その他施工実例
2019.03.13 / その他施工実例 パノラマの眺望と広いバルコニーを持つマンションリノベ
今作品のお施主様も物件のご購入からリノベーションまでの全てをお任せいただきました。
今回リノベーションさせていただいた本マンションを当初から第一候補としてお考えいただいておりましたがその他のマンションもいくつかご紹介しました。ですがお施主様のご希望であった「高層階でなおかつ眺望がよい物件」という条件に当てはまるマンションがほとんどありませんでした。
理由は京都に高層マンション自体そう多く建っていないということや建っていたとしても建て込んでいるため高層階であるにも関わらずあまり眺望が望めない物件が多かったからです。
そこで本マンションに絞り探していますと、たまたま同時期に数件重複して売物件が出たためその中から一番眺望のよいこちらのお部屋をご購入いただきました。先程同時期に数件売物件が出ていたお話ししましたがその数件の内このお部屋よりも階下では隣接するマンションが眺望を阻害し、お施主様の一番の購入動機である部屋から“京都タワー”が望めなかったんです。そのような理由から一番条件のよかったこちらのお部屋をご購入いただきました。
それでは次にリノベーションのコンセプトについてご説明していきますが、まずお施主様からのご要望は割合シンプルで「デザインされているがシンプルで簡素な空間」ということでした。
そしてデザインしていく上でお施主様のお手持ちの収納棚や新規でご購入される予定の家具などが無印良品のものが多く、その無印良品的な色合いもお好みであったことからリボーンキューブの今までの作品にはないかなりナチュラルな感じで仕上るようにデザインさせていただきました。
ゾーニングについてですが元のキッチンとリビングそして和室とにセパレートされて窮屈感のあった空間をリビングダイニングキッチンのワンルームとすることで区切りをなくして広がりのある1室空間にゾーニングしました。
そしてそのリビングダイニングキッチンに付随する一般的なマンションよりかなりワイドなバルコニーを活かしてウッドデッキを敷きつめより広がりを感じられる一体空間に仕上げるようにゾーニングしました。
またその際に当初あったキッチン位置より大幅にキッチン位置を移動しリビング空間の使い勝手がよりよくなるように設えました。そしてそのリビング空間にお施主様のご要望であるデスクや収納を設え機能的にリビングをお使いいただけようにしました。
また寝室にはお施主様のご要望で大きなベッドがゆったり置けて、なおかつ充分な収納が確保できるように設えました。そして水回りは機能なユニットバスを採用し、洗面は広く感じられるようにリボーンキューブで採用している大型ミラーとし、お施主様のご希望である隠せる収納を確保するために扉付収納を制作しその上でデザイン面も考慮し間接照明を設え魅せる空間になるようにデザインしました。そしてまたトイレには小さいですが使用するには充分な手洗い器を取り付けお施主様のご要望を満たせるようにスッキリとデザインしました。
そして何と言っても一番のポイントであるリビング入口のドアにレトロ感がありなおかつ気配が感じられる程度の見通しが利くチェッカーガラスを施したスッキリしたデザインのドアを採用しました。このドアによりリビング空間とエントランス空間を緩くおしゃれに仕切るように配慮致しました。
そして無印良品の色合いを踏襲するように壁や天井は少しクリームがかった塗装を施しオーク無垢フローリングに合うようにほとんど色をつけることなく素材感を活かした塗装を建具や家具に施しました。
以上のようにデザインすることで今までのリボーンキューブではあまり見かけなかったナチュラル感溢れる空間に仕上げなおかつチープに感じられないようリボーンキューブテイストを施してシンプルなデザインを心がけて設えさせていただきました。
今回の作品のネーミングは“natura”と命名させていただきました。意味はイタリア語で“自然”と言うことです。他にもいろいろと候補がありましたが簡潔に作品を表現するのはこのネーミングがピッタリだということでお施主様にも気に入っていただきました。
本作品は高層階で眺望がいいことから昼間はもちろんですが陽が暮れてからの景色が抜群でリビングに居ながらにして素晴らしい夜景を楽しめる高層階ならではの設えになりました。そんな本作品は新たなリボーンキューブのリノベーションテイストを引き出せた作品になったのではないかと思いますしそれもひとえにお施主様がリボーンキューブとのコラボレーションでお施主様がお持ちのイメージを具現化いただけたお陰です。
