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2019.03.30 / その他施工実例 斬新なRC造コートハウスの一戸建リノベ

こちらの案件は、物件購入のご決断をされる直前くらいの段階よりご相談頂きました。その段階で既に二度ほど内覧を済まされており、大変気に入っておられたものの、どのくらいの予算で、どの様なリノベーションが出来るのか?と言った点等に不安を抱えておられました。そのため最終決断を下す前に弊社へご相談頂いたのですが、場合によってはご希望予算内で他にもリノベーション向きの物件がないか?を当たってみることも含めてのお話しでした。と言うことで、まずは当該物件を一緒にご内覧させて頂いて、およその予算とその内容をお伝えしつつ、一方ではご希望エリアの左京区内を中心にひと通り物件情報を当たらせて頂きました。しかし、人気の下鴨〜松ヶ崎区画整理地区内の立地に加え、大変特徴的なデザインの希有なRC構造の当該物件に優る物件は他には見当たらず、そうした点も含めて最終的にご決断されたのでした。

 

建物的には、前述の通りRC構造の大変特徴的なデザインで、バブル末期の昭和63年に著名な建築家によって手掛けられたものでした。(K.ASSOCIATES ARCHITECTS代表の岸和郎さんと言う建築家さんです。)最も特徴的な点はガレージの奥にある表の入口を一歩くぐれば、10m近くもある高いコンクリート壁に囲まれた、いわゆる“コートハウス”になっており、それこそ素っ裸で敷地内を歩いても外部からは全く覗けない構造になっている点でした。(そのため、どの居室も全面ガラス張りでカーテン等も一切ない状況でした。)そうした、訪れた者を“アッ”と言わせる建物ではありましたが、内装的にはどうしても“老朽感”は否めず、リビングのデザインをはじめとしてバスルームなどの水回りに至るまで大幅な刷新が必要な状況でした。ただ、元々の建物の造形があまりに素晴らしかったため、リノベーションによってさらに素敵に生まれ変わることは容易にイメージ出来ました。

 

リノベーションに際しては、ゾーニング自体は構造上ほぼ変更出来ない状況だったことからも内装の刷新を中心とし、建物本来のコンセプトは崩さずに保持しつつ、好みのマテリアルとテイストを落とし込みながら“リ・デザイン”する形で打ち合わせを進めて行きました。特にラバトリーからバスルームのデザインには大変こだわられ、コートハウスのメリットを最大限に生かした“全面ガラス張り”のデザインを強く望まれました。2階にあるリビングも、より開放感を得られる様アイランドキッチンへと変更するなど、先の通り当該建物本来のコンセプトを踏襲しつつ新たな息吹を吹き込んで再生して行きました。

 

お見積もりの場面では、やはりこちらも他の多くの案件同様「取りあえず一度見積もりに入れて金額を見てみよう・・・」と言うことで、当初のご希望にプラスアルファしてアレコレと盛り込みつつ進めて行ったため、第一回目の金額は正直かなりオーバーするカタチで上がって参りました。しかし、そうしたプラスアルファな点を今一度見直し、削ぎ落として行くことで何とかかんとかゴールラインに辿り着いたのでした・・・。(とは言え、最終的にはそこそこのご予算アップを許容頂くことになりましたが・・・。)そうして、外形やゾーニングはほぼ元のままながら、内部においては素材感およびデザイン性ともにお客さまの理想のイメージ叶えたリノベーション空間が誕生したのでした・・・!

 

作品名の「Re:洛北の家」は、当該建物に敬意を表すため、ズバリ元の作品名である“洛北の家”をそのまま使用させて頂きました。ただ、今回その建物をリノベーション(Renovation)によってリボーン(Reborn)させて頂きましたので、アタマのところに“Re”を加えさせて頂くことにしました・・・。と言うことで、どちらかと言えば“住まう人が家に合わせる”タイプの希有な住まいではありますが、そこにオモシロさを感じて頂きつつ、これからも楽しみながら住みこなして行って頂けることを願っております!

