その他施工実例
2019.03.12 / その他施工実例 コンクリートのキッチンや大谷石の土間・レトロなエレベーターのような横引きシャッター・古材の棚など、おしゃれラフなマンションリノベーション
今回のお施主様も購入からリノベーションまでの全てをお手伝いさせていただきました。
ご依頼いただいた経緯は、お施主様が賃貸でお住まいされていた分譲マンションの真隣のお部屋をたまたま弊社でリノベーションさせていただいたことや以前にお勤めされていた会社で弊社のことが話題になりご存知になっていただいたことなどからご縁を感じていただきリノベーションはもちろんですがご購入される段階から弊社に依頼しよう思っていただいておりました。そのような経緯がありご家族3人(ご夫婦と小さいお子さんひとり)で快適にお住まいになるために、ご夫婦だけで住まれるよりも少し広めの専有面積(約70m²)のマンションをお探しでした。いつくかの物件を内覧いただいた結果、当初はお考えでなかったエリアでしたが価格が手頃なこと、角部屋のため大変眺望と陽当りがよいこと、そして築年数が33年ほど経過しておりますがそれだけ経過したことを感じさせない手入れの行き届いた非常に管理状態のいいマンションだったこと、等々から当初ご希望の専有面積より少し狭目ではありましたが大変気に入っていただきご購入を決断いただきました。このような経緯から無事に物件をご決定いただけました。次はいよいよリノベーションの内容をご説明させていただきます。
今までリノベーションさせていただいたどのお施主様もそうなんですが、今回のお施主様もこだわりが半端なく、どのようにリノベーションされたいかを明確にお持ちであり、なおかつ今までとはまた違ったイメージの空間をお求めであったことから非常に楽しく内容の濃い打ち合わせを重ねさせていただきました。
イメージとしては無骨でラスティックな雰囲気をご希望で使用する素材も設備を含め、スイッチひとつに至るまでこだわりをお持ちだったのでそれらのマテリアルをバランスよくデザインに落とし込みながらゾーニングしました。
まず玄関部分は土間部分を広くとり一般的なタイルやコンクリートといった素材は使わずに大谷石をランダムな大きさで張り詰め目地部分を木目地で設えるといったようなこだわりでした。ゾーニングにおいても寝室は必要最低限の大きさとしてその土間部分と窓側でつながった空間にし、一般的な閉ざされた個室ではないゾーニングをしました。そして玄関とローカ部分は敢えてスチールの無骨な横引きシャッターで区切り室内ですがその中でも内と外を感じられるようにゾーニングしました。そして建具や収納類はブラックのつや消し塗装で無骨なイメージを踏襲しながらも床をチークフローリングのヘリンボーン張りにすることで上品な仕上がりをイメージできるようにデザインしました。
キッチンはお店っぽさを出したいというご要望でしたのでスチールのガラスで区切りキッチン本体をコンクリートで造り付けに仕上げて無骨でありながらも洗練された使いやすさを目指しました。キッチンの収納には古材を使ってラフ感を出したいとのご要望でしたので、本物の古材を使用しその古材をランダムに色を変えて塗装しラスティックな風合いに仕上げました。
リビングと子ども部屋の間の壁面は壁で仕切るのではなく、縦に開く窓を3連設けて緩く区切るようにしました。そしてその子供部屋の壁面一面をスカイブルーに塗装してその窓越しに見えるように設えました。
それから寝室と子供部屋の間にコンパクトなWICを設けて収納量を確保しました。そして水周りもコンパクトに収めながらもトイレは壁面一面を朱色に塗装して遊び心を醸しだし、洗面も洗面ボウルと水栓金具とをレトロ感のあるものをチョイスいただきシンプルですが雰囲気のある空間に設えしました。そしてスイッチ類もお施主様のご要望で調光はできませんが味のあるトグルスイッチを採用することにしました。
このように数々のこだわりをお持ちですのでそれら全てをご説明するとキリがありませんがお施主様のこだわりをとことん詰め込んだ空間を創らせていただきました。 今回お引越し前には全く撮影する時間がなかったためお引越し後に撮影させていただくことになりましたのでそのこだわりも含めて空間全体がお施主様の個性で満たされているのがよくお解りいただける完成写真となりました。そしてまた今までのリボーンキューブの作品とは一味違った魅力的な空間に仕上がったのではないでしょうか。また今回も本当に良い意味でお施主様のこだわりとリボーンキューブのデザインがうまく融合して創り出された作品になったと思います。そしていつものようにネーミングについてですが今回もお施主様自らネーミングいただきました。そのネーミングはフランス語で“ quatre ”と命名いただきました。意味はフランス語で数字の「4」を表します。作品との直接の関係性はありませんがお施主様が好きなフランス語だそうです。お施主様曰く、作品に関係のあるネーミングにされるのがすごく照れくさいということからもこのネーミングを採用されました。それはそれですごくお施主様の個性が光るいいネーミングですよね。
