その他施工実例

2019.03.15 / その他施工実例 公団住宅をリノベーションで完全バリアフリーに

紡績工場跡地の広大な敷地に建てられた、総棟数48棟の大規模な公団住宅で、周辺の環境は緑が多く、京都でも屈指の人気を誇る物件ですが、間取や内装は昔の公団の典型的なもので、間仕切りが多く、南北に開口があるものの風が通らないなど、決して使い勝手の良いものではありませんでした。
また、浴室などの設備も旧式のもので、浴槽の横に大きな据置式の給湯器がありました。
これらの欠点を取り除き、終の棲家として再生させるべくリノベーションを行いました。ポイントとしては、ジャズなどの音楽が似合う、大人の1人暮らしに相応しい落ち着きのある空間にすること、また将来に備えて室内の段差を全て解消しバリアフリー化することでした。
特にコンクリートの躯体壁で囲まれ、移動ができない浴室をベースに、トイレ・洗面・ランドリーなどのサニタリールームと一室空間化し、さらに段差をなくしてバリアフリー化する事には、レイアウトの決定など苦労しました。
お客様と打ち合わせを重ねながらご要望を取り入れ、最終的に南北に広いリビングを配した、落ち着きのある1LDKの空間が完成しました。
その他のポイントしては、レコードや書籍など多くのものを収納できる様、リビングにシェルフを設置し、さらに間接照明で演出することにより、リビング中央に下がっている大きな梁から視線を逸らす効果も狙っています。
もうひとつは生活感の出やすいキッチンを収納扉内に仕舞える様にし、来客時には扉を閉じれば生活感を隠せる様に配慮しました。
こうして風や木々の音、小鳥のさえずりが心地よく聞こえる空間、「listen」が完成しました。

 

■物件概要/1979年新築(築後27年)・京都市左京区高野・東大路高野公団・個人住宅リノベーション・床面積61.49m2・構造:SRC造

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PB下地AEP塗装仕上[ベッドルーム 一部シナOS塗装仕上]・天井:スケルトンAEP塗装仕上・床材:無垢ボールドパイン(ブラック塗装拭取仕上)・バスルーム:造付のうえ床、壁面100角タイル貼り・玄関:100角タイル貼り・シェルフ、クローゼット、建具:シナOS塗装仕上・キッチン:業務用流し台およびガス台(2口ガスコンロ)

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.15 / その他施工実例 珪藻土塗りや物干しスペースでアレルギー対策

リノベーションのポイントは、お客様が親御様より受け継いで来られたアンティークの和・洋の多くの家具や絵画などがしっくりと納まること、そして趣味で収集された季節の小物類をディスプレイできるスペースを作ること、また将来自宅兼オフィスにも利用できる様、来客打ち合わせ用の広いエントランススペースがある空間を作ることでした。
打ち合わせに際しては、お客様がご所有されている家具や絵画の実物の写真を拝見させていただき、どこに何を置くかをご相談し、想定して行きながら間取を決めて行きました。
専有面積の広いお部屋で、大胆なゾーニングが可能だったため、かなりゆったりとしたエントランスゾーンから、寝室とリビングのふたつのプライベートゾーンへ出入りするゾーニングとしました。
所用の来客の際はエントランスで応対、親しい方の来客の際はリビングへお招きし、寝室は完全なプライベートと言う風な利用を想定してのゾーニングです。
季節の小物類はエントランスのディスプレイ棚と、リビングのローシェルフにディスプレイできる様にしました。
キッチンはお料理好きのお客様のご要望で、親しいご友人を招いてワイワイ楽しく語らいながら、お料理を楽しんでいただけるアイランド型とし、生活感が消せる様に、キッチン背面は扉で隠せる様配慮しました。
また、アレルギー対策が施された住まいをご希望だったため、全壁面を天然素材の珪藻土塗りで仕上げ、洗濯物もバルコニーに出さずサニタリースペースで物干し、乾燥できるスペースを作りました。
この様にお客様の様々なご要望を取り入れさせていただき、お客様のライフスタイルをかたちにした「Grass」が完成しました。

 

■物件概要/築後30年・京都市右京区嵐山・区分所有マンション(個人住宅リノベーション)・床面積80・構造:RC造

 

■主要各部仕上および素材/壁面:珪藻土仕上・天井:ウッドチップ入下地クロス貼りAEP塗 装仕上・床材:無垢チーク(天然素材オイル仕上)および一部300角タイル貼り・バスルーム:INAXユニットバス・洗面台造付のうえ床300角タイル貼り、壁面珪藻土仕上・玄関ホール:300角タイル貼り・シェルフ、クローゼット:チークOSウレタン塗装仕上・建具:シナOS塗装仕上・キッチン:ステンレス、チークOSウレタン塗装仕上オリジナルアイランドキッチン、背面ガス台(3口ガスコンロ)

 

■リノベーション期間/約1.5ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.15 / その他施工実例 敢えての”雑多なイメージ”へリノベーション

