その他施工実例
2019.03.13 / その他施工実例 シンプルなダブルステンシンクの小さなかわいい一戸建リノベーション
今回の作品はリノベーションさせていただく中ではそう古くない築21年の木造2階建の一戸建建物です。今回のお施主様も物件の購入からリノベーションまでの全てをワンストップでお手伝いさせていただきました。
今回の物件探しは今の時代に相応しく、お施主様ご自身がネットで物件を見つけられ立地などをある程度把握いただいた上でリボーンキューブにて内覧の準備をし、一緒に内覧しどのようなリノベーションが可能かを現地で確認いただくようなカタチで進めましたのでいつものように物件探しで苦労するようなことはありませんでした。契約なども非常にスムーズに進みましたのでその分リノベーションに専念させていただけました。
今までと全く違う要素として耐震診断をリボーンキューブが登録している木耐協という協会に登録されている専門業者にご依頼いただき、診断〜実際の補強工事までを実施されたということです。今回の物件が木造2階建で比較的築年数が新しいと言うこともあり耐震補強工事においてもそう大規模に工事をしなくてよかったことやリノベーションをするためにその流れの中で耐震補強工事も施工できたことで余分な費用が掛からずリノベーションの工程に織り込めたため、リノベーションが完成した状態では全く耐震補強をしたことが解らず見た目のデザインにも響かずに仕上がったことが大きなメリットでした。
また税制面でかなり優遇されるため耐震補強に掛かった費用はそれで賄えるというメリットもありました。
それでは具体的にどのようなリノベーションをさせていただいたかについていつものようにご説明させていただきます。当初のお施主様からのご要望がシンプルでナチュラルな感じと言うことや、木とステンレスの素材を用いたいとのご希望でした。
ですので1階は元々和室とキッチンに仕切られていた空間をLDKのみにゾーニングし直し一体感のある広くて明るい開放感のある空間に設えさせていただきました。
玄関からはスリット状に木柱を配して目線をゆるく遮りながらも一体感があり木の質感を感じられる空間にしました。また玄関を元のチープな引き違い扉から重厚なスチールドアに取替えることですっきりとおしゃれで統一感のあるデザインに仕上させていただきました。
LDKの東窓にあった出窓を掃き出しサッシに取替えたことでそれまでよりも明るく開放的な空間に変わりました。
水回りはお施主様の強いご要望で浴室を1坪タイプに広げさせていただき広めの空間にさせていただきました。ですがその分洗面室がタイトな空間になりましたが洗面台を必要最低限で設置させていただくことで違和感をなくして必要充分な設えとさせていただきました。
同じくトイレも必要最低限を確保しながらも快適で使いやすい空間に設えさせていただきました。
何と言ってもお施主様の一番のこだわり空間であるキッチン部分ですが写真の通りの壁面までオールステンレスで仕上げ、さらにワイドでシンプルなフロート型のシンク付キッチンを設置しなおかつ壁面にも業務用キッチンを設置してシンクをとりダブルシンクに設えシンプルかつ機能的なキッチンとさせていただきました。
2階は1階にコストを掛けた分できるだけコストを抑えるために階段は既存利用にしてクロスの張り替えとタイルカーペットに貼り替える程度に留めさせていただき、唯一お施主様の強いご要望もあり収納部分を取り壊して室内に変更し壁面に窓を1箇所新設させていただきました。
外部は外壁と屋根の塗装工事をさせていただきそれまでの少し違和感のあるブルーの外壁からオフホワイトの落ち着きのある外観に変更させていただきました。以上のような内容で出来上がった今回の作品は限られた空間を上手くゾーニングしてお施主様のご要望を満たしつつ、非常に使いやすくシンプルにデザインされた空間に仕上がったのではないかと思っております。
その空間に相応しい今回のネーミングですが“ soufflé ”とお施主様が命名されました。意味はフランス語で“ そよ風・呼吸・息吹 ”です。理由はお施主様が風通しのいい明るく穏やかな空間をイメージされたことからです。
最後になりましたがこれからお引越しされお施主様なりに住みこなされていくことと思いますのでぜひしばらくお住まいいただき落ち着かれた頃にお邪魔してどのように素敵にお住まいいただいているかを拝見したいリノベーション作品となりました。そして長く愛着を持ってお住まいいただけることを願って今回の作品のコンセプト説明を終らせていただきます。本当にありがとうございました。
■物件概要/1992年新築(築後21年)・京都市西京区・個人住宅リノベーション・延面積75.72m²・構造:木造スレート葺2階建
