その他施工実例

2019.03.30 / その他施工実例 大容量パントリーのある明るいキッチンを中心としたマンションリノベーション

今回のお施主様はオーバーフィフティのご夫婦でご主人のお仕事柄これまで転勤が多く、なかなか落ち着くことが出来ずにおられ、生涯賃貸でとも思われておりましたが、ようやく落ち着かれることが出来そうになられたことから、思い切って物件をご購入されリノベーションをご依頼いただきました。物件の購入からご相談いただいておりましたが、最終的にリノベーションからのご依頼をいただくことになりました。メンバー登録もいただいており、弊社のメルマガをご愛読いただいておりましたので、リノベーションの流れなどについて詳しくご説明させていただかなくとも、すでにご理解いただいており「メルマガにそのように書いてありましたね。」とおっしゃっていただけることが度々ありました。そのようなことから非常にスムーズに打ち合わせを進めさせていただき、リノベーション完了まで至りました。

 

それではリノベーションさせていただいた内容を詳しくご説明していきたいと思います。まずお施主様のご要望がいくつかあり、風が通る工夫がされた空間をご希望で、南向きバルコニーで北側に玄関があることから、南北に風が通り抜けるため、壁で区切ってしまわないゾーニングをして風通しのよい空間をご希望されました。ご夫婦だけでお住まいのため、部屋数を多くとるよりも目的に応じてゾーニングし、ミニマムの寝室と大き目のウォークインクローゼット、それとご主人が楽器を弾かれるための小部屋が欲しいということでした。そして玄関には小さくてよいので土間を設けたいということ、またリビングに収納を兼ねた小上がりのタタミコーナーも欲しいというご要望でした。それら盛りだくさんのご要望をかなえるべく、今回のゾーニングをご提案させていただき、基本的に初回ご提案したゾーニングを気に入っていただけましたので、そのゾーニングを元にキッチンの位置などを詰めさせていただき詳細を決めさせていただきました。

 

ではさらに詳しくご説明しますと、まず玄関は土間部分を少し広めにとり、その土間と小部屋とをつなぐ小窓を設け、その小部屋を隠し部屋にされたいというご要望もあったことから、普通であれば、ドアを設けて部屋の入口を確保するところですが、クローゼット扉と一体になった入口に設え、ローカから一見するとクローゼットにしか見えないという遊び心のある設えにさせていただきました。
寝室はベッドが入るだけの広さに設えミニマムですが、隣接するウォークインクローゼット(WIC)を広めにとり、仕切り壁を天井まで設けずにWICと寝室を一体の空間とすることで拡がりを感じられるように設えました。そしてそのWICの上部にリビングへ開くFIX窓を設けて風が通り抜けるように工夫しました。
洗面室はそう広くはありませんが、使用するのに十分な大きさを確保し、収納を多めに取って、必要なものが全て仕舞えるように設えしました。
トイレは狭い空間を最大限に利用するため、既製品で水栓と一体になった収納を取りました。それにプラスして棚板も設け、十分な収納力を確保しました。
次にLDKですが、ご覧いただくとお解りいただける通り、キッチン空間をメインに大きくゾーニングしました。
キッチン本体はサンワカンパニー製のシンプルなステンレスキッチンを壁付けに配置して、その奥に一連で繋がりのある大型パントリーとリビング側にも大型の収納付きカウンターを設えしました。これはご主人がよく料理をされるために、食材などを効率よく、すぐに取り出せるようにパントリーを設えることで動線よく調理ができるという理由です。そして大型の収納付きカウンターでも、調理をしたりそのまま食事をしたりとフレキシブルに使えるように設えさせていただきました。
それからリビング側には腰かけてちょうどよい高さの小上がりを設け、そのタタミ下には収納も確保し、掘りこたつにもなるように設えております。
そしてキッチン窓側にはデスクと本棚を造り、ここで仕事やパソコンができるよう書斎コーナーとしました。このようにご夫婦で快適にお住まいいただくために必要な動線を考え、リビング空間を中心に過ごされることを前提にすべてを満たせるように設えしました。
次に床材についてですが、当初既存の床暖房を再利用したいというご要望から無垢フローリングは見送っておりましたが、打ち合わせを重ねていく中、最終的に床暖房は必要ないという見解に至りましたので、オークの無垢フローリングを採用いただくことになりました。そして全体の色合いを濃い目の落ち着いた感じがお好みだったことから、フローリングを着色して塗装し仕上げさせていただきました。
また風通しをよくする一方、すべての窓にインプラスを採用し、二重窓で仕上げさせていただくことで、防音と断熱性能を高めさせていただきました。