 

■物件概要/昭和63年2月新築・京都市左京区松ヶ崎呼返町・一戸建・個人住宅リノベーション・延べ面積約76.60m²・構造:鉄筋コンクリート造2階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面仕上:コンクリート打ちっ放しのまま(一部PB貼りの上AEP塗装仕上)・天井仕上:PB貼りの上AEP塗装仕上・床仕上:LDK(600角大理石貼り仕上)、エントランス(600角タイル貼り仕上)、居室(カーペット貼り仕上)・浴室:オリジナル在来工法バスルーム(ADVANシャワーセット、T-フォルム水栓、サンワカンパニー コーデ バスタブ使用)・ラバトリー(WCワンルーム):洗面台(サンワカンパニー デリエレ カリッサ)、WC(TOTOネオレスト)設置の上、床600角タイル貼り仕上げ・建具:神谷コーポレーション フルハイトドア使用・各種家具:テレビボード、クローゼット内部セット一式(IKEA)・キッチン:サンワカンパニーグラッド45アイランドタイプ使用(ガス台はホシザキ特注品使用)・その他:既存グレーチング下部ガラス板設置工事、ガレージ内部およびファサード一部やり替え工事(サンワカンパニー オスポール設置)、他

 

■リノベーション期間/約2ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.30 / その他施工実例 耐震補強&防音室。和モダンテイスト一戸建リノベーション

こちらの案件も、中古物件のご紹介(ご購入)〜リノベーションまでの全てをお手伝いさせて頂きました。また、こちらは 「Re:100(リ・ハンドレッド)」 の第二弾の案件でもありました。ちなみにこちらのお客さまも最初にご相談頂いてからスピード感のある物件の決定となりました。その理由は、元のお住まいと同じ小学校区内にて物件を求めておられたことと、たまたま今回の物件がまさに元のお住まいの目と鼻の先で売りに出ていたからです・・・。とは言え、“リノベーション”のフィルターを通して考えられるまでは、当該物件が売りに出ていたことは知っておられたものの、特段興味を持たれることもなく見過ごされていた状態でした。しかし弊社にご相談にお見えになり、リノベーションに目覚められたことで、それまでは何の魅力も感じられなかった物件が一気に輝いて見える様になられたのでした・・・!

 

建物的には、新築当時は注文住宅で建てられたであろう、比較的趣のある和風の木造住宅でしたが、1階・2階ともにキッチンを除いて全て和室のみで構成されていました。とは言え、元々和風の佇まいがお好みとのことでしたので、それはそれで良かったのですが、キッチンが1階の奥の片隅にあり、いかにも一昔前の“台所”の間取り配置になっている点など、使い勝手の悪さは否めませんでした・・・。そこで、現地内覧の際にLDKを思い切って2階に配置替えするご提案させて頂くなど、その場で盛り上がりつつ共にイメージを膨ませながらご内覧頂いたのを覚えています。ただ、一方では古い木造住宅故に“耐震性”を含めた建物の基礎構造の点等について心配しておられましたので、“耐震検査”と“耐震補強工事”をキチンと行う選択肢があることを伝えさせて頂き、その具体的な流れも含めてご説明させて頂きました。そんなこんなで、そうしたご説明も相俟って諸々のご不安点を払拭され、無事にご契約へと至ったのでした。

 

リノベーションに際しては、同じく和風テイストの施行事例である「largo(ラルゴ)」を特に気に入って下さっていましたので、同様の“和モダンテイスト”でコンセプトを固めて行きました。また、さらにこちらのお客さまも先の「largo(ラルゴ)」のお客さまと同じく、“音楽室”をご希望されていましたので(エレキギターを演奏するための音楽室をご希望でした)、耐震工事と併せてその点も予算に組み入れつつ資金計画を策定させて頂きました。具体的な耐震補強工事とプランニングに関しては、まずはお客さまのご要望を100パーセント取り入れた形でのゾーニングプランを先に固めて行き、そのプランに合わせて耐震補強の整合性を図って行くと言うプロセスで、理想のプランニングの実現と耐震補強工事の両立を図れる様進めさせて頂きました。

 

お見積もりの場面では、他の多くの案件と同じく第一回目はそこそこオーバーするカタチで上がって来るなど、必ずしもトントン拍子とは行かなかった点もありましたが、打ち合わせの中で若干膨らみ過ぎた感もあったご要望内容を今一度見直して削ぎ落とす(取捨選択する)ことで、最終的に多少の予算アップはあったものの、ほぼ当初のご希望予算ラインに落ち着いたのでした。そうして新耐震基準である「評点1.0」、すなわち新築同様“震度7”に耐久する耐震性を備え、かつデザイン性および間取りや素材感ともにお客さまの理想のイメージを叶えたリノベーション空間が誕生したのでした・・・!