今回もお施主様が落ち着かれた頃にお伺しリビングからぜひゆっくりと夜景を拝見したいと思う作品となりました。
そして最後に今回も本当に楽しいリノベーションができたことをお施主様に感謝して終らせていただきます。
■物件概要/1996年新築(築後15年)・京都市下京区・個人住宅リノベーション・専有面積55.06m²・構造:RC造14階建11階
■壁面:スケルトンの上AEP塗装仕上(一部PB下地)・天井:スケルトンAEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:ホワイトモザイクタイル囲いの上、システムキッチン・便器:INAX製・その他:セランガンバツウッドデッキ、チェッカーガラス等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 リボーンキューブテイストをふんだんに取り入れたオシャレな一戸建リノベーション
今回の作品はリボーンキューブでリノベーションさせていただく中では比較的新しい築16年の木造3階建の一戸建建物です。今回のお施主様も物件の購入からリノベーションまで全てをお手伝いさせていただきました。
今回の物件は場所が伏見ということでリボーンキューブで物件をご紹介させていただくのが初めての地域でした。ですので今ひとつ土地勘がないこともあり、お施主様に物件の立地などの良し悪しはお任せしてどのようなリノベーションができるかを主に取り組みさせていただきました。そうは言いましても物件のすぐ近隣にあの有名な「寺田屋」があったり「三十石船」の船着き場があったりと情緒たっぷりの立地です。しかし通りを一筋入ると喧騒が感じられない住宅地で最寄駅からも近くお住まいいただくには申し分ない立地でした。そんなところを気に入っていただき購入をお決めいただきました。
リノベーション物件が先程もお話ししたとおり、比較的築年数が新しいこともありコストも鑑み外観は全く触らずに内部のみのリノベーションをさせていただくことに致しました。その外観は建売住宅などによくあるサイディング張りの一戸建建物ですがその建物を一歩室内に入るとリノベーションされた空間となっているという感じに設えました。
では今回のリノベーションポイントについてですが、まず一般的なこのぐらいの年数の建物にありがちな間取構成で、目一杯居室を広くとるために水回りや玄関などの空間が極端に切りつめられている構成になっておりかなりせせこましく感じることや、階段も目一杯狭い空間でとっているため急であることなど、日常使うには非常に圧迫感を感じるところが多々ありました。それらを重点的に解消することをコンセプトにしました。
一番のポイントとして2階のリビング空間を広く快適に使えるようにリノベーションするということをコンセプトとして進めさせていただきました。
順にご説明しますと、まず1階の使いにくい広さの和室を割り切っていただき少し狭くしてウォークインクローゼットにすることにして、その分洗面と浴室のスペースを広げ快適にお使いいただけるようにゾーニングしました。
また玄関も土間部分を広げて大きめのシューズクローゼットをとり、玄関全体はそう広くはないですが入ったときの圧迫感をなくように設えました。
そして階段の勾配も緩やかにとり2階への動線をスムーズにしました。
階段を上がったところにあるトイレの位置はそのままですが便器などを入替えすっきり使いやすく改修しました。
一番のポイントであるリビングはキッチンと和室に分れて使いにくかった空間をリビング1室空間にゾーニングし、リボーンキューブ定番の対面キッチンに設え、より使いやすく開放的に仕上げました。
キッチンにはキッチンバックにオープンとクローズとで棚を設え使いやすく機能的に配置しました。またキッチン囲い前面にも扉付の収納を設けて細々したモノが仕舞えるように設えました。
リビング部分は敢えて室内を一部潰して大型のサッシを取り付け、内と外の区切りを変えることでより広く明るく感じられるようにしました。またTVが中央に収る家具を製作し、上部に間接照明を仕込み片側は扉を開けるとパソコンデスクに、もう片側は収納にそして上下とも収納として機能的にお使いいただけるように設えました。
また階段をスリット状にデザインすることで開放感と遊び心を持たせました。
3階は極力手を加えずに居室内はクロスの張り替えとカーペットの張り替え程度に留めてコストを抑えるようにしました。しかし階段ホールまでは建具や階段そのものを取替えて統一感のある仕上がりに致しました。