 

このようにオーバーフィフティのご夫婦が快適にお過ごしいただけるための空間をリボーンキューブのテイストをふんだんに盛り込みながら、落ち着きのある大人がくつろぐ空間に仕上げさせていただきました。
今回のネーミングについてですが、お施主様にてネーミングいただき和名で“夕凪(ゆうなぎ)”と命名いただきました。お施主様いわく「天気のよい午後にリビングの小上がりに腰掛けて、窓越しの陽光を眺めると、まるで夕凪の砂浜のような穏やかで暖かな時間が流れていくような感覚であった」ということです。このように詩的なすばらしい表現をしていただける空間をご一緒に創らせていただけたことを本当に光栄に感じております。そしてこの作品に相応しいネーミングを付けていただけたと思います。

 

最後になりましたが、今回のリノベーションもお施主様と楽しくスムーズに打ち合わせさせていただき、最終的にお施主様に快適にくつろいでいただけるリノベーション空間をご提供できたことに深く感謝して終わらせていただきたいと思います。

 

■物件概要/1999年新築(築後17年)・京都市山科区・個人住宅リノベーション・延面積72.59m²・構造:RC造7階建2階部分

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PBの上AEP塗装仕上(一部スケルトンの上AEP塗装仕上・一部PBの上クロス仕上)・天井:スケルトンの上ケンエース塗装仕上(一部PBの上AEP塗装仕上)・床材:オーク無垢フローリング仕上(オスモ塗装仕上)、ベッドルーム床:タイルカーペット(TOLI製)、キッチン床:塩ビタイル(TOLI製)、玄関床:モルタル土間仕上・キッチン壁面:タイル仕上(馬目地張り)・シェルフ、クローゼット、建具:シナベニアの上OSCL塗装仕上・キッチン:オッソ(サンワカンパニー製)・便器:LIXIL製・その他:トイレ水洗付き壁面収納(LIXIL製)・インプラス(LIXIL製)・ハニカムスクリーン(ノーマン製)等

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.18 / その他施工実例 和室を活かした落ち着く空間へリノベーション

■物件概要/1984年新築(築後22年)・京都市中京区麩屋町二条 下る コープ野村御池麩屋町・個人住宅リフォーム・床面積56.70m2・構造:RC造

 

■主要各部仕上および素材/リビングおよび洋室およびホール壁、 天井:クロス貼り替え・床材:無垢杉板フローリング・和室壁:クロス貼り替え・天井:既存天井に塗装のうえ竹組仕上・バスルーム:INAXユニットバス新設・洗面室:壁、天井クロス貼り替え・床CF貼り替え・INAX洗面台新設・トイレ:INAXオールインワン便器新設・シェルフ、クローゼット、建具:ナラ練り付けOS/CL塗装仕上(一部建具スリガラスはめ込み)・キッチン:ミカドシステムキッチン(ガスオーブンレンジ付)・その他:和室畳入替・炉施工・照明一式

 

■リノベーション期間/20日(解体工事期間含む)

2019.03.18 / その他施工実例 最小限のコストで対面キッチンの使い勝手の良い空間へ

今回の作品は今までの当社のリノベーションとは一線を画するリフォーム的なテイストが多分に入った内容になりました。

 

キッカケは今回のお施主もメンバー登録をいただき、当社が手がけたリノベーション作品の内覧会にお越しいただいたことで触発されたこともありましたが、実際にはまだ2〜3年先に具体的に考えようと思われておりました。そして良い物件があったら紹介して欲しいというご要望をいただいていたので、その条件に合いそうな物件をいくつかご紹介させていただいた中に今回お決めいただいた物件がございました。
この物件ですが、予算こそオーバーしておりましたが、それ以外の条件は立地や建物の大きさなどを含めてまさにご要望にピッタリあてはまる物件でした。ただもちろん資料だけでは解らないので参考も兼ねてまずは内覧いただくことになったのですが、この内覧をされたことで決定的になりました。まさに一目惚れされたと言っても過言ではありません。唯一の問題は予算オーバーであるということでしたが、その点はリノベーションの方で調整させていただくと言うことで早速物件を購入いただく段取りになりました。

 

お施主様が一目惚れされたほどの立地や建物の内容であったため、あと一歩遅かったら他の方が購入されていたほどの人気物件でした。そして無事にご契約いただくことが出来ましたが、当初より予算がオーバーしていたこともあり、住宅ローンで思わぬ誤算が生じ、四苦八苦しましたが何とか無事にご購入いただくことが出来ました。