今回の作品もお施主様と楽しく濃密な打ち合わせを繰り返しながら一緒に創りあげた思い出深い素敵なリノベーション作品となったことをお施主様に感謝して締めくくらせていただきたいと思います。
■物件概要/1981年新築(築後33年)・京都市右京区・個人住宅リノベーション・延面積65.61m²・構造:SRC造7階建5階部分
■主要各部仕上および素材/壁面:スケルトンの上AEP塗装仕上(一部PBの上AEP塗装仕上げ)・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:複合チークフローリング(ヘリンボーン張り[一部パーケット張り]仕上)・バスルーム:リクシル製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイクタイル貼り、コンクリート製キッチン(シンク、水栓金具、ガスコンロ・食洗機)・便器:リクシル製・その他:アリアフィーナ製レンジフード、タイルカーペット、大谷石(木目地)、黒皮素地製棚板、横引きシャッター、トグルスイッチ、シルバーバーンウッド(古材)等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.12 / その他施工実例 レトロな雑貨屋さんテイストのマンションリノベーション
今回の案件も物件のご紹介からリノベーションまでトータルサポートさせて頂きました!また、最初にお問い合わせ頂いた時期がちょうど収益ワンルーム物件「magi」が完成した頃でもありましたので、そちらを施工実例としてご内覧頂いたりもしました。物件探しのスタート段階は“街中”で利便性をとる代わりに広さを犠牲にするか、または“郊外”で広さをとる代わりに利便性を諦めるか・・・と言う二択の形でスタートしましたが、実際に街中の30m²台の物件をご覧頂いた結果、早々にそちらの線はなくなり郊外立地の方向に完全シフトして探させて頂くことになりました。そうして、ファーストコンタクトから僅か1ヶ月足らずで今回の物件に巡り逢われたのでした。同時に近隣でもう1件別の物件もご内覧頂いたのですが、築年数が比較的新しくマンション全体の雰囲気がよりスッキリしているコチラの物件の方を気に入って下ったのでした。
物件的には60m²強のごく一般的な2LDKタイプのもので南向き住戸で陽当り良好なキレイめのお部屋でした。(それまで賃貸にされていたとのことでナットクしました。)特に浴室が既存まま使えそうな点がコストダウンにも寄与しそうでしたので、そうした点も含めて気に入って下いました。あと、お仕事柄お部屋にピアノが持ち込めること(ピアノ演奏が可能なこと)と日々の通勤にクルマをご利用されることから敷地内にガレージが確保できることが条件だったのですが、いずれの条件もクリアしておりましたのでほぼ即決の形で決めて下さいました。
リノベーションに際してのご要望は、デザインテイスト的にはレトロな雑貨屋さんの様な可愛らしい空間をつくることをベースに、いつかこうした機会があった時には絶対に使いたい!と心に決めておられたお気に入りのタイルをアクセントに取り入れることなどでした。ゾーニング的にはシンプルな1LDKをとのご希望でしたが、タンス類を含めて沢山ある家財道具を収納できる大きめの収納を取ることや寝室とリビングに繋がりがある様に(寝室が孤立していない様に)とのリクエストでした。また、先のピアノとあわせてエレクトーンも持って来たいとのことでしたので、それらの配置を考慮した広めのリビングスペースをご提案させて頂きました。その他にはご趣味で「生け花」をされていることから“タタミスペース”をつくることや、その作品を飾るスペースを設けることなどが主なご希望でした。打ち合わせはかなりスムーズに進んだ方で、ラフプランのご提案からお見積もりまで、まさにノンストップでトントン拍子に進んで行った感じでした。さらにお見積もりに際しても大変レアなケースなのですが、なんとご希望予算を下回ると言う形で出て来たのでした・・・!その結果、当初は既存を利用する予定だった「浴室」も全面的に入れ替えさせて頂くことになり、まさに“ウレシイ誤算”と言う形での計画変更となったのでした。その代わりに・・・と言うワケではありませんが、工事の過程では何かと気苦労があったりもしましたが、それらも無事に乗り越えることができ。最終的にお客さまのイメージ通りのレトロで可愛らしいリノベーション空間が誕生したのでした!