”brasstika”のコンセプトはお施主さんの希望により、“倉庫っぽい”・“粗い”・“雑多なイメージ”をキーワードに進めていきました。物件探しの段階より50m2~60m2以上の広さを希望されておりましたが、場所・広さ・総予算のバランスで最終的には48m2の物件に落ち着く事となりました。また物件的にはS45年建築と、京都では最古の部類に入る古いモノではないでしょうか。建物自体は当然古いですが、管理状況も良く共用部分なども清潔感があったのが物件選定の際の決め手となりました。
室内はスケルトン状態に適していた(施主の嗜好とマッチしていた)ので、大きな穴を軽く埋める程度の補修とし、AEPの塗装で仕上げました。また床材は当初施主さんが古材のフローリングを希望されておりましたが、実際の古材はささくれ等があり靴を履いていない素足の生活には向かない為、通常の無垢材に敢えてキズを付けアンティーク色の塗装を施しました。これにより希望の風合いと実際生活した際の居住性をクリアーしました。
また間取については当初の50m2~60m2以上の広さを確保出来なかった為、同じ希望の1LDKでも緩やかな仕切りにより、ワンルーム的な1LDKのゾーニングとしました。リビング・寝室どちらからも干渉はされないが圧迫感の無いものと考え、仕切りは中にアンティーク感のあるガラスをはめ込んだ収納棚兼間仕切りを、高さも考慮し採用しました。
水回り等については、今まで使用していたシャープなイメージのある角モザイクタイルではなく、使用感・アンティーク感のある丸モザイクタイルを使用する事により、全体のイメージ・コンセプトに合うようにしました。
この様なコンセプトに基づき完成に近づくハコに、お施主さん支給の真鍮の取っ手やインド製の鉄製品・バスルームのモロッコランプなどが更に“雑多なイメージ”を加えていきました。
最初に述べたキーワードを元にアンティーク感のあるガラス・丸タイル更には真鍮を効果的に各所に使用する事により、空間やイメージの統一性を図りました。

 

■物件概要/1970年新築(築後36年)・京都市左京区聖護院蓮華蔵町 ・コープ鴨川A棟・個人住宅リノベーション・床面積48.25m2・構造:RC造

 

■主要各部仕上および素材/壁面:スケルトンAEP塗装仕上げ・天井:スケルトンAEP塗装仕上げ・床材: 無垢パイン材(アンティーク風仕上げ)・バスルーム:造付のうえ床・壁面丸タイル 貼り、天井スケルトンAEP塗装仕上げ・玄関:丸タイル貼り・仕切りシェルフ、 クローゼット、造付ローボード:シナOS仕上げ・キッチン:造作、丸タイル貼りのうえ 業務用流し、業務用ハイカロリーガスコンロ(3口ガスコンロ)

 

■リノベーション期間/約1ヶ月(解体工事期間含む)

2019.03.15 / その他施工実例 間接照明等を生かして採光が取れない点を強みに変える

今回はあの「alley」1階に美容室をオープンしていただく事になり「alley」をリノベーションした経緯を踏まえて、その美容室のデザインをRe:BORN cube にてさせていただく事になりました。
お客様に一番気に入ったいただいていたのが「alley」の通路部分に使用している中古の枕木でその枕木をお店の入口部分にも使用して建物との一体感を持たせる事にしました。
予算を出来るだけ抑える事が前提であったこともあり、美容室としての機能を充分に持ちながら出来るだけシンプルに無駄を省いた空間に仕上げるようにしました。
また、今回の特徴として近隣の建物と隣接している事があり建物内部に全く採光がとれないと言う欠点がありましたが、それなら間接照明等を生かして採光がない事が利点になるようデザインすることにしました。全体をシンプルな白い空間に仕上げて、カウンター等の家具をアクセントにして真っ赤なベルベットのカーテンが空間全体を引き締めるようにしました。
お店である事からも季節によって、このベルベットのカーテンを違うカラーにチェンジすることで空間全体もチェンジするようデザインしました。
そしてお客様の思いである店名「D・ens」(dream,enjoy,space)が完成しました。

 

■物件概要/1983年新築(築23年)・京都市中京区・alley1階部分を美容室にリノベーション・床面積71.00m2・構造:鉄骨造

 

■主要各部仕上および素材/壁面:PB下地AEP塗装仕上(一部現況の上AEP塗装仕上)天井:現況の上AEP塗装仕上・床面:現況コンクリート上防塵塗装・家具および建具:シナフラッシュ0S/CL塗装仕上・玄関一部:枕木・シャンプーブース:シャンプー台及びボール・WC:トイレ器具及び洗面台・カット面:大型クリアミラー・玄関ドア:サンメントガラスドア・照明器具一式(ダウンライト及び間接照明)・洗濯パン・スロップシンク・ベルベットカーテン・空調設備一式

 

■リノベーション期間/約1ヶ月

2019.03.15 / その他施工実例 「モダン」×「和・レトロ」を組み合わせた空間

”つるばみ”のコンセプトは、お施主様(奥様)のご要望で「昭和」・「レトロ」など<和>の要素を取り入れる事と、ご主人様ご要望の「シンプル」&「モダン」を組み合わせる事から始めました。
基本カラーは白で統一し、アクセントとして建具などにダーク色を配し、「シンプル」で「モダン」な空間に仕上げました。
また「昭和」や「レトロ」など<和>の雰囲気を踏襲するのに、シンプルなタタミコーナーや建具にアンティーク調のガラスをはめ込む事により、シンプルモダンな空間に和が溶け込む様試みました。
床材も施工当初は少々白っぽいですが、使い込むほどにアメ色になる様ナラ材の無塗装のものを採用しました。
お持ちの家具類が昭和テイストのものが多かったので、それが溶け込む空間かつ、その空間が主張しすぎない様注意して進めて行きました。

 

ただ今回はマンションサイド(管理規約)からかなりの制約を受けたため、ファーストプラン時とはかなり違うプランになってしまいました。
マンションにより規約も様々で制約を受ける箇所も色々あります。今後リノベーションをお考えの方は出来る限り購入時やプラン作成前に確認する事をおすすめします。