを気に入っていただいてこともあり迷わず採用させていただきすっきりと使いやすいキッチンスペースに設えさせていただきました。
キッチン部分に上階からのパイプスペースが下りてきておりましたがその部分に飾り棚を配することでパイプスペースの存在をうまく消すことができるようにも設えしました。

 

水回りは基本的に大きさを変えずに洗面とトイレ入口に引き戸を採用して動線を確保し、必要最低限ですが使いやすくレイアウトさせていただきました。
洗面については無印良品の収納を設置されたいとのご要望がありその寸法にあうように洗面台の位置などを調整させていただきました。
このように収納に並々ならないこだわりをお持ちのためそのご要望を踏まえた上で使いやすくすっきりとしたリボーンキューブらしいデザインに仕上げさせていただきました。
こうして今回のお施主様のご要望である収納に特化してしながらも野暮ったくなく、最終的に完成した作品はリボーンキューブの今までのデザインテイストを踏襲した安定感のある仕上がりとなりました。

 

今回のネーミングですが“ löysä ”とさせていただきました。その意味はフィンランド語で“ ゆったり ”ということです。理由は今回リノベーションさせていただいたお施主様がお住まいになったご様子を想像すると、ご主人と奥様そしてお子様のそれぞれが思い思いの時間を楽しまれながらもその居心地のよい空間に流れる時間がさもゆったりとした流れの中にあるように感じられたことからこのネーミングにさせていただきました。

 

最後に今回の作品もリボーンキューブらしいデザインテイストを織り交ぜながらもお施主様と共に楽しくリノベーションさせていただくことができた作品となりました。あとはお施主様にお住まいいただきご自分達のお好みの空間に住みこなしていただけることを願っております。そしてまた落着かれた頃にお邪魔して、どのようにお過ごしになっているかを拝見したい作品となりました。
今回も素敵なリノベーション作品を創らせていただけたことに感謝して終らせていただきたいと思います。

 

■物件概要/1984年新築(築後29年)・京都市中京区・個人住宅リノベーション・専有面積54.32m²・構造:RC造8階建5階

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上(一部スケルトンの上AEP塗装)・天井:スケルトンAEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:ホワイトモザイクタイル囲いの上、サンウェーブ製システムキッチン・便器:TOTO製等

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)