全体のデザインテイストとしてはリボーンキューブのオーソドックスな色合いとデザインをお施主様に気に入っていただいているため、今までの作品のいいとこ取りでデザインさせていただきました。
以上のような内容で出来上がった今回の作品は限られた空間を上手くゾーニングしてお施主様のご要望を満たしつつ、非常に使いやすくデザインされた空間に仕上がったのではないかと思っております。
終わりに今回のネーミングは“ grano ”と命名させていただきました。意味はイタリア語で“ 木目 ”を現わしております。その理由はお施主様がいろいろな木の表情がお好きでそれ故、ありきたりの新築ではなくリノベーションをお選びいただいた経緯もありデザインに木の表情をできるだけ出せるような設えにさせていただいたというようなことからです。
お施主様はこの作品が完成して間もなくご結婚されるということでご夫婦で初めての記念すべき大きな共同作業をしていただいたのではないかと思います。その様な意味でもお施主様の思いのこもったリノベーションをリボーンキューブでさせていただけ本当に光栄だと思っております。今回もぜひしばらくお住まいいただき落ち着かれ、お子さんもできられた頃にお伺いし、どのようにお使いいただいているかを拝見してみたいリノベーション作品となりました。
長く親しんで快適にお住まいいただけることを願って今回の作品のコンセプト説明を終らせていただきます。本当にありがとうございました。
■物件概要/1995年新築(築後16年)・京都市伏見区・個人住宅リノベーション・延面積102.45m²・構造:木造スレート葺3階建
■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:シナベニア市松張り(一部モザイクタイル張り)囲いの上、サンウェーブシステムキッチン・ガスコンロ:リンナイ製3口コンロ・便器:INAX製・その他:既存サッシ入替え、玄関土間300角タイル張り、ウッドデッキ張り等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 家具で間取るリノベーション”ReBLOCK”第一作
今回のリノベーション物件は築年数に比例し前所有者の方が使用されていた設備(ユニットバス・キッチン・その他衛生設備)及び内装一式(ドア・床・間仕切り壁等)がかなり老朽化しており使用できるものが全くありませんでした。
もしある程度内装が使えそうであればデザリボ仕様にすることも想定しておりましたが前述の通り全くないため潔くフルリノベーションをさせていただくことができました。
ではまず今回のコンセプトについてご説明致しますが、今までのリノベーション概念を一旦白紙にして、ひとつの空間を家具で構成するということ考え方を致しました。
ではなぜ家具で構成する考え方をする必要があったかということですが、今までの概念ではスケルトンにしたのち、部屋を区切るためには壁を作り、床を作り、それぞれ部屋割りをした上でその出来上がった空間に家具を置くというような概念が普通でした。
ですが今回、専有部分である空間全てをひとつの空間として捉え、そのひとつの空間にまず床となるフローリングを一面に敷詰め、その上で間仕切りとして壁のかわりに家具を配置して空間を区切るという考え方をしました。
なので今回キッチンもリボーンキューブの標準仕様であるタイルで囲ってキッチンを置くスタイルを止めてあえて置き型のモノを採用しました。
このことでお客様にももっと自由に空間を区切れるという発想をより明確に持っていただけ、そして施工をできるだけ単純化することでコストを抑え、なおかつ家具を配することで間接照明の効果も相まってより美しくデザインされた魅せる空間に仕上げるように致しました。
そしてお施主様のおられない今回の作品“cross”で実験的な取り組みとして実現させていただきました。
そして結果的に今までの作品とは一線を画するリボーンキューブらしいデザインを活かした新たな作品が誕生し、これからのリノベーションの指針となるべき作品に仕上がったのではないかと思っております。
■物件概要/1981年1月(築後30年)・京都市中京区・専有面積:壁芯55.03m²(16.64坪)・5階建4階部分
■設備:エアコン1基・照明器具一式(間接照明含む)・ステンレス製コンパクトキッチン(IHコンロ2口付)・ウォシュレット付トイレ・INAX製ユニットバス