■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:メープル無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:業務用キッチン(壁面SUS貼り)、サンワカンパニー製フロートキッチン・ガスコンロ:リンナイ製4口コンロ・便器:TOTO製・その他:既存サッシ入替え、玄関土間300角タイル張り・玄関ドア:スチール製(SOP塗装仕上)・外部:外壁、屋根(高圧洗浄後塗り替え)等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事、耐震工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 収納にこだわった広めの玄関土間をもつマンションリノベーション
今回の作品は以前にリノベーションさせていただいたことがある“mosaoque”と同マンション内でご縁がありリノベーションさせていただくこととなりました。今回のお施主様も購入からリノベーションまでの全てをワンストップでお手伝いさせていただきました。
どのような流れでご依頼いただいたかについてですが、リライフプラスというリノベーションを主に扱っておられる雑誌で中古マンションを購入いただきリノベーションさせていただいた“kiki”という作品を取材していただきました。その雑誌をお施主様が新築も含めて物件をお探しになっておられた時にまたまたご覧になってリノベーションという方法があるということをお知りになり、当社にご相談にお越しいただいたことがきっかけでした。
お施主様にどのような物件をお探しかをお聞きしたところ今回の物件(売りに出た当初からリノベーション向きだと思って温めていました)に合致していたのでご紹介したところ気に入っていただけ、ほぼ即決で決めていただけました。少し前から売りに出ていたこともあり価格も下がられたところだったため、お話しが非常にスムーズに進み無事購入いただけることとなりました。
本当にうまくタイミングがあったと思います。ということで物件が比較的早く決ったためすぐにリノベーションのご相談を進めさせていただくことができました。
では具体的にどのようなリノベーションをさせていただくことになったかということですが、まずゾーニングに際してお施主様のご要望がご主人の趣味が多彩なため書斎が必ず欲しいということ、そして収納を上手にとりたいということ、また最初にお問い合わせいただくきっかけになった“kiki”のような空間が好きということ、などでした。
そのご要望を踏まえゾーニングに際しては玄関を入ったところに少し広めの土間をとりそのままデスクに向かえるようにレイアウトし、収納もその土間からできる限りとるようにしました。
キッチン部分は奥様のご要望を取り入れキッチンバックにゴミ箱や食器および電子レンジや炊飯器などのお手持ちの家電などがきちんと収まるように収納をレイアウトさせていただきました。
その他にもリビングにアップライトピアノやテーブルセットそしてソファなどがきちんとレイアウトできるように全てのサイズを確認させていただきながらゾーニングしました。
寝室はそう広くなくてよいとのご要望でしたので必要最低限の広さにし、そのかわりウォークインクローゼットを広めにとりお手持ちのローボードなどがすっきり収まりなおかつ充分な収納量を確保できるように設えました。
このように今回のリノベーションポイントとして当初のご要望にありました通り奥様が収納に重点を置かれていたため全ての収納部分について数センチ単位までを割り出して図面に落とし込みました。
またキッチン部分に話が戻りますが、今回のお施主様も対面キッチンをご要望になられていたこととリボーンキューブでよく採用するモザイクタイルを気に入っていただいてこともあり迷わず採用させていただきすっきりと使いやすいキッチンスペースに設えさせていただきました。
キッチン部分に上階からのパイプスペースが下りてきておりましたがその部分に飾り棚を配することでパイプスペースの存在をうまく消すことができるようにも設えしました。
水回りは基本的に大きさを変えずに洗面とトイレ入口に引き戸を採用して動線を確保し、必要最低限ですが使いやすくレイアウトさせていただきました。
洗面については無印良品の収納を設置されたいとのご要望がありその寸法にあうように洗面台の位置などを調整させていただきました。
このように収納に並々ならないこだわりをお持ちのためそのご要望を踏まえた上で使いやすくすっきりとしたリボーンキューブらしいデザインに仕上げさせていただきました。