 

作品名の「Allegro(アレグロ)」のネーミングは、お客さまよりご提供頂いたもので、音楽がご趣味のお客さまならではの“音楽テンポ記号”をもとに名付られたネーミングだそうで、その記号の意味するところは“軽快に、陽気に、快活に”とのことで、まさにこれからの暮らしを象徴する素敵な意味を含んだものです!と言うことで、これからもご家族皆さまでワイワイと陽気に楽しく暮らして行って頂けることを心より願っております!

 

■物件概要/昭和63年1月新築・京都市西京区松室・一戸建・個人住宅リノベーション・延べ面積約99.36m²・構造:木造瓦葺2階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:PB貼りの上AEP塗装仕上(一部クロス貼り仕上)・床仕上:無垢杉フローリング貼りの上オスモクリア塗装仕上(一部タイルカーペット貼りおよびPタイル貼り仕上)・浴室:LIXILアライズ1616タイプユニットバス・ラバトリー:オリジナル洗面カウンター制作の上、床Pタイル貼り仕上・WC:オリジナル手洗カウンター制作の上、床Pタイル貼り仕上(TOTOサティスSタイプ使用)・玄関:土間コンクリート仕上・建具および特注家具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:300角磁器タイル囲いオリジナル造作アイランドタイプキッチン(サンワカンパニーグラッド45使用)・その他:ファサード全面やり替え工事、壁面および床面断熱工事(ペアガラス入れ替え工事共)、耐震補強工事施工(評点1.0取得)、完全防音室施行、他

 

■リノベーション期間/約2ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.30 / その他施工実例 ヴィンテージ家具が似合う鉄骨造3階建一戸建リノベ

こちらの案件は、中古物件のご紹介(ご購入)〜リノベーションまでの全てをお手伝いさせて頂きました。また、最初に来社頂いたのが昨年10月初旬頃で、およそ2ヶ月後の11月下旬には、早くも物件をお決め頂くと言うスピード決定となりました。とは言え、その間は小振りな木造家屋や京町家をはじめ幾つもの物件をご紹介させて頂き、さらにそのうちの幾つかを実際にご内覧頂きました。物件の選定に当たって気にされていたのは、建物の耐震性や断熱性などの基礎構造の部分で、基本的には耐震補強工事を前提にお考えでした。そんな中、当初のご予算を相当額上回るものの、“新耐震基準”で建てられた重量鉄骨造の今回の物件と巡り会われたのでした・・・!

 

建物的には、上記の通り構造的にも安心出来る新耐震基準の強固な重量鉄骨造で、かつ比較的近年に外装全面の塗装やり替え工事も終えられていましたので、そうした点も含めまして安心してご検討、ご決断頂くことが出来ました。打ち合わせ際しましては、リノベーションデザインの点はさることながら、先の通り建物基礎構造の部分の点を重視しておられましたので、建物全体の断熱性の向上や遠い将来を見越された緩やかな階段への架け替え等の基礎的な点にも相応の予算配分をしつつ進めさせて頂きました。(その他にも1階に数千冊におよぶご主人さまの蔵書を所蔵されるお積もりでしたので、床や壁面の補強等もあわせて対応させて頂きました。)その他には、奥さまがそれまでにコツコツと集めて来られた、“イームズ”をはじめとするヴィンテージ家具に似合う空間づくりをコンセプトにコンセプトを固めて行きました。

 