各部仕上:天井(スケルトンの上AEP塗装)・壁(PB上AEP塗装)・床(ナラ複合フローリング)・家具(ナラ突き板OSCL塗装仕上)・玄関床(モザイクタイル張り)
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 シンプルで柔らかな感じに仕上げる素材にこだわった一戸建リノベーション
今回の作品はリボーンキューブが得意とし、これまでにいくつもリノベーションを手がけております鉄骨造の建物です。今回のお施主様も物件の購入からリノベーションまで全てをワンストップでお手伝いさせていただきました。
ではまず今回の物件を購入された経緯についてご説明致します。当初お施主様のお住まいのある西京区や右京区で一戸建やマンションを探しており、実際にいくつかご覧いただきましたが決め手に欠けるものばかりでした。そんな中、北区の方で現況は焼肉店を営業されていた店舗付住宅である今回の物件がご予算内で売りに出たこともあり、現況はさておき立地が良いためご覧いただくことになりました。
外観や建物の使用状態は決してよくありませんが内部からのロケーションが非常によくリノベーションすることでその良さを最大限引き出せるポテンシャルの高い物件であることが判明しました。もちろんそれには大規模なリノベーションをしないといけませんがご予算的にも何とか許容範囲であることも確認できたため、お話しを進めることとなりました。
このようにリノベーションのおもしろいところは現況の建物の状態がかなり悪くてもそれはリノベーションで補えることと、建物内部(例えば2階、3階若しくは屋上)を実際に内覧できるため全体の広さやそこから見渡せる近隣のロケーションなどをお施主様が目視で確認できることではないかと思います。
今回の物件もまさにそのように確認いただいたことで現状は別としてお施主様に踏み切っていただける要素になったのではないかと思います。
・・・と言うような経緯から物件を確定させていただき当初予定されていた場所とはかなり変りましたが立地のいいスッキリしたロケーションの物件をお選びいただけました。
そして物件が決まったことで次にどのようなリノベーションをするかということですが、お施主様の方でお手持ちの家具や照明器具等をあらかじめ使う前提も含め、明確にご要望をお持ちでしたのでそれらのご要望を漏れがないようにプランに反映させていくように心がけさせていただきました。
それでは具体的なご要望についてお話しさせていただきます。
まず1階は現況の店舗部分を大幅に変更して大きめのガレージをとり、そして玄関プラス客間とウォークインクローゼットをとりたいと言うご要望でした。また玄関部分を広くとり自転車や乳母車なども置けるようにしたいというご要望でもありました。
これらを叶えるためにまずは前面をガレージにしてその奥に玄関をゾーニングしました。また玄関土間部分から出入り可能な広めのクローゼットをとり、入口を敢えてミニマムにとることで収納されているものが丸見えにならないように設えました。そして玄関からスリット状の階段をとり広がりのある開放的な明るい玄関を造らせていただきました。また玄関を上がった奥には来客時に泊まっていただける充分な広さのある客間を設え、洗面とトイレも完備しました。
そして次にメインである2階リビングは開放的な1室空間とさせていただき、敢えて室内を一部取り壊し広めのインナーバルコニーをとり2階から見えるロケーションをあたかも絵を切り取ったかのように見える設えにさせていただきました。
そしてキッチンは対面式で機能的なL型キッチンとしカウンター部分はスッキリと白いモザイクタイルで仕上げ、その分壁面をレンガタイルで重厚に設えメリハリのある落ち着いた仕上がりとさせていただきました。
またキッチンの床部分にはこれもお施主様のこだわりであるテラコッタタイルを敷き詰め壁面のレンガタイルと調和する設えにさせていただきました。
そして収納も充実させるようにとのご要望を受けてキッチンバックとキッチンサイドに大型の収納を設けて充分かつ機能的に収納を確保できるように致しました。
そしてキッチンバックに元々あったサンルーム状のサッシをそのまま有効活用して明るい開放的なキッチンにするようにしました。
またタイルを張らない壁面と天井面はシンプルなホワイトの塗装を施し、床面には幅広のパイン無垢フローリングを張り全体として柔らかい感じに仕上げました。
次に3階は機能的に寝室や子供部屋そして大きめのウォークインクローゼットをとり、バスルームとトイレも充分な広さを確保できるように設えました。