こうして今回のお施主様のご要望である収納に特化してしながらも野暮ったくなく、最終的に完成した作品はリボーンキューブの今までのデザインテイストを踏襲した安定感のある仕上がりとなりました。
今回のネーミングですが“ löysä ”とさせていただきました。その意味はフィンランド語で“ ゆったり ”ということです。理由は今回リノベーションさせていただいたお施主様がお住まいになったご様子を想像すると、ご主人と奥様そしてお子様のそれぞれが思い思いの時間を楽しまれながらもその居心地のよい空間に流れる時間がさもゆったりとした流れの中にあるように感じられたことからこのネーミングにさせていただきました。
最後に今回の作品もリボーンキューブらしいデザインテイストを織り交ぜながらもお施主様と共に楽しくリノベーションさせていただくことができた作品となりました。あとはお施主様にお住まいいただきご自分達のお好みの空間に住みこなしていただけることを願っております。そしてまた落着かれた頃にお邪魔して、どのようにお過ごしになっているかを拝見したい作品となりました。
今回も素敵なリノベーション作品を創らせていただけたことに感謝して終らせていただきたいと思います。
■物件概要/1984年新築(築後29年)・京都市中京区・個人住宅リノベーション・専有面積54.32m²・構造:RC造8階建5階
■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上(一部スケルトンの上AEP塗装)・天井:スケルトンAEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:ホワイトモザイクタイル囲いの上、サンウェーブ製システムキッチン・便器:TOTO製等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 特徴的なRC空間を活かし シンプルかつおしゃれにデザインした戸建テラスリノベ
今回のお施主様は以前からご相談をいただいておりましたがなかなか物件が見つからずやっとのことでご自分で見つけられたためにリノベーションからのお手伝いをさせていただくことになりました。
今回の物件は非常に珍しいRC造りの2階建のテラスハウスになります。では早速どのようなリノベーションをさせていただいたかを含めて順にご説明していきたいと思います。まず最初にご説明したとおりRC造りのこのような建物は京都市内ではかなり珍しく公団だからこそできたテラスハウスの団地だと思います。そして前々からこの団地で一度リノベーションさせていただきたいと思っていたところ今回のお施主様よりご相談をいただき、まだ前所有者がお住まいの状態でしたがお施主様と一緒に内覧させていただきました。ビフォア写真からも垣間見えるとおりお住まいの状況がかなりひどい状態でした。そして築年数以上に古びており痛みも激しく内覧した印象が非常に悪かったのですがそのかわり空間がRC造りのため非常に特徴的でおもしろくまさにリノベーション向きな物件であるという印象を持ちました。ですので現状は別にして今回の物件は磨けば光り輝くこれぞリノベーション向きという物件でした。そしてまた裏庭も広く緑豊かでしたので室内との繋がりをうまく活かすことでこちらも生まれ変わると感じられました。このように素材としてかなりポテンシャルの高いRC造りならではな建物でしたのでぜひともリノベーションしたいと改めて思いました。
それでは具体的にどのようなご要望でリノベーションさせていただいたかですが、お施主様のご要望はいたってシンプルで『木の温もりを感じられるヴィンテージ感のある空間』ということでした。そしてご提示いただいた予算もこれだけのボリュームがある空間に比してかなり厳しいものでしたので出来る限りシンプルにデザインすることが前提でのご提案をさせていただきました。ですので当初は裏庭にもいろいろな木々を植え枕木も敷き詰めるように計画しておりましがそれは将来的な2期工事とすることにさせていただきました。
では順に具体的な内容についてご説明していきます。
玄関部分について、ドアは味のある木製ですので既存を利用することにし塗装をし直し、袖のガラスFIXをチェッカーガラスに入替えることで味のある印象に変えるようにしました。
水回りは浴室がRCで囲まれており広げられないことから出来る限り広くとるためにハーフユニットを採用し上部をレトロ感のあるモザイクタイルで仕上げました。
洗面はトイレの入口を別にすることで動線を確保して少しでもゆったりと空間を使えるように設えました。またコストを抑えるためにIKEA製の洗面ユニットを採用しました。