あと、お見積もり額の点につきましては、建物全体のボリュームがあったことと、前述の通り建物の断熱化(元々比較的断熱性能が高いと言われている鉄骨ALC構造でしたが、木造住宅と同様全壁面および天井・床にグラスウールを隙間なく充填すると共に、ほぼ全窓をインプラスもしくはペアガラスへと変更しました)および階段の付け替え等々の比較的予算を要するご要望が複数あったため、結構な予算オーバーとなりましたが、どれもが優先順位の高いものばかりでしたので、最終的には大幅にご予算をアップして頂くことでそれぞれのご要望を叶えて頂くカタチになりました・・・。そうして、建物全体としても非常に性能が高く、かつデザイン的にも理想のイメージを叶えたカタチのリノベーション空間が完成したのでした・・・!

 

作品名の「iro*iro(イロイロ)」のネーミングは、お客さまよりご提供頂いたもので、このお家にお引っ越し頂いてから、毎日が嬉しくて、家に居る・帰る喜びで一杯だとのご感想をお持ち頂いているとのことで、さらに大好きな家(空間)に暮らすことが、お仕事やプライベートでのモチベーションアップや成果にも繋がることを実感して下さっているのだそうで、そんな気持ちをフィンランド語で、“喜び”と言う意味を持つ「iro(イロ)」と言うコトバで表現して下さいました・・・!(さらに、先の通りコツコツと集めて来られた北欧やアメリカのヴィンテージ家具に合う様、“色”にもコダワられたことから「ilo(イロ)」を2つかけてネーミング頂いたそうです。)と言うことで、これからも色々な歓びがこのお家であることを心よりお祈りしております!

 

■物件概要/築年数不詳・京都市北区大将軍東鷹司町・一戸建・個人住宅リノベーション・延べ面積約133.19m²・構造:鉄骨造3階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:PB貼りの上AEP塗装仕上(一部クロス貼り仕上)・床仕上:無垢ラスティックタイプオークフローリング貼りの上オスモクリア塗装仕上(一部無垢パインフローリン貼りおよびCF貼り仕上)・浴室:LIXILアライズ1616タイプユニットバス・ラバトリー:オリジナル洗面カウンター制作の上、床Pタイル貼り仕上・WC:オリジナル手洗カウンター制作の上、床Pタイル貼り仕上(Panasonicアラウーノ使用)・玄関:600角磁器タイル貼り仕上・建具および特注家具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイルタイル貼りオリジナル造作キッチン(特注業務用キッチン使用)・その他:ファサード全面やり替え工事、全面(壁面、屋根、床面)断熱工事、全面ペアガラス入れ替え工事、書斎床面耐荷重補強工事、他

 

■リノベーション期間/約2ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.30 / その他施工実例 古い木造2階建テラスハウスを1・2階それぞれにステイできるゲストハウスにリノベーション

今回のお施主様はリノベーションからお手伝いさせていただきました。お施主様は日本の方ではなく台湾の方で、弊社のことはインターネットで調べられてお知りになりました。また、自住用で使用されるのではなく、ゲストハウスとして運営するためにリノベーションされたいというご意向でした。京都でも数多ある会社から、弊社をお選びいただいた理由を聞くと、素敵な作品事例がたくさんあったことと、和モダンのおしゃれなデザインが得意のようだと、推測いただいたからでした。そしてお施主様は、日本語が非常に堪能で会話にはほとんど苦労することなく、すべて日本語でお話を進めさせていただけました。ですが、やはり習慣などの違いから、齟齬が生じることもあり、そのギャップを埋めるのが多少大変な面もありましたが、違う国の方とリノベーションを介してご一緒させていただける貴重な機会となり、本当に有益でした。また、余談になりますが、台湾には、やはり親日家の方が多いということで、お施主様もそのおひとりで、日本のビジネス慣習や工事の進め方などについても非常に信頼を置いていただけたため、すごく進めやすく、大きな問題になることはありませんでした。

 