寝室はお施主様のご要望でアップライトのピアノが置けるように広さを確保しました。またベッドのヘッドになる部分には淡い青色をつけアッパーの間接照明で空間をより魅力的に演出できるようにしました。
その他にも壁掛けTVやペンダントを設えさせていただき寝室プラスアルファの遊び心ある空間に仕上げしました。
屋上はかなり劣化していた防水をやり替えて安心してお住まいいただけるようにしました。
そしてもう一つのこだわりはファサードで元々あった暗いイメージのするグレータイルの部分を全面ホワイトに塗り替えさせていただき、スッキリとリノベーションでリニューアルしたことが一目瞭然で解るように設えました。
・・・以上のように一棟全てをリノベーションさせていただき元々の状態からは想像もつかない空間にリボーンさせていただきました。随所にお施主様のご要望を取り入れリボーンキューブなりに咀嚼しリノベーションしたことでまた新たな魅力ある空間を創造できたのではないかと思っております。
今回のネーミングはあまり捻らずシンプルにお施主様のご希望を表現したかったために“柔らかい”と言う言葉をスウェーデン語で“mjuk”と呼ぶことからこのネーミングにさせていただきました。
そして出来上がった今回のリノベーション作品もお施主様のこだわりをリボーンキューブとコラボしたことでよりよく昇華させていただき随所にそれらが表現されている空間が出来上がったのではないかと思っております。またこのことで今までのリボーンキューブの作品にまた新たな魅力ある作品がラインナップされたとも思っております。今回もぜひお施主様がお引越しされ、そのこだわりある家具や小物などと共にどのように素敵に暮らされているかをぜひとも覗いてみたいリノベーション作品となりました。
今回もお施主様とコラボし本当に楽しくて面白いリノベーションができたことをお施主様に感謝いたします。
本当にありがとうございました。
■物件概要/1987年新築(築後24年)・京都市北区・個人住宅リノベーション・延面積152.91m²・構造:鉄骨造陸屋根3階建
■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:ボルドーパイン無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:ホワイトモザイクタイル囲いの上、サンウェーブシステムキッチン・玄関ドア:ナラ材フラッシュドア・ガスコンロ:ハーマン製3口コンロ・便器:INAX製・その他:レインガタイル、既存サッシ入替え、ガレージモルタル防塵クリア等
■リノベーション期間/約2.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.13 / その他施工実例 シンプル&モダンにリボーンキューブテイストをスパイスしたマンションリノベ
今回の作品は以前にリノベーションさせていただいたことがある“trans”と同じマンション内でご縁がありリノベーションさせていただくこととなりました。
今回のお施主様は“décor”のお施主様のご紹介でご結婚を機に自分達の思うような空間ができることからリノベーションを選択いただきました。そして物件探しからお手伝いさせていただきましたがまたまた他社でご覧になった物件をお気に入られてご購入されたところを当社でリノベーションからお手伝いさせていただきました。
今回のマンションは築年数が相当経過しておりますが、京都でも屈指のヴィンテージマンションということで築年数が経過していることがすなわち味になっているマンションです。そしてまた専有面積も広めということをお施主様が気に入られてご購入されました。
では具体的にどのようなリノベーションをさせていただくことになったかということですが、まずゾーニングに際してお施主様よりのご要望が寝室からリビングを通らずに水回りに行けることということでした。
お客様がリビングにおられる場合でも気兼ねなく使えるようにしたいということと“décor ”のゾーニングを気に入っておられ同じようなゾーニングにしたいというご要望がありました。ですのでまさに同じように広めのウォークインクローゼットを通り抜けて水回りに行けるようにゾーニングさせていただきました。
またその他にはリビングはできるだけ広くとることや、広めの食料庫をとりたいというご要望もありました。