キッチンは当初IKEA製のシステムキッチンで計画しておりましたがこちらもコストを鑑みて業務用でシンプルに仕上げさせていただくことにしました。そしてお施主様のご希望で浴室と同じくヴィンテージ感のある細いボーダーのモザイクタイルを採用しました。
キッチンから一段上がったリビングそしてその向うのウッドデッキへと繋がりを持たせるため手摺に存在感を持たせないスチール製でシンプルにデザインしキッチンからウッドデッキそして裏庭までをひとつながりとして広がりのある空間に設えました。
そしてそのリビングから階段を上がった部分にも繋がりを持たせるように同じくスチール製の手摺のみで仕上げるようにし、第2リビング的にお使いいただけるよう開放的な空間としました。そして将来的にお子さんが大きくなられて部屋が必要になれば家具などで仕切れるように割り切っていただいたことでキッチンからこの第2のリビングまでがひとつながりの縦方向に開放的な空間を造ることができました。
1階寝室には入口部分にあった収納を取り除くことでRCで作られた階段を見せることができ圧迫感を和らげ視覚的にもおもしろい仕上がりになりました。
2階のお部屋はご主人の書斎兼ウォークインクローゼットとしてその間仕切りにお施主様から支給いただいたレトロな引き戸を取り付けました。そして何と言っても一番のお施主様のこだわりはオークの無垢フローリングです。いつも使っているオーク材の木目ではなく節の多いオーク材を採用することで独特の風合いと木の持つ温もりを感じられる仕上がりになりました。
全体としてRCの躯体を殺すように仕切ってあった造作壁や天井などを取り除き縦方向に広がる空間をとることでRC本来の持つ味のあるシンプルな空間を創ることができました。
裏庭は茂っていた雑草などを全て取り除き元々あった大きめの木を2本だけ残し照明を効果的に用いることでウッドデッキとも連動する空間に設えました。また玄関側は少しだけあった前庭の土間部分に枕木を敷き詰めヴィンテージ感のある仕上がりとしました。
以上のようにコストを抑えて非常にメリハリのあるデザインとして、素材であるRC造りを最大限活かして空間を構成することで開放的なヴィンテージ感のあるシンプルで美しいリノベーションらしい空間に仕上がったと自負しております。
今回のネーミングはフィンランド語で“ raita ”と命名させていただきました。意味は“ 縞(しま)”です。その理由は今回のリノベーション素材に特徴的なボーダータイルを使用しましたがそのボーダー柄からイメージしたことと、なおかつ北欧っぽい佇まいからフィンランド語でネーミングさせていただきました。
今回の作品もお施主様が落ち着かれましたらぜひ真っ先にお邪魔してどのように住みこなされているかを拝見したい作品となりました。そして今回のお施主様と本当に楽しく一緒にリノベーションさせていただけたことを感謝して最後を締めくくらせていただきたいと思います。
■物件概要/1980年新築(築後33年)・京都市左京区・個人住宅リノベーション・延面積75.87m²・構造:RC造スレート葺2階建
■主要各部仕上および素材/壁面:RC躯体(一部PB)の上AEP塗装仕上・天井:RC躯体の上AEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:TOTO製ハーフユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:名古屋モザイクタイル囲いの上、業務用特注キッチン・ガスコンロ:ハーマン製3口コンロ・洗面台:IKEA製・便器:TOTO製・その他:ブラケット照明、タイルカーペット、チェッカーガラス、既存サッシ入替え、枕木敷設、セランガンバツ材ウッドデッキ等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 上質な大人の空間に仕上げる隠れ家のようなマンションリノベ
今回も購入からリノベーションまでの全てをお手伝いさせていただきました。今回のお施主様はブログでもご紹介しておりましたが物件を内覧いただいてから実際に契約できるまでに半年以上掛かったといういきさつがありました。またそれまでも当初は郊外の一戸建をご希望だったのでいくつか物件を内覧いただいたりしておりましたので相当の期間を要してこうしてリノベーションが完了してお引渡しできることは本当に感慨もひとしおです。お施主様も同じ思いでおられるのではないかと思います。そんな思いのこもったマンションをリノベーションさせていただきました。