作品名の「Baumkuchen(バウムクーヘン)」はお客さまにネーミング頂いたもので、何でもよくピアノで演奏されるお気に入りの曲の題名だそうです。その可愛らしい曲の雰囲気やチョット特別な感じのある言葉の響きがお部屋のイメージにピッタリかな?と言うことでお決め頂いたそうです!また、同時にバウムクーヘンの年輪の様にこのお部屋にも自分なりの“味のある年輪”を増やして行ければ・・・と言う素敵な思いも込められています。と言うことで、これから長い年月を掛けて変化して行く様がとっても楽しみな空間となりました!
■物件概要/1996年6月新築(築後18年)・京都市西京区大枝沓掛町・区分所有マンション・個人住宅部分リノベーション・専有面積61.30m²・構造:RC造7階建
■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:スケルトンの上AEP塗装仕上(一部PB貼り)・床仕上:無垢パインクリフローリングOS塗装の上オスモ塗布仕上(リビング一部目積タタミ貼り・寝室タイルカーペット貼り)・浴室:LIXILユニットバス(リノビオ・暖房乾燥機付)・洗面室:家具制作オリジナル洗面化粧台(シナOSCL塗装)およびサンメント枠付全面ミラー貼り、床Pタイル貼り仕上・WC:LIXIL(アメージュ)、床Pタイル貼り仕上・玄関:タイル貼り仕上・建具および特注家具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:モザイルタイル貼りオリジナル対面キッチン(サンワカンパニーシステムキッチンプレーンKミディアム使用)、床タイル貼り仕上・その他:給湯機交換他
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.12 / その他施工実例 シンプル、ホテルライク。生活感を感じさせない一戸建リノベーション
今回のお施主様はお住まいされているご自宅をリノベーションされたいとのご要望でご相談を受けました。当初は建て替えもお考えだったようですがお住まいの地域が建ぺい率と容積率が極端に厳しい地域であることから、建て替えると今よりもさらにひとまわり小さい家になるということから断念され、どうされるかを思案されていた時にたまたま弊社のHPをご覧いただきリノベーションという方法があるということをお知りになってご依頼をいただくこととなりました。まさにリノベーションならではのエピソードではないでしょうか。
それでは具体的にどのようにリノベーションさせていただいたかですが、お施主様のご要望は「シンプルでホテルライクな生活感のない家」とのことでした。お施主様が男性おひとりでお住まいということもありこのようなご要望をいただけたのですがリボーンキューブが得意とするクールな空間を創らせていただけると感じ、お話を進めさせていただきました。
建物は築40年以上が経過しており若干の修繕をされた形跡はありましたが築年数と共にかなりの劣化が見受けられました。特に外壁は一部が剥がれて今にも落ちそうな状態で、一目ですぐに改修が必要な状態であることが解るほどでした。また内部も設備を含めて全てがかなり老朽化しておりそろそろ限界を迎える時期でした。ですので外回りを含めて全てを全面的にリノベーションさせていただくことになりました。
具体的にどのようにリノベーションさせていただいたのかですが、まずは1階部分からご説明しますと、玄関は和風の引き戸からスチール製の重厚なドアに変え、そのドアを開けると全てが今までとは全く違った空間として現れるようリノベーションさせていただきました。
まず玄関を入ると階段が目に入りますが視界を遮る蹴込板をとらず段板だけにして奥行を出し、その上部を吹き抜けにすることで実際の広さ以上に広がりを感じられる玄関ホールに設えました。
そして玄関を上がりローカから水回りとその奥の寝室へと続く動線として奥行を感じていただけるようにゾーニングしました。
水周りはお施主様のご希望を踏まえトイレと洗面・浴室はセパレートとして、どちらもそう広くはないのですが必要十分で快適な空間を確保しました。
特に洗面・浴室は一体で設え、室外にあった洗濯機スペースも確保しながらリボーンキューブらしいホテルライクな空間に仕上げました。
奥の寝室は壁面一面を木壁にしてその面に収納も取り込み、床はタイルカーペットにしてラグジュアリー感を醸し出した空間に仕上げました。
2階部分は、元々はあまり活用されていなかったため、逆に2階をLDKとすることで活用いただける空間としてゾーニングしました。