そのためキッチンバックに大容量の食料庫を作り何もかもそこに仕舞えるように設えました。そしてその食料庫と一体に見せるため室内に張り出しているダクトスペースを包み込むように木部と同色に塗装して圧迫感をなくし一体感がでるようにデザインしました。 そしてリビング側にはより一体感が出るようにワイドなローボードも設えました。奥行きは違いますが直線で繋がったローボードにより梁によって分断されていたスペースとその手前のリビングスペースとに一体感が生まれて広く明るく感じられるリビング空間になりました。
またそのローボードですが細かなところに工夫を凝らしております。それは扉がスライド式で引き違いになっており、扉自体を手前と奥とで互い違いに等間隔でとることで立体感と遊び心を持たせております。そしてなおかつ奥様のご要望である掃除のし易いすっきりしたデザインに仕上げさせていただきました。
次にキッチン部分に無垢フローリングを使うのは水撥ねなどの理由からあまりお好みでないという奥様のご要望を踏まえて、洗面など水回りに使用しているのと同素材で耐水性のあるPタイルを貼りすっきりとゾーニングしました。
そしてキッチンにはホワイトのモザイクタイルを張り、壁面の濃い木部との色のコントラストが美しく見えるように設えました。そして冷蔵庫も収納したいというご要望があり扉が邪魔にならないよう観音開き戸ですっきりと仕舞える冷蔵庫スペースに仕上げさせていただきました。
そして次に寝室は必要最小限の広さがあればよいということを踏まえあまり広くゾーニングせずその分ウォークインクローゼットを広くとり、たくさんの衣服や小物などをすっきりと仕舞えるよう取り外し可能なハンガーポールを複数本ワイドにとり充分な収納力を確保しました。
そして水回りは先程ご説明したとおり寝室からとリビングから出入り可能にしているため扉が多くなっているのですが上手くゾーニングすることで動線を確保しました。また洗面はシンプルに設えましたがアクセントになる照明がいつもと違う仕上がり感を見せております。
そしてお施主様のたってのご希望でマンションに設えるには大きめの一坪タイプのユニットバスを入れさせていただき、それながら収納・洗濯機スペースなどを圧迫感がないように設えました。
そしてトイレにはこれもお施主様のたってのご希望でタンクレスタイプを採用させていただきました。また余談ですが導入前に水圧の検査をしましたところ全く水圧がなく取付できないというようなハプニングもありましたがその後の調査で珍しいことに水道メーターから共用部分の水道管部分にツマリが見つかりそれを改善すると水圧も改善されたというようなエピソードもありました。このようなケースは非常に珍しいのですが長期間お住まいでなかったために水道を使わないことからツマリが発生したようです。ですが無事にタンクレスタイプを取付させていただき完成することができました。
このように今回もいろいろありましたが完成した作品はお施主様の思いのこもった素晴らしい作品となりました。そしてデザイン的にはリボーンキューブの今までのラインを踏襲した安定感のある仕上がりとなりました。
また今回のネーミングは“ cioccolate ”と命名させていただきました。意味はイタリア語で“ チョコレート ”です。今回リノベーションさせていただいた壁面の濃い茶色の塗装からイメージしてネーミングさせていただきました。そして最後に総括として今回の作品は最もリボーンキューブらしいデザインテイストを織り交ぜたリノベーション作品となったのではないかと思います。あとはお施主様にお住まいいただきご自分達の色を入れていただき、より洗練された空間に住みこなしていただけることを願っております。そして今回も落着かれた頃にお邪魔してどのようにお暮らしになっているかぜひ拝見したい作品となりました。
そして今回も本当に楽しいリノベーションができたことをお施主様に感謝して終らせていただきます。
■物件概要/1976年新築(築後36年)・京都市上京区・個人住宅リノベーション・専有面積71.51m²・構造:RC造9階建2階
■主要各部仕上および素材/壁面:スケルトンの上AEP塗装仕上(一部PB下地)・天井:スケルトンAEP塗装仕上・床材:オーク無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・バスルーム:INAX製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:ホワイトモザイクタイル囲いの上、サンウェーブ製システムキッチン・便器:INAX製等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)