 

そしていよいよリノベーションということになりましたが、コストを当初の予定金額よりも大幅に縮小しなくてはならなくなったことで最小限の範囲での改修をさせていただくことになりました。ですので当初想定されていたバルコニーを広げるなどの工事も取り止めていただき、究極に割り切った内容でさせていただくことになりました。そのようなこともあり、どうしてもリノベーションではなく、リフォームにリノベーションの要素を盛り込むようなカタチで提案させていただくことになりました。

 

具体的には、まず1階部分が当初ボックス型のガレージになっており、上手くゾーニング出来ていないことで車庫と物置、そして出入り口が交錯しておりました。それを今回それぞれの用途に合わせてゾーニングするように計画し直し、元々あった出入り口を塞ぎ、壁を作り車庫は車庫としてだけに使用し、また壁を作ったことでセパレートされた空間を物入れ兼自転車置き場として使用出来ることでそれぞれが独立して機能するようになりました。  そして次は、玄関とホールですがこちらは思い切ってクロスもそのままで全く手を加えずに使っていただくことでコストを一切掛けずにしました。そしてその分の費用を洗面室に掛けることにしリボーンキューブテイストの大きなミラーを持ったスッキリしたデザインの洗面室にすることで狭い空間を広く明るく感じていただくようにして効率的に使いやすくしました。

 

そして次に2階のキッチンも当初和室と分れていたために、キッチンと和室のどちらも中途半端な大きさで使いづらく、またキッチンは3階への通路も兼ねていたために非常に狭苦しいレイアウトでした。ですので今回その和室を取り払い2階を1室でゾーニングすることでキッチンをリボーンキューブらしい対面キッチンにし使い勝手と広さを確保しました。

 

また3階も同じように当初和室と洋室に分れており、洋室は納戸としてしか使えないほど窮屈な状態でしたが1室にゾーニングすることで広く明るく使いやすくなりました。そして2・3階ともお施主様のご要望で着色したパインの無垢フローリングに仕上げました。  その他はコストを抑えるために塗装を極力少なくして壁や天井はクロスで仕上げ、キッチンも業務用でシンプルにコストを掛けず、照明計画も敢えてせずにお施主様にペンダントなどを取り付けいただくようにしました。また浴室とトイレも既存をそのまま利用いただくようにして・・・と言うように究極に最小限のリノベーションに徹して大幅にゾーニングを見直すことで空間を広く明るく使い勝手良くするようにしました。

 

これらのことから今回は今までとは全く違う手法で提案させていただきました。そして結果的にフルリノベーションの半分ぐらいのコストで施工させていただくことが出来ました。

 

もしフルリノベーションまでは予算もないし尖れないがこれぐらいのユルさならいいなぁ〜と思われた方はぜひご相談下さいね。

 

また最後に今回の作品のネーミング「remix」は、この言葉からも連想出来ると思いますが“re”というキーワードでリノベーション、リフォームをミックスしたという意味合いからと新たに作りかえると言うような意味合いからネーミングさせていただきました。この様にいろいろな意味で再生させていただくものとそのまま活かせるものを上手く割り切っていただき融合できたのが今回の作品ではないかと思っております。あとはお施主様の感性で「remix」されたこの空間を素敵に暖かくお施主様のカラーで住みこなしていただけるとサイコーに楽しい空間になっていくと思います。
今回またリボーンキューブの新たな試みをさせていただけ大変勉強になった感慨深い作品でもありました。

 

■物件概要/1992年新築(築後18年)・京都市中京区・個人住宅リノベーション・延面積80.56m2・構造:木造在来工法スレート葺3階建

 

■主要各部仕上および素材/天井・壁面:PBの上クロス仕上、リビング床面:パイン無垢フローリング(オスモ塗装仕上)・洗面:大型ミラー・洗面ボウル・水栓金具、クローゼット、建具:シナOSCL塗装仕上・キッチン:300角石目調タイル張り囲いの上、業務用ステンレスキッチン・キッチン水栓:TOTO製等:アトリエスペース壁面「 黒板塗装 」仕上、キッチン背面扉ウッドブラインド使用

 

■リノベーション期間/約1ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.18 / その他施工実例 リビングを快適に使うためのデザインリフォーム