お施主様のご希望される落ち着きのある空間にするため、全室内の壁面塗装はリボーンキューブでお馴染みのクリーム色ではなくグレー色に塗装し、床はフローリングがあまりお好きでないお施主様のご意向を踏まえて同じくグレー色のPタイルを貼り、木部を古色で仕上げ、全体的に濃い配色とし、落ち着きのあるホテルライクな空間に仕上がるように設えさせていただきました。
LDKを大胆に大きくとったことで補強しなくてはいけない壁面の筋交いを敢えて見せることで広がりを感じられるようにし、デザインとしても溶け込むようにしました。
キッチン部分はシンプルな業務用キッチンを採用しその囲い部分をモルタルで仕上げることでお施主様のご希望されていた打ちっぱなしコンクリートのイメージを醸し出すようにしました。そしてキッチンバックの壁面一面に収納を配し、冷蔵庫も含めキッチンで使う全てのモノを収納できるように設えて生活感が出ないように配慮しました。
リビング側にもローボードの収納をとり階段との手摺りを兼ねながらも、相当量の収納が確保できるようにしました。そして天井は元々の梁を見せ勾配天井にすることでより広がりを感じられるように設えました。
外部については外壁全面をモルタルの下地から塗り替え、墨色の塗装で仕上げ、土間も同系色のカラークリートで仕上げ、仕切りのブロックなどは設けずに照明だけを配して一体感のあるシンプルな外観に設えさせていただきました。
以上のような内容でリノベーションさせていただいたことで本当にクールなお施主様のご要望通りの空間がご提供させていただけたのではないかと思います。お施主様宅にはご友人がよく遊びに来られるとのことですのでビフォアと比べ全てが生まれ変わった空間をご覧になり、さぞ驚かれるだろうと思い、実際どのような反応をされるのかを見てみたい気がしました。
今回のネーミングは“ SOLID ”と命名させていただきました。意味はもう日本語と言ってよいほど一般的に使われてますので敢えて説明させていただきませんが今回の作品にピッタリなネーミングではないかと思います。
最後になりましたが今回の作品はお施主様のご要望をリボーンキューブなりに咀嚼した上でデザインをご提案させていただき、その提案を全面的に気に入っていただき受け入れていただけたことで妥協することなくリボーンキューブらしいシンプルだけれどホテルライクな落ち着ける空間を創らせていただけたことをお施主様に感謝して締めくくらせていただきたいと思います。
■物件概要/1970年新築(築後44年)・京都市右京区・個人住宅リノベーション・延面積54.50m²・構造:木造2階建
■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上(一部シナ合板の上AEP塗装仕上げ)・天井:PBの上AEP塗装仕上・床材:Pタイル・洗面、バスルーム:モルタル仕上げ(一部タイル張り仕上げ)・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:業務用ステンレスキッチン(ガスコンロ付)・便器:リクシル製・その他:H&H製レンジフード、タイルカーペット、カラークリート(外部)等
■リノベーション期間/約2.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.12 / その他施工実例 南国リゾート心地のホテルライクなマンションリノベーション
今回の案件も物件のご紹介からリノベーションまでトータルサポートさせて頂きました。また、お問い合わせ頂いた当時は大阪府にお住まいでしたが、お子さまの春からの新入学に合わせて京都への転居をとご相談頂きました。エリア的には人気地区の中京区地下鉄烏丸線を中心に、上京区(地下鉄今出川付近)、北区(地下鉄北大路付近)を含めてご希望されていました。しかし、人気エリア故に物件数が少なく、いくつかご内覧頂いた物件も立地・広さ・築年数・価格のトータルバランスが今ひとつよくないものばかりでした。そんな時に今回の物件が売りに出て来ました!立地的には地下鉄烏丸御池駅5分、上層階東向きで専有面積も広く築年数も比較的新しい目で、しかも価格の方もトータル的に見て非常に納得の行くものでした。ただ、引き渡し予定日が契約後およそ6ヶ月後と言う点のみが難点で、お子さまの春からの新入学にあわせてのお引っ越しを考えますと、その引き渡し期日ではどう考えてもスケジュール的に間に合わなかったのものの、物件の条件が非常に良かったため短期間の「仮住まい」を前提に思い切ってご購入に踏み切って下さったのでした。