それでは、具体的にどのようなリノベーションをさせていただいたかを掻い摘んでお話ししたいと思います。
まず、ご要望として、今回2階建のテラスハウスを1棟でゲストハウスとして使用するのではなく、上下別々でゲストハウスとして確保したいというご要望でした。そのため、当初ご希望されていた予算よりも大幅にオーバーすることになりましたが、予算的なこともご了承いただき、無事に進めることが出来ました。 ではまず、1階部分から説明させていただきますが、1階は客室としての採光基準を確保する関係から、室内だったところを裏庭に変更しないといけないという制約がございましたが、逆にそれを含めて高級な旅館を思わせるようなラグジュアリーな空間にしたいというようなご要望でした。また、2階は水回りを確保するとそう広い空間が取れないこともあり、カジュアルな空間でよいというご要望でしたので、その予定で進めさせていただくことになりました。
ただし、ゲストハウスの営業許可規定がご依頼を受けたちょうどその年度から改正されることになり、それまでの基準ではなく、一段と厳しくなることから、それも踏まえ進めさせていただくことになりました。そのため、ゾーニングとして、どうしても確保しないといけないスペースが、1階玄関を入ったところに帳場を含め共用スペースにしなければいけないということでした。それを考慮してプランニングさせていただきましたが、その分どうしても1階の客室スペースが狭くなることから、必要最低限を確保できるカタチでゾーニングさせていただきました。それから、浴室ですが、2階は1階よりも狭いこともあり、なおかつ当初シャワーブースで計画しておりましたが、必ず浴槽を設置しないといけないという規定から、ゾーニングを変更して浴室を設けるという制約も受けました。これらの規定がいつもご自宅としてリノベーションさせていただく時とは全く違う部分であり、コストも掛かってしまうことになりました。 ですが、それらの規定をクリアするカタチでも、当初ご提案したデザインとゾーニングを確保することが出来たため、上下で客室を造るプランで進めさせていただきました。そして1階は、ラグジュアリー感を出すため、水回りを含め、高級旅館を思わせるような和モダンな雰囲気に仕上げさせていただき、なおかつ客室から庭の景色も楽しんでもらえるように設えました。そして、2階は水回りを出来る限りミニマムに確保しましたが、使いやすく設え、必要にして十分な広さを確保し、その分客室を出来る限り広くゾーニングするようにプランしました。また、2階は畳の間をご希望されたため、フチなしの畳を採用させていただき、カジュアルですが、落ち着きのある空間に仕上げさせていただきました。
このように1階と2階でイメージと設えを変えることで、泊まられるお客様の客層の差別化も意識しながら設えさせていただきました。
お施主様が自らこのゲストハウスを運営・管理されることから、主な宿泊客が台湾の方になるということですので、そのゲストの方々が気持ちよく、ゆっくりとくつろいでいただけるような日本的な空間を造らせていただけたのではないかと思っております。

 

今回のネーミングについてですが、ゲストハウスとして屋号を付けられたその屋号”MIYABI(ミヤビ)“をそのまま採用させていただきました。まさに今回の和モダンなリノベーション空間に相応しいネーミングではないでしょうか。
最後になりましたが、今回のリノベーションも、台湾という今までのお施主様とは違う文化圏のお施主様と共に、慣習などの違いを乗り越え、楽しく有意義なリノベーション作品を創らせていただけたことに心から感謝して、締めくくらせていただきたいと思います。

 

■物件概要/築年数不詳・南区西九条・ゲストハウスリノベーション・延面積52.22m²・構造:木造瓦葺2階建テラスハウス

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上・天井:PBの上AEP塗装仕上(2階部分:既存天井上塗装仕上)・床材:無垢杉フローリング(2階部分:フチなしタタミ仕上)、土間コンクリート仕上、Pタイル貼り仕上・バスルーム:1階、2階LIXIL製ユニットバス・洗面室:1階、大型ミラー、造り付け収納、サンワカンパニー製洗面ボウル・2階サンワカンパニー製洗面台・建具:木製格子建具(OS塗装仕上)、両面格子ワーロン挟み込みシナ建具(OSCL塗装仕上)、シナ建具(OSCL塗装仕上)・キッチン:サンワカンパニー製ステンレスキッチン、IHコンロ、ステンレス製パイプ棚・便器:INAX製・その他:照明器具一式、エアコン2基等

 