では少し物件の内容をご説明致します。今回の物件は四条通りからすぐで本当に街中ど真ん中なんですがそんなことを忘れさせられるような非常に閑静でひっそりとした佇まいのあるマンションです。こんなところにこんなマンションがあったのかと思わせるような場所でした。そしてその最上階のお部屋をフルリノベーションさせていただきました。
ビフォア写真では割合きれいに写っておりますが以前の所有者が猫を5匹ほど飼っておられたこともありそういい状態ではありませんでした。そして間取りは専有面積に比したよくある2LDKのオーソドックスなゾーニングでした。ですがこのお部屋からのロケーションが街中とは思えないぐらい開放感のある景色が広がっておりました。お施主様もこのお部屋からの景色が大変気に入られて即購入を決められました。なぜなら立地や環境が気に入ればあとはリノベーションでなんとでもできると思われていたからです。
それでは物件についてはこの辺にして今回のお施主様のご要望についてですが全体的に少しレトロな雰囲気を醸し出す空間をご希望されておりました。そしてカウンターキッチンでお店のような佇まいもご希望されてました。またスケルトンの感じがお好きなのでできるだけそのような仕上げになるようにというご要望もお持ちでした。またプロジェクターで映画などを観られたりオーディオにも凝られているのでそれらを飾りながら使いたいというようなご希望もお持ちでした。
これらのご要望を受けて今回のリノベーションを進めさせていただきました。
まずお部屋の形状が少しいびつでしたのでそれを逆手にとるように玄関を入るといきなりキッチンが目に入るまさにお店に来たようなゾーニングをご提案させていただきました。
そしてそのキッチンの両側にリビングとオーディオを楽しむスペースをそれぞれゾーニングしました。同じ空間ではありますがキッチンを境に使い方を変えることで緩く空間をまじ切るように設えました。
キッチン部分は深みのあるブルーのモザイクタイルで仕上げその壁面とのコントラストを楽しんでもらうように設えしました。キッチンはステンレスのシンプルなタイプをご希望でしたのでたまたまタイミングよく発売されたオールステンレスのシンプルなものをお選びいただきました。また床などは濃い目の色合いをご希望でしたのでリボーンキューブでよく使うオークの無垢フローリングにオスモ塗装を施して仕上げました。
スケルトンを活かして欲しいというご要望がありましたが如何せん最上階で角部屋のため天井と壁面のほとんどが断熱のためにスケルトンに出来ない状態でした。ですのでその分水回りの空間を区切る壁面をモルタルで仕上げてコンクリート面を敢えて造りスケルトンに変わるデザインを取り入れることにしました。
ベッドルームはWICを経てたどり着くというゾーニングにして床の仕上げもフローリングではなく濃紺のタイルカーペットですっきりと落ち着いた空間に仕上げました。またWICはミニマムですが収納量を確保するために縦の空間をうまく使い通路の天井を下げてその上にも収納が取れるように立体的に設えました。
このようにお施主様であるご夫婦がお二人でお使いいただくための最適な1LDKプラスWICのある空間を造らせていただきました。すっきりとシンプルにデザインさせていただいたことで落ち着きのある大人の空間に設えさせていただきました。
このように今までのリボーンキューブのデザインを踏襲しながらもレトロ感のある非常に落ち着いた佇まいに仕上がったのではないでしょうか。本当に非常にシンプルですがいい空間が創れたではないかと思います。まさに上質な大人の空間を創らせていただきました。
そしていつものように今回のネーミングはお施主様自らネーミングいただきました。タイ語で“ sabai ”と命名されました。意味は“ 快適・心地いい ”です。その理由はまさにお施主様がこの空間にお持ちになるイメージそのままです。それにお施主様自身が幼少期にタイで過ごされたということもあります。まさに今回の作品にぴったりのネーミングではないでしょうか。そして最後に今回の作品も完成するまでの思いが並々ならないこともありお施主様が落ち着かれましたらぜひお伺いしてこの大人な空間をどんな風に住みこなされているかを拝見したい作品となりました。
今回のお施主様とも長い道のりではありましたが本当に楽しくリノベーションさせていただけたことを感謝して締めくくらせていただきたいと思います。
■物件概要/1981年新築(築後32年)・京都市下京区・個人住宅リノベーション・延面積61.90m²・構造:RC造5階建5階部分