物件的には専有面積80m²強と街中では稀少な広さを有し、高層階で眺望・採光・通風ともに良く、若干こぢんまりした規模の建物ではありましたが、そのぶん落ち着いて暮らして頂けそうな雰囲気のマンションでした。お部屋の方はごく一般的なゾーニングおよび内装の4LDKでしたが、広さ的に十分なゆとりがあったことから、あとはリノベーションで何とでもなるとご理解を頂き安心してご決断下さいました。(とは言え、たいへん競争率の高い物件でしたので無事に商談に辿り着けたのは本当にタイミングとご縁だったと思います。)
リノベーションに際してのご要望は、デザイン的にはモダンで落ち着いたホテルライクな空間をつくることで、さらに家族旅行の際に常宿として利用されているハワイ(沖縄)の南国リゾートのエッセンスを加えることでした。あと、風通しの良さと収納スペースの確保と言うリクエストも頂いておりましたので、そうしたご要望を落とし込んだ形でプランのご提案をさせて頂き、打ち合わせを進めて行きました。ゾーニング的には2LDKプラス婚礼ダンス2本を含め洋服類が全て収納できる広さのウォークインクローゼットのある“2LDK+W.I.C”としました。マテリアル的には床材にはチーク材を採用し、キッチンの囲いもタイルではなく板張りとし、さらにアクセントに凹凸のある石を貼って仕上げるなど、ホテルライクな落ち着いた空間でありながら南国リゾートの雰囲気を感じて頂ける様に配慮しました。また、お客さまからのご提案で居室の天井部分にボーダー状に木を渡し、そこにスーツケースや箱状のモノが置ける一風変わった収納スペースを設けさせて頂いたりもしました。こうして、最終的にお客さまのイメージ通りの“リゾートホテルライクで、風通しの良い、収納タップリな空間”が誕生したのでした・・・!
作品名の「LANIKAI(ラニカイ)」はお客さまによるネーミングで、この新居が風通しの良い気持ちいい場所であること、またお部屋の窓からの景色がハワイの常宿からの景色に似ているとお子さまが喜ばれていること、さらにここを家族にとっての“楽園”にして行きたい・・・と言う思いを込められて、思い出の地であるハワイのビーチの名前にちなんで名付けられました!(LANI=楽園、KAI=海と言う意味があるそうです。)と言うことで、我々もこのネーミング通りこの場所がご家族にとっての楽園になることを心より願ってやみません・・・。
■物件概要/1998年6月新築(築後16年)・京都市中京区釜座通御池下る津軽町・区分所有マンション・個人住宅リノベーション・専有面積81.81m²・構造:RC造11階建
■主要各部仕上および素材/壁面、天井仕上:スケルトンの上AEP塗装仕上(壁面はPB貼り仕上)・床仕上:無垢チークフローリングオスモ塗布仕上・浴室:LIXILユニットバス(リノビオ・暖房乾燥機付)・洗面室:オリジナル洗面化粧台(シナOSCL塗装)、サンワカンパニーミラー取付、床Pタイル貼り仕上・WC:LIXIL(サティス)、オリジナル手洗いカウンターおよび収納家具制作、床Pタイル貼り仕上・玄関:300角タイル貼り仕上・建具および特注家具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:シナOSCL市松貼りオリジナル対面キッチン(サンワカンパニーグラッド45使用)、床Pタイル貼り仕上・その他:リビングおよびダイニングガス床暖房施設、ダイニング壁面一部石調タイル貼り仕上、給湯器交換他
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)
2019.03.12 / その他施工実例 ブランコのあるマンションリノベーション
今回のお施主様も購入〜リノベーションまでの全てをお手伝いさせていただきました。購入の経緯からご説明させていただきますと、お施主様自身どこで物件を購入されたいかを明確にお決めになっておられ、ネットで気になられていた物件もピックアップいただいておりましたのでそれをお聞かせいただきました。そして空家であったことからすぐに内覧いただけ、内覧いただいた印象もよかったので迷うことなく気に入っていただき、すぐにお話を進めさせていただくこととなりました。なので物件を探すのに難航するお客様も多い中で比較的あっさり物件をお決めいただけました。ですがそのような物件に限って決まってからがスムーズにいかないことがあり、価格交渉を含めて売主様とやり取りする中で、交渉がうまく進展せずにあわや物件を見送らざるをえない状況になりかけましたが、粘り強く交渉を進めさせていただいた結果、最終的には無事にご契約いただけました。