■リノベーション期間/約3ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.30 / その他施工実例 壁式構造の欠点を上手く活かしたマンションリノベ

こちらのお客さまは物件購入意思決定前のご内覧のところからご一緒させて頂き、以降リノベーション完了までのプロセスをお手伝いさせて頂きました。ちなみに弊社へお声掛け頂いたのは物件探しをスタートされた直後の段階で、今回のマンションも弊社からもご紹介させて頂いていたのですが、他社さんが一歩先んじてご紹介されていたため、物件購入の仲介はそちらの業者さんより受けられることになったのでした。(あとは住宅ローン審査がスムーズに進まれる様、見積書提出等にて仲介業者さんと連携を取らせて頂きました。)

 

また、今回のマンションについては私共も初めて内覧させて頂いたのですが、瀟洒な小規模マンションに時折ある“壁式構造”の建物となっており、室内の壁面のほとんどが撤去出来ない構造壁(耐力壁)で構成されていました。キッチン廻りも同様で、さらに構造梁の方もかなり低い位置まで下がって来ていたことから、パッと見た感じでは“対面スタイル”のキッチンに変えることが難しい風に見えましたので、キッチンに関しては基本現状と同じ壁付けタイプにせざるを得ない旨お伝えさせて頂き(それ以外は壁式構造故に若干制約が大きいものの、それでも十分オモシロイご提案が出来そうな点をお伝えさせて頂きました)、そうした点をご了解頂きつつ立地やご予算等のトータル面を考慮された上でコチラの物件に決められたのでした。

 

リノベーションに際してのご要望は、ご家族が集われるリビングダイニング空間を出来る限り広く確保しつつ、将来的にお二人のお子さまのご成長に合わせて3LDKに可変出来る様なゾーニングで、キッチンについてはムリを承知で!?対面タイプをご要望されました・・・。また、デザインテイスト的にはコンクリートの躯体面のグレー色をそのまま生かしたラスティックテイストな空間をご希望でしたので、その点に関しては壁式構造ならではの“構造壁(=コンクリート壁)”の多さが、逆に素材感を高める点でプラス材料になると感じていました。そして、そうしたご要望をデザイナーへ伝え、後日上がって来たラフプランを見てみると・・・ナント!恐らく実現はムリだと思います・・・とお伝えしていた“対面スタイル”のキッチンが見事に実現しているではありませんか・・・!その他にも撤去することが出来ない構造壁を逆に上手く活かした素敵なプランになっていました・・・。(トイレや洗面まわりのご要望も上手く実現されていました・・・!)まさに“欠点を個性に変える”リノベーションの真骨頂とも言えるプランにお客さまも大喜びして下さり、細部の仕様決定には時間を要したものの大枠でのゾーニングプラン自体は早々に決定したのでした。

 

そうして、憧れの“対面スタイル”のキッチンを実現した、ラスティックでカッコイイ可変3LDKのリノベーション空間が誕生したのでした・・・!作品名の「graffiti(グラフィティ)」はお客さまの方で考案頂いたもので、LDK空間のアクセントとなっている“黒板塗装”の壁面に早速落書きをして楽しまれている二人のお子さまの様子からインスピレーションを得てネーミングされたそうです・・・!と言うことで、これからもご家族皆さまでワイワイ楽しくお住まい頂けることを心より願っております!

 

■物件概要/1982年7月新築(築後35年)・京都市中京区十文字町・区分所有マンション・個人住宅リノベーション・専有面積79.11m²・構造:RC造5階建

 

■主要各部仕上および素材/壁面・天井:スケルトンクリア塗装仕上(一部AEPおよび黒板塗装仕上、クロス貼り仕上)・床仕上:無垢パインクリフローリングOS塗装の上オスモ塗布仕上・浴室:LIXILリノビオユニットバス・ラバトリー:オリジナル洗面カウンター制作の上床Pタイル貼り仕上・WC:LIXILアメージュ床Pタイル貼り仕上・玄関:モルタル調タイル貼り仕上・建具および特注家具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:収納兼用カウンター囲いオリジナル対面キッチン(特注業務用キッチン使用・ノーリツビルトインオーブンレンジ設置)

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)