今回の作品は、比較的新しい街中の分譲マンションをセカンドハウス用にご購入されたお客様からの依頼でした。
築年数が新しく、ご購入時点でひと通りのリフォームが施されている状態だったため、リビングスペースに限定した、どちらかと言えば家具制作を中心としたリクエスト内容でした。
広さ的には、リビングスペースとその隣りの洋室を合わせても約25m²弱の小さな面積で、お客様の方であらかじめ洋室を和室に変更したいと言ったご要望を固めておられたことや制作家具の配置位置等もある程度決めておられましたので、あとはその家具のデザインと照明等による演出によって、いかに空間をスッキリとみせるかと言った様なご提案となりました。
ちなみに今回制作させて頂いた家具はリビングのローシェルフをはじめ全部で7ヶ所です。また、お客様としても家具には並々ならぬこだわりをお持ちでしたので某有名家具店にご一緒させて頂いたりもしました。
特に素材や質感に関してはかなりのこだわりをお持ちでしたので、お客様ご自身も相当悩まれた上で、最終的にウォールナットの柾目材に決められました。あと、塗装の色目やツヤ感にもこだわっておられたため、何種類もの色&ツヤのサンプルをご覧頂いてお決め頂きました。
こうして仕上がった空間は、制作家具のクォリティもさることながら、既存のままの床フローリングでありながらも、全く違った印象の空間へとイメージチェンジしました!また一般的な、リビングに隣接した和室にありがちな唐突感をなくすために用いた“カラ格子”がほど良いアクセントとなってさらに空間全体を引き締めおり、和モダンテイストが入ったまさにスッキリとした空間へと生まれ変わりました。

 

■物件概要/2000年3月新築( 築後11年 )・京都市中京区河原町通二条上る清水町・分譲マンション・個人セカンドハウス部分デザインリフォーム・施工床面積24.39m²・構造:RC造11階建

 

■壁面および天井:ビニールクロス貼り替え・床材:和室のみ畳敷き(リビング床は既存利用)・家具:リビングローシェルフ、リビング壁面ボックス収納、キッチンシェルフ、キッチンボックス収納、和室収納およびTVボードウォールナットOSCLウレタン塗装仕上・建具および窓枠:シナOSCL塗装仕上

 

■リノベーション期間/約0.6ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.18 / その他施工実例 マンションデザインリフォーム。アンティーク欄間のブックシェルフ

この案件は、同じく部分デザインリフォームとして先にアップさせて頂いている“ nijo ”のケースと同様、街中の築浅分譲マンションをご購入されたお客さまからのご依頼でした。また、こちらも築年数が新しいぶん物件購入予算が当初予定よりもアップされたことや全体的に手入不要な状態だったことなどから、本当にコダワリたい点のみ部分的に手を入れたいとのご依頼でした。ちなみにこのお客さまですが、実はリボーンキューブ立ち上げ当初のおよそ10年前よりメンバー登録を頂いていた方で、その機会ができれば是非とも弊社にと長年その思いを温めて下さっており満を持してのご依頼でした!(本当に感謝しております!)

 

施工箇所は、寝室の一部(壁面一部とクローゼット建具)とキッチンまわりの造作、玄関ホール内装、トイレ内装、リビングと隣接した和室まわりの造作、ダイニングのブックシェルフ造作とかなり部分的ではありましたが、前述の通り、本来は手入れの必要がないくらいの状態のところに敢えて手を加えられると言う形でしたので、その思い入れについてはかなりのものをお持ちでした。実際にブックシェルフに利用させて頂いた“アンティーク欄間”をはじめ、壁クロスに至るまで、全てご自身で専門店へ探しに行かれたりメーカーのショールームへ出掛けて行かれたりなど、まさに労を厭わずコダワリを持って選別して行かれたのでした。

 

こうして仕上がった空間は、部分的ながらも既存の空間と上手く融合し、手を加える前とはまた全く違ったイメージの空間へと見事にチェンジしました!また、今回お客さまが特にこだわられたアンティーク欄間を填め込んだダイニングのブックシェルフがイイ感じに存在感を発揮してより全体の調和を引き出してくれていると思います。そう言う点では、部分的であってもここまで空間のイメージが変えられると言う“ 好例 ”として、皆さまも是非ご参考になさって頂ければと思います!

 

■物件概要/2003年11月新築( 築後11年 )・京都市中京区河原町通二条上る清水町・分譲マンション・個人住宅部分デザインリフォーム・施工床面積約50m²・構造:RC造11階建

 

■壁面および天井:ビニールクロス貼り替え(エントランス、寝室一部、トイレ)・家具:ダイニングブックシェルフ制作(アンティーク欄間利用)・その他:和室外部壁面造作(フローリング張りOSCL塗装仕上げ)、キッチンボックス収納、寝室クローゼット建具入れ替え他

 

■リノベーション期間/約1ヶ月(解体工事期間含む)