当案件は、場所は近いのにリノベーションの機会が少なかった滋賀県大津市での2件目(マンションでは初)となる作品になります。琵琶湖へも徒歩3分の、非常に環境がいい立地の築27年が経過したマンションです。
ではこのマンションをどのようにリノベーションさせていただいたのかですが、今回お施主様のご要望がかなり明確でゾーニングもある程度ご自分でお決めであったのでそれらを検証しゾーニングとデザインをさせていただきました。また専有面積が74m²と広めでその面積で通常通りフルリノベーションするにはご希望のコストでは収まらないため、コストを優先でフルリノベーションではなく、リビングを中心にリノベーションさせていただきました。
水回りについては全てを一新しますが既存で使える部分は間仕切り壁などを含めて使用するというようにメリハリを効かせたリノベーションをさせていただきました。具体的には、トイレと洗面・浴室の位置は広さを含めて全く変えずに設備を入れ替え一新しました。トイレは便器とペーパーホルダー等を入れ替え、クロスとPタイルを張り替えてる程度とし、洗面・浴室ついても、シンプルでコストパフォーマンスの高いUBに入れ替え、洗面台などの設備も入れ替え、あとはトイレと同じくクロスとPタイルを張り替えて仕上げました。
玄関・ホール・ローカ及び別途ある洋室1室はクロスを張り替える程度としあとは既存利用してコストを抑えました。そしてその分をリビングに集中してリノベーションさせていただきました。リノベーション前は10帖ほどのDKに6帖の和室2室と洋室1室が隣接してありましたが、これをゾーニングし直し、広めのWICと畳コーナーのあるLDKとに設えました。
WICは約6帖の広さとしてお施主様がお持ちのタンスなどを計画的に配置でき、なおかつハンガーパイプを設置してたくさんの衣類や小物を収納できるように設えました。
キッチンは対面に変え、ミモザ色のタイルをお施主様がご希望でしたのでそれに近い色のタイルをチョイスして壁面全体に貼り、ビビッドで明るく清潔感のあるキッチンに仕上げました。
リビングは畳コーナーとの段差をつけずフラットに仕上げて畳コーナーも含め一体感のある空間としてゾーニングしました。そして畳コーナーの奥の壁面一面を元あった出窓を塞いで映画アメリのイメージでグリーンに塗装させていただき壁掛けTVを設置させていただきました。
床材はこれもお施主様指定で今回初めて使用する木目がウォールナットに似た独特の風合いのあるミモザラスティックの無垢フローリングを張りました。
そしてもうひとつのこだわりはなんと言ってもお子様たってのご要望であるブランコです。意外にもこのブランコがあるだけで写真を撮ってもすごく絵になる空間に仕上がりました。もちろん実用性もあるので大人が乗っても大丈夫な強度を確保しております。
というように今回もお施主様のこだわりを余すところなく取り入れ、楽しい空間を創らせていただきました。
今回のネーミングですがお施主様より迷うことなく“ mimoza ” にされたいとご要望をいただきました。意味は詳しくご説明するまでもないかと思いますがタイルの色とフローリングの種類がどちらもミモザなので間違いないですよね。今回の作品にはこれ以上ふさわしいネーミングはないかと思います。
最後になりましたが今回の作品もお施主様のお好みをリボーンキューブなりにデザインに落とし込み、コストを抑えながらもバランスのとれた素敵な空間を創らせていただけました。そしてお施主様に大変気に入っていただけましたこと本当にうれしく思いながら、今回も楽しくリノベーションさせていただけたことを感謝して締めくくらせていただきたいと思います。
■物件概要/1987年新築(築後27年)・滋賀県大津市・個人住宅リノベーション・延面積73.65m²・構造:SRC造11階建3階部分
■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上(一部スケルトンの上AEP塗装仕上げ)・天井:スケルトンの上AEP塗装仕上・床材:ミモザラスティック無垢フローリング(ルビオ自然オイル塗装仕上)・バスルーム:LIXIL製ユニットバス・シェルフ、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:100角タイル貼り仕上げ、サンワカンパニー製システムキッチン(ガスコンロ付)・便器:LIXIL製・その他:アリアフィーナ製レンジフード、タイルカーペット等
■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)