■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上(一部モルタル仕上げ)・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:タカラ製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイクタイル(平田タイル)囲いの上、サンワカンパニー製ステンレスキッチン(ガスコンロ・食洗機付)・便器:TOTO製タンクレス・その他:パナソニック製レンジフード、タイルカーペット等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 愛猫と暮らすアンティーク風リノベーション
今回の案件は他社にて中古物件をお決めになった上でのリノベーションのみのご依頼でした。また、ご相談頂いたタイミングがご契約直前だったこともあり、住宅ローンのアドバイス等もあわせて対応させて頂きました。物件的には60㎡弱のマンションの角部屋で2面にバルコニーがあり、その窓から多くの緑や大文字も望めると言う絶好のロケーションでした。とは言え、現状はメインの開口部(サッシ)がリビングに取り込まれておらず、そのサッシ際にはそれぞれ個室が2部屋(和室と洋室)が配置されていました。このため、せっかくの抜け感のあるロケーションも肝心のリビングからは見渡すことがでませんでした。(現状の間取りは玄関付近に1室、メインの開口部に面して2部屋が配置され、その真ん中にリビングがあると言う、この当時のマンションによくあったパターンの3LDKになっていました。)
リノベーションに際しては、お客さまが大人お二人(プラス愛猫)と言うこともあり1LDK+収納ベヤくらいの間取りで十分だったため、そのロケーションを最大限に取り込んだ“広いリビング空間のある1LDK”をつくるべく打ち合わせを進めて行きました。デザインコンセプトはお客さまのご要望であるアンティークテイストと粗くたさが感じられる空間を表現することでした。また、お客さまご自身で素材的な部分も含めてある程度のイメージを固めておられましたので、ざっくりとしたプラン自体は早々に決まって行きました。(リビングのアール壁やアンティーク風ドア、ガラスブロック等もお客さまのアイデアでデザインに取り入れたものです!)あとは予算をシビアに見て行く中でフローリングをはじめとしたその他の素材およびキッチンやバスルームや洗面と言った設備面の仕様を取捨選択しながら固めて行きました。
そして、最終的に床材は以前の作品(「Doux」「frame」)でも使用した表情のあるアンティーク加工済のクリ材のフローリングを選ばれ、またデザイン上のメイン素材であるリビングドアにはお客さまが以前より心に決めておられたアンティーク風ドアを選ばれました。あと、コンセプトカラーに「蒼色(ブルー)」を選ばれ、コチラもお客さまのアイデアにより先のリビングドアを始めとして、所々にそれぞれ濃さの違うブルーをアクセントとして配置しました。(トイレのドアにも濃いブルーのアンティークガラスがはめ込まれています。)こうしてお客様のイメージ通りのアンティーク感と程良い粗さが共存した大人な雰囲気のリノベーション空間が誕生したのでした。
今回の作品名である「Old Blue(オールドブルー)」もお客さまよりご提供頂いたもので、コンセプトカラーである「蒼色」が年月を経てさらに深いアンティークなブルーに変化して行くさまをイメージされてネーミングされました。まさに今回のリノベコンセプトを的確に表現した、お客さまの思いの詰まったネーミングですね!
■物件概要/1985年12月新築(築後28年)・京都市左京区一乗寺大原田町・区分所有マンション・個人住宅部分リノベーション・専有面積58.50m²・構造:RC造5階建
■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:PB貼りの上AEP塗装仕上・床仕上:無垢クリフローリング仕上(アンティーク加工品)・浴室:TOTOユニットバス(浴室暖房乾燥機付)・洗面室:モザイクタイル貼りオリジナル洗面化粧台(施主支給アンティーク風洗面ボウル、水栓およびミラー取付)、床Pタイル貼り仕上・WC:TOTO(ピュアレスト)、床Pタイル貼り仕上・玄関:300角タイル貼り仕上・建具および棚板:シナウレタン塗装仕上(各建具とも施主支給アンティーク金物使用)・キッチン:サンワカンパニー(グラッド45アイランドタイプ)設置、床Pタイル仕上・その他:ガラスブロック施行、施主支給アンティーク風ドア取付、給湯機